『BIRD(バード)』
製作・監督: クリント・イーストウッド
主演: フォレスト・ウィテカー
言わずもがな、アルトサックスといえばこの人、チャーリー・”ヤードバード”・パーカーの短い一生をあのクリント・イーストウッドが監督し、カンヌ映画祭等で絶賛をあびた作品。
サックスをやってる人間としては、どうしても「吹き方」や「運指」が気になってしまうところだが、私の師匠によると、この映画のためにフォレストさんはかなりハードに練習をこなしたらしい。勿論、演奏はパーカー自身のオリジナルを復元しているのだが、あのすばやい演奏にちゃんと合うように運指をするには、たとえ実際に音がでてなくてもそれ相当の練習しないとまずかったでしょう(^^;) ジャズの熱狂的ファンの監督が作り、実際にこの映画を見たいと思う人達もバードを愛する人々なのだから、そりゃあいい加減にはできないってか。
病院に担ぎ込まれて担当した医師がバードのファンで、レコードジャケットにサインを求めた時に「弦か・・」と訳しているのは字幕翻訳屋さんのご愛嬌だったけど(^^;)(『with
Strings』のアルバムだったのよね)、それ以外はなかなか入り込めるストーリーに仕上がっている。
あぁ、ジャズミュージシャンってこうやって鍛えられていくのね〜と改めて自分のサックスに対する甘い態度を反省する材料にも(T-T)。また、当時の人種差別の現実などもリアルに描かれており、JAZZが生まれる土台を知る材料にもなる。
映画そのものとしての出来はともかく、サックス(特にアルト)を始めた(やってる)人は一度ご覧になるべきではないでしょうか。
私はオリジナル・サウンドトラック
も持っていますが、こちらもかなり素敵です♪
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