♪個人レッスン日誌-秋編-♪
■2002年12月8日(発表会当日)■

睡眠時間約3時間。
が、これさえ終われば死ぬほど眠れる。あと数時間の我慢!

発表会当日だというのに、異常なほど緊張していなかった。
いつも、こういうときは決まって吐き気がし、たっているのも辛いくらいになってしまうのだけど・・?
なんだか食欲もあるし、変だわ〜・・・と思っていたら、あまり実感がわかないように自分で
思い込もうとしてるような気がしてきた(汗)。
でかける時間が来て、身支度もささっと終わり、いつになく冷静に「じゃ、行ってきます」と
家をでた・・・。かえっておかしいぞ、この状態?!(; ̄ー ̄A フキフキ

会場は赤坂の『Bフラット』。結構一流どころもライブをする有名店だ。
はぁ・・なんでこんなとこでやるのさ〜・・・渋谷のちっこい店でええやんか〜・・・
会場に入ると、まだ生徒で来ているのは数名だった。バンドがリハをしている。
うげ〜っ、こんなにでっかいステージなのっ?!会場も横に広く、ブルーノートとあまり変わらない
大きさかも・・・・・・・(滝汗)。
「あ、来た来た♪どう、調子は?(^-^)」
「先生・・・・こんなでっかいとこだったんですね・・・帰りたい・・・・」
「あはははっ、まあそういわずにぃ〜。そうそう、言い忘れてたんだけど・・・・」
「えっ?!な、なんですかっ?最近そういうの多いっすよ、先生ってば!(ドキドキ)」
「い、いやぁ・・たいしたことじゃないんだけど・・・演奏順なんだけどさぁ・・・。
 『今回は3番』って言ってたんだけど、実は2番でした(^-^; ごめんね〜(苦笑)。」
「・・・・・・・・・。」
「あ、あのね、実は1番の人が2人組なのよ。だから、3人目なのは合ってるんだけど・・・。
 まあ、前回いきなりトップバッターでやれたんだから、2番目も3番目も一緒、一緒♪」
ちゃうちゃう〜〜っ!!
3番目なら、ライブ始まってから多少は心落ち着ける暇あるけど、2番目じゃすぐ次だからそんな暇
ないじゃん!!(泣)
その魔の宣告を受けた瞬間、怒涛のように緊張感が押し寄せてきた。
心臓ドッキドキ、油汗タラ〜ッ、口のなかは乾くし、めまいまでしてきた。
そうだ、ドリンク券があったんだ、これでワインでも一気して景気づけして・・・。
「たしか前回もそう言って飲んでましたよね〜(笑)」
隣にいた見覚えのある女性がそういって大声で笑った。
そうだ、前回の発表会で目の前の席にいた彼女だ。あのとき私はトップバッターを当日宣告されて、
飲めないお酒(ビール)を一気飲みしてステージに立った。酔いが回る前に演奏は終わっていたが。
「あ、そうだっけ・・・(汗)。で、でも今回はまだ時間あるからちゃんと酔えるかな、ははっ」
虚しい笑い声がまだすいている会場内に響く・・・。

やがて会場はほぼ満席になった。こんな年の瀬のめちゃ寒い日によういらっしゃったものだ。
私は誰も誘ってない。聞いていただけるほどの技量がまだないからだ。身内なんかに見せた日には
日々の食事時のいい笑いのネタにされるのがオチ。←相当のヒネクレ屋
ちゃんと自信をもって演奏できるようになるまで誰も発表会には誘わないと決めている。
私がサックスをやってる事はすでにかなりの人に知れるところとなっているので、
人とお会いするたびに「まだ続けてるの?今度の発表会には誘ってね♪」と言っていただくのだが、
多分相当先の話だと思っている。だから今回の発表会は街頭で演奏するのと一緒。
まったく知らない人の前で吹くのだ。先生以外はね。だからどうなっても大丈夫、恥ずかしくない・・・。
そう思えば思うほどアガってしまうのは何故っ?!(-"-;)

一番最初の演奏は、さっきステージでリハをしていた二人組。ずるいじゃん、当日リハした直後なんてっ!
その次出番の私はステージ袖の椅子にカッチンコッチンになって座っていた。
曲のイメトレなんてしてる場合ではない。どうやってステージにコケずにあがれるか、それだけでもう頭が一杯。
「はい、お疲れ様でした〜♪素敵な演奏でしたね〜!じゃあ、次は・・・・・・たねちゃ〜ん♪」
いつも仲良しのゴスペル科のO先生がステージ上から私を笑顔で招いている。
い、行かなくちゃ・・・・・。
泣きそうになりながらソロソロとステージへ。
「どう?気分は?(^-^)」
「・・・・・帰りたい・・・・・(泣)」
「あはははっ!たしか前回のステージの時も同じこと言ってたよね〜?(爆)」
会場がどっと受ける。そうだ、私、前回いきなりその場でトップバッターを宣告されたときもまったく同じ事を
言っていたかも(; ̄ー ̄A フキフキ
「ええっと〜曲は『Misty』ですよね?」
「は、はい・・・・」
「そうそう、いっつも必死で一生懸命はじっこのスタジオで練習してるの、見てましたよっ♪」
もう一人のMCをやってるギター科の先生(男性)が励ますように言ってくれた。
う〜ん、多分別人だと思うけど・・・ま、いいか・・・・・(-"-;)
「じゃあ、思いっきりアダルトな雰囲気でたねちゃんが演奏してくれます『Misty』、お願いしま〜す♪」
いきなり暗転になり、私だけにスポットライトが・・・・・・・・・。ひえぇぇええええええ・・・(滝汗)。
もう逃げられな〜い、と思った瞬間、背後でドラムスがカウントを取り始め、ピアノの伴奏も始まった。
すると、ドキドキ感はそのままだけど、なんだか変な開き直りの気持ちがわいてきた。
(くそ〜っ、数分間の試練だいっ!すぐ終わる、すぐ終わるっ)
まったく小心者な奴である。こんなんでサックスやろうってんだから間違ってるとしか言いようがない。
しかしながらなんとも不思議なことに、演奏が進むにつれ、気持ちがだんだんと落ち着いてきた。
そう、かつて若かりし頃、セーラー服の制服姿で女性だけのヘビメタバンドのキーボードとして演奏してた
当時の気持ちがよみがえってきた!!カ・イ・カ〜ンッ!!←古すぎ・・・(-"-;)
サビに入ると「みんな、お聞きなさいっ!これがサックスってえものよ!」とばかりにプワーっと気持ちよく
吹きまくっていた。予想通りエンディングはあまりうまくいかなかったけど(; ̄ー ̄A フキフキ、ま、良しとしましょう。

自分の曲が終わったとて、まだ気は抜けない。第二部の最初にゴスペル科の例の伴奏が控えているのだ。
実際第二部が始まり、セッティングにステージに上がったところ、なんと先生と私のブラスチームはステージから
はみだしてしまったのだ(T0T)。先生は『The Glory Day』の前にもう一曲やるし、その曲ではソロのアドリブも
とるので当然ステージ側。自然と私はステージ奥側、ゴスペルコーラス隊の後ろの位置になってしまった。

ううっ、どちらかというとこの伴奏してるときの写真撮って欲しかったんだけど・・・。
そんなことを考える余裕もでていた。ああ、次回の発表会は二部に演奏させてもらおう・・(ぼそっ)
結局この伴奏は、私を含むバックバンドは楽譜通りに演奏したのだが、肝心のゴスペルコーラス隊が
最後の繰り返しの「♪イエ〜イ♪」というところで楽譜より多く繰り返してしまい、最後はメロメロに
なってしまった(; ̄ー ̄A フキフキ こういう事はセッション等ではよくあることで、普通ならボーカルに
バンドが合わせてあげる訳で、その旨も先生から言われていたので気持ちの準備はできていたのだが、
ドラムスが先生ではなく生徒さんのひとりでひたすら楽譜通りにたたくのに熱中してしまい、まだコーラスが
続いてるのに先に終わってしまったのだ(-"-;) そうなるとブラスも終わらない訳にはいかず・・・。なーむー。
でもコーラスが最後に残って終わるのは別によくあるパターンなのでそんなにおかしくなかったかも。
私のあせった顔が客席に見えてさえなければ、の話だけど(爆)。
とにもかくにも、自分のソロの演奏より、伴奏の方がめっちゃ面白かったのだけは事実♪
次回もやりたいでござる!でも、もっと簡単な曲にして欲しいでござる!

ゴスペルの伴奏も終え、やっと安心(^-^)。
他の人の演奏や歌もやっと落ち着いて聴ける。それにしてもみんな上手だ。っていうか、歌の人がほとんど。
歌ならカラオケボックスでいつでも練習できるし、よほど歌詞を忘れない限り間違えることはないよなー、
いいなー、ずるいなー。でも、サックスの方がいいけど♪
今回もサックスをやったのは私含めて3名だけなので、サックスを持ってステージに立つだけで
「おおっ!」というどよめきが・・・。ちょっと自慢げ〜な私(ニヤリ)。演奏はボロボロだったけどね(笑)。
最後のビンゴゲームで図書券もあたり、なかなか良い発表会でした(あはは)。
次回は初めて誰か招待してみようかな?ステージに上がるのはすっごく緊張するけど、
今回はあの緊張感のなかの快感を思い出すことができたのが収穫だったので、次回はもっと練習を
重ねてかっこいい演奏ができれば、と思う。曲も今度は自分で決めるぞ!
はぁ〜、ドタバタしたけど充実した2002年の締めくくりでした。来年もがんばりまっせ〜♪

■2002年12月7日(リハーサル)■New!

ライブは明日。いよいよ運命の日。

今日はスクール近くのスタジオでリハ−サル。バンドをバックにやるのです。
スクールでやるのだとばかり思っていたら、実は場所違い(連絡もらってなかったぞう!)。
しかも時間まで違ってた(これは私の勘違い(; ̄ー ̄A フキフキ)。
仕方がなく雨のなか一旦スクールに戻ってスタジオ内でひとり練習。今日は自分の『Misty』のリハ。
頭のなかからゴスペルの事は忘れなくちゃいけないのに、どうしてもそっちの方ばかり浮かんでくる。
しかも、まだこの曲の終わり方、決めてないし・・・。
「先生〜っ、終わり方、どうしようっ(泣)」
受付あたりでレストをとっていた先生にいまさらながら泣きつく私。
「大丈夫ですよっ、てきと〜にやっちゃえばっ♪」
あ、あのなぁ〜・・・・。
「じゃあ、こういうかんじは??ちょっと単純ですけど・・」
単純でもなんでもよろしっ!そこが決まらないと終わらないんだってば!
あまりたねたん的には納得できる終わり方ではなかったが(爆)、いたし方あるまい。
とりあえずその終わり方で何度か練習していたら「なんか時間巻いてるみたいでもう順番だって!行くよっ!」
と先生が急いで呼びにきた。おいおい、予定時間にはまだ十分あるのに・・・。
文句を言う暇もなく、そういうものだと信じ込んで、先生と一緒にスクールをダッシュででる。
徒歩10分くらい離れた貸しスタジオに付くと、狭いスタジオにはドラム、ベース、ギターの先生方が待っていた。
「え〜っと、『Misty』だったよね?じゃあ急いで準備して。時間ないから。」
「は、はいっ!(汗)」
なんともいえない重い空気が充満しているスタジオ。もう何人もの生徒のリハをずーっとやってるから
先生方の疲れも相当なものなのだろう。
焦りまくりながら楽器をセットしていると・・・・嫌な予感が・・・・・。
ま、マッピ(マウスピース)がない・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・(T▲T)
「せ、先生、ま、マッピ忘れてきちゃったみたい・・・(ぼそっ)」
「えっ?!嘘だろっ?!(焦)」
いつになく引きつり顔の先生。
さすがにマウスピースを先生に借りるわけにはいかない。
「と、取ってきます!!!!!しばしお待ちをっ!」
私は周りが固まってるのをひしひしと感じながら大慌てでスタジオを抜け、雨のなか傘もささずに
渋谷の人ごみを猛ダッシュした。
(確か入れたはずなのに・・・入れたはずなのに・・・)
スタジオに着くと、さっき練習していたスタジオに向かう。
ぎゃーーーーっ!あったーーー!
慌てて支度をしたため、マッピケースにマッピをいれ、手提げにそのケースをポーンと投げ入れたのだが
コントロールが悪くちゃんと入っていなかったようだ(汗)。
私はそのマッピケースをわしづかみにすると、再び渋谷の雑踏を雨のなか走りぬけ、リハスタジオに戻った。
「(ゼイゼイ・・)す、すみません、お待たせしましたぁ・・・・・」
寒い真冬のはずなのに、汗だくである。しかもめっちゃ息切れ・・。
「お疲れ様。君の持ち時間、あと10分しかないからね。じゃあ、始めるよ!」
ベースの先生が優しく、しかし目は怖いままでそういってカウントを取り始め、私の『Misty』は始まった。

2度ほど演奏し、「まぁ、こんなもんでしょ?」と言われ、「は、はぁ・・」と答え、終わり。
伴奏はプロなのだ。が、私の演奏がまるでトーシローなのだ(泣)。
情けなさと疲労と無事にリハが終わったという安堵感で崩れそうになった。
「じゃあ、明日が本番だから頑張ってね!」
「よ、よろしくお願いします・・・・<(_ _)>」
私は深々と頭を下げてスタジオをでた。

「先生、すみませんでした、恥かかせちゃって・・・。」
「いや〜、焦ったよぉ〜(苦笑)。いっきなり何がおきたかと・・・。意外とおっちょこちょいなとこあるんですね(笑)」
意外じゃないっす・・・・・かなりおっちょこちょいっす・・・・(涙)。
「じゃあ、帰ってちゃんと練習してきます。明日はよろしくお願いします・・」
「えっ?!だめだよ、帰っちゃ!これからゴスペルの方のリハだから♪残っててよね(^-^)b」
うっぴょ・・・・・聞いてないじょ・・・・・・・・先生、こういうの多すぎですわ・・・・・時間あるけどね(爆)。

■2002年12月5日■

文化祭の時ってこんな感じだったかな?
なにかとイベントがあるとかなり必死になっていた私。睡眠も食事もとらなくても
全然元気だった。
ただひたすら本番を前にそのことばかり考えていて、およそ勉強など手につかない。
今回の『The Glory Day』の練習がまさにそうである。
わたされた楽譜が結構難しい(^。^;) しかもちょこちょこっとしか吹く場所が
ない割には歌の合間合間にでてきて、意外と目立つ。巧く吹けてかっこよく目立つの
ならいいのだけど失敗した日には違う意味で目立ってしまう。
しかも、あくまでもバックバンドなのに・・・。
そう考えただけで、毎日練習しない訳にはいかなかった。
自分の演奏曲『Misty』なんかもうどこかへいってしまった。


先生から渡された楽譜はサイズが小さく、このままでは本番も暗いなかであまりよく
見えないかも。
仕方がないのでコンビニでB4サイズに拡大コピー。ちと恥ずかしいが背に腹は
代えられない。格好つけてる場合ぢゃないのだ!
拡大コピーしてきた楽譜を壁に目の位置の高さに貼り付け、CDを聴きながら練習。
だいたい同じフレーズの繰り返しであることは判明したが、途中で転調するので厄介だ。
同じフレーズをキーが変わったもので2種類覚えなあかんわけで・・・。ううむ。
しかも、ボーカルのMisiaの歌声がでかいっ!(当たり前だけど)
彼女の本当に素晴らしい歌声に思わず聞き入ってしまって、なかなか練習にならない(^^;;
気がついたら、自分の演奏するブラスパートより、歌詞を先に覚えてしまった(爆)。
しかもバックのコーラスまで(あはは)。ま、いいのだ。こんな長い曲、歌詞で
覚えないと後でぜ〜ったい訳わかんなくなるって!

レッスンの前日になって先生からメールがきた。
『ゴスペルの伴奏、ちょっと簡単にしましたので明日楽譜渡しますね!』
明日じゃ遅いっ(T∇T) もう4日後は本番なんだってばぁ、先生〜!!
先生は時々私を自分のバンド仲間と同じくらいに勘違いしてる時がある。いくらなんでも
あの曲は初見じゃ無理っすよ・・・・・・・(; ̄ー ̄A フキフキ
大慌てで連絡をとり、自宅にファックスしてもらった。違いをチェックすると・・・
あれれ???簡単っていうか、シンプルになってる!最初のはブラスパートだけで
何段にも分かれてたけど、今回もらったやつは和音になってないやん。
まあ先生が多少色つけて演奏してくれるとしても・・・・。も、もしや・・・・。

「どうです?どのくらい練習できました?あ、ゴスペルのほうね、モチ。だって
『Misty』はもう大丈夫でしょう♪」
んなアホな・・・。ま、でも正味な話、ゴスペルの方が私も気になる。
「だいぶ前の渡したのより簡単になったでしょう?必死でシンプルにしたんですよ〜。
もう徹夜しまくり〜!寝てないっすよ、最近。」
先生、ちょっと怪しい。なんか言い訳しまくってるような・・・。
「先生・・・・もしかして伴奏やるの、私と先生の二人だけっすか?(-"-;)」
「・・・さ、さすがっ!わかっちゃった???(; ̄ー ̄A フキフキ いや〜、本当は
もう一人やるはずだったんだけど、そのYさんが『こんな楽譜読めませんっ!』って
いきなりサジ投げちゃったもんで・・・」
うっそー!拒否権あったのかよー!!(怒)
「まああの子はまだサックス始めたばかりだし、自分の曲で精一杯だからねえ・・・。
ほらでも、こちらの方は(と、私を指さし)全然余裕でいらっしゃるので一緒に楽しく
演奏できるからまあいいかな〜、と♪♪~( ̄ε ̄;)
・・・な〜んて、本当は僕もまだちゃんと練習してないから結構ヤバイんすよね〜」
またハメられた・・・。まじで『Misty』のエンディングまだ決まってないのに・・。
「じゃ、やりましょうか?最初はずっとイントロとボーカルですから入るタイミングに
気をつけてくださいね〜♪」
私の不安は思いっきり無視されたまま(爆)CDを流しながらのレッスンが始まった。
いや、レッスンというより、こうなるとバンド仲間との練習だ。
先生の口調も、いつもの先生口調っていうより、バンド仲間口調になってるし(笑)。
しかも先生もここのとこりかなり忙しくて自己練習の暇がなかったらしく、 私の事など
ほったらかしで楽譜とにらめっこ(-_-;)
「う〜ん、結構難しいんですよね〜、この曲。ま、いざとなったらテキトーにっ!」
そう言いながらもお互いA型なので結局手が抜けない。必死に何度もCDをかけながら
繰り返し繰り返し演奏する完璧主義なふたりであった(爆)。

「で、もうすぐゴスペル科のレッスン始まりますので、そこに合流して演奏だぁ〜!」
うおっ!そういえば今日はゴスペル科のレッスン日。でもいきまりそんな〜(滝汗)
「あ、もうあの曲始まってる!いくぞっ!」
うっそ?!心の準備まだできてないんすけど・・・(滝汗)
ゴスペル科のレッスン場所に行くと、すでにあの曲はもう始まっていた。
先生と私は途中から彼らの前にいきなり登場し、いきなり吹き始めた訳で
(爆)。
「いぇ〜いっ!サックス科のT田先生とたねちゃんで〜すっ♪みんな拍手〜♪♪」
ゴスペル科のO場先生のノリノリの紹介で、生徒さん約30名が大拍手で迎えてくれた。
こっちは必死で吹きながら軽く会釈。なんか本当にバックバンドの人みたいやわ、私。
とても長い曲のはずなのに、生歌と一緒だとあっという間。しかも後半ずーっと
♪イエ〜とか♪オゥイエ〜とか、そういうかけ声ばかりのなか、変なタイミングで
2小節間あけてブラスが入ったりするので、自分でちゃんとカウントとってないと
思いっきり 間抜けなとこでブバーっと吹いてしまいそうなのだ(-"-;)
うぉ〜、これは当日テキトーになんかできないなぁ・・・
でも、とりあえず「それらしく」は吹けたかな?
「はいっ、じゃあ彼らは次の曲練習するみたいだから、俺らは撤収〜っ!」

今日は結局『Misty』は全然演奏しなかったけど、ゴスペルの伴奏の練習で
すごく 楽しい時間を過ごせたわん。
学生時代にバンドやってた頃を思い出しちゃったな〜
みんなでひとつの音楽を生み出す快感っていうか・・・。
来年はこういうのもどんどんやってみたいかも♪ と思いつつ、数日後の発表会は
まだ実感できていないたねたんであったヾ( ̄∇ ̄;)おいおい!。

■2002年11月28日■

なんやかんやいうても、発表会まで実はそんなに時間はない。
ゴスペル科の伴奏も気にはなるが、とりあえずは自分の曲『Misty』をどうにかせねば。
この曲が収録されているアルバムを片っ端から聞くのだが、聞けば聞くほど不安になる。
当たり前か・・・・プロじゃないんだっちゅうの・・・・(-_-;)


「ええっと、これが噂のゴスペル科の伴奏用の楽譜で〜す♪」
先生がバンドスコアを買ってきてブラスパート部分だけを抜き出した楽譜をわざわざ
PCで作ってきてくれた。音符が妙にち、ちっこい・・・・・・・
「あ、この曲すっごい長いのでちょっと小さくなっちゃいました(笑)。」
「先生、歌詞っていうか、歌の楽譜もあると嬉しいんですけど・・」
わたされた楽譜は、Misiaの『THE GLORY DAY』。確かこの夏、軽井沢に行った時に
姉の運転の車のなかで何度も聞いたCDのなかに入っていたような・・・。
「あ、ちゃんとありますよ〜( ̄ー ̄)にやり 絶対そう言われると思ってましたから♪」
先生もだいぶ私の発想がつかめてきたようである。よろしい、よろしい(爆)。
そう、歌物はちゃんと歌詞の内容までわかってからでないと演奏しにくいのだ!
じ〜っと歌の楽譜とブラス譜を見比べなてみる。
「うわっ・・・なんかちょびちょびっとしか出番ない割には歌の合間ですね・・・・(-_-;) 」
「すばらしいっ!よくわかりましたねっ(o ̄∀ ̄)ノ”
 そうなんすよ、合間だから目立つんですよぉ」
「目立つっちゅうことは、間違えると失敗も目立つと・・・」
「おっしゃる通りっ!かなり目立ちますねえ、この曲の場合!ま、雰囲気、雰囲気♪」

楽譜は二段形式になっていて、下の段は簡単バージョンで、これは入って間もない
もう一人のサックス科の
生徒用だという。要は初心者用。
で、私の分はというと、上の段の和音になってる音符の下の箇所だそうで。
「これ、高い音、普通はださないような音がけっこう入ってるんですよ(^^;; 
だからそれは僕がやりますから、下のほうやってくださいね。」
にゃるほどφ( ̄ー ̄*)メモメモ。 
んでも、これ全部をあと二週間ちょっとでマスターするってのはいやはやどうも・・・。
「大丈夫っ!オリジナル聞きまくってタイミングさえつかめれば問題なしっ!
まあ間違えたってゴスペル科の3〜40人の歌声にはどうせかなわないと思いますので
気にしないっ!僕だっていくらなんでもこれからどこまでマスターできるか・・・。
ま、できる範囲でがんばりましょっ」
そういって先生は笑顔でなにかを差し出した。
「はい、音源♪」
先生・・・・・MD聞けないんだってば・・・・前に言ったやん・・・・(T∇T)

「えっ?!(; ̄ー ̄A  そうでしたっけ??ど、どうしよう・・・・」
「あ、でも多分姉が同じCD持ってますから・・・すみません、せっかく・・・」
「いえいえ・・・・・(し〜ん)。じゃ、『Misty』やりましょうかね・・・」
き、気まずい・・・・。はっ!そうだ!私はあのマシンを持ってきてるじゃないのっ♪

「先生っ!今日アレ持ってきたので、ソロの部分、先生の演奏録音させてくださいね♪」
そういって私が取り出したのはYAMAHAのサウンド・スケッチャー、略して「サスケ」。
「うおっ!な、なにそれ??」
「えへへ♪秘密兵器です〜♪・・・っていうか、MD業界は飛ばしてMP3に行こうと
してる私としてはこういうブツで演奏を録音しようと・・・。」
サスケの説明を熱く語る私。熱心に聞く先生。
「それ・・・・今度貸して♪なんか僕の仕事にすごく役立ちそうだし♪( ̄ー ̄)にやり」
うん・・多分私より先生が持ってたほうがいいかも・・・正直・・・。
しかもアホアホボケボケな私はAC電源を持ってくるのを忘れ、途中で買った乾電池が
アルカリではなくマンガンで、せっかくの先生のお手本演奏も、途中でサスケが
エネルギー切れで止まってしまう始末。
「だめじゃん・・・・(-_-;) 」

大丈夫!次回までには必ず使いこなせるようになって、できれば自分の演奏をこれで
録音して、先生にメールで送って添削してもらって・・・・・
私の勝手な妄想は広がるばかりであったが、イマイチ信用していない目の先生であった。
「じゃ、『Misty』はもういいと思いますので、ゴスペル伴奏頑張ってきてくださいねえ」

・・・・終わり方まだ決まってないんすけど・・・・<Misty
が、 新しい楽譜をもらって気もそぞろなたねたんであった。早く帰って練習しようっと♪
『Misty』なんかもういいんだも〜んっ(^-^) ←現実逃避癖発症

■2002年11月21日■

「あら、たねちゃん、いらっしゃ〜い♪やってく??( ̄ー ̄)ニヤリッ」

月に二度、私のサックスのレッスンとゴスペル科のレッスン時間が重なる。
スクールはすごく狭いビルの中にあるので、ゴスペル科40名が入れるスタジオがない。そこで、
受付・入り口・待合室を兼ねた4階の入り口部分がスタジオ代わりになっているのだ。
エレベーターを降りるといきなり目の前で♪ラララ〜ッてな具合にみんなで熱唱してるのである(^。^;)
ゴスペル科・ボーカル科の先生であるO先生はとってもナイスなキャラで、私と顔をあわせる度に
「たねちゃん!美容情報なんかない???」となぜか聞いてくる(笑)。ふたりでやれムダ毛がどうだとか、
セルライトがどうだ、とかいう話を熱心にしていると、横で師匠が顔を引きつらせて
「俺が絶対入れない世界ができてる・・・・・(^_^;)」と絶句してしまうほどなのだ( ̄m ̄*)プッ
冒頭の言葉はO先生の「お約束」で、以前からゴスペル科にも入れ、と執拗に私を勧誘している為に
私がエレベーターを降りると必ず部屋の奥から顔をにゅっとだして、あのセリフを言うのである。
その瞬間、生徒30名以上が一瞬にしてこっちを向くので、正直こちらとしてじはギョッとする(^_^;)
で、毎回聞かれるので、その都度「じゃ、次回から・・・」とか、「ボーナス入ったら・・」とか、返しを毎回
変えなくちゃいけない(と勝手に思ってる)ので、お笑い芸人修行のようでもある。
しかも、このゴスペル科、レッスン日がかなり不定期なので、いつこれに遭遇するかわからない。
ドアが開いた瞬間の勝負なので本当にドキドキする。これだけやってたら、
その辺の芸人より切り返しはできてると最近妙な自信がついてるかも(。・_・。)ノ

「今日ちょっと相談があるんですよ」
いきなり先生から相談なんて何??もしかして、サックス講師やめちゃうの??( ̄□ ̄;)!!
先生いなくなったら私のサックス人生も終わり・・・こんなにワガママな生徒を受け入れてくれる講師は
他にいないもの(T∇T) ウウウ
「い、いや、そうでなくて・・・・・・・(;^_^A アセアセ。レッスン時間、変えていただけません?」
聞けば、最近入ろうとしてる新しい生徒が、私が毎回使ってる木曜日20時15分からの時間帯じゃ
ないとこれない、と駄々をこねているらしいのだ。
「しかも、『3ヶ月で上手くなりますかねー?』なんてこと言うんですよ!!そんなペースで
上手くなっちゃうんだったら、俺の仕事なんか必要ないっての!( ゚o゚)ハッ すみません・・・・・
なんか愚痴っちゃいましたね(;^_^A アセアセ いや〜、どうも納得できなくて・・・」
いんや、どんどん愚痴ってくださいまし。先生が辞める話じゃなくてよかったですから♪
これからも先生にワガママ言えるってわかっただけでワタクシは何でも聞ける気分でございます(笑)
「あ、ちょうどよかったですよ。私、実はもっと昼間の早い時間にしてもらおうと思ってたんです。」
「えっ?なんで?お仕事は?」
「去年からやってた某企業での楽天関係の仕事が一段落したんで契約終了にしたんです。
なので、またしばらく『毎日が日曜日』の日々σ(^◇^;)。」
「・・・・・・・もしかして、すっごくお金持ちだったりします???(・_・;)」
「な、なんで????」
「いや、このご時世にそういう自由なスタンスとれるのって、お金に余裕がないとできないと思って・・」
本当は辞めてる場合じゃないんすけどね・・・・・気持ちがついてこないからしゃーないのよ・・・・
「いえいえ、本当に貧乏なんすけど・・・サックスもこの先続けられるかどうか・・・・・(´ヘ`;)ハァ」
「えっ?!辞めちゃうのっ??( ̄□ ̄;)!!」
「(^m^*)クックックッ 辞めませんって!冗談ですよぉ。身内に借金してでもサックスは辞めません!」
「ああ、よかった〜(^。^;)ほっ じゃ、安心したところで、レッスン始めましょう〜♪」

さて、レッスンといっても、新しい曲をやるでなし。ひたすら『Misty』のアレンジ作戦授業である。
あーでもない、こーでもない、と言って先生に見本を吹いてもらったり、自分でも吹いては凹み、
泣き言が入り、「甘えるな〜」と叱られ、あっという間の1時間が終わってしまった。
本当に、本当に大丈夫なんでしょーか??
「あ、そうそう!これ、当日のチケット♪それから、やっぱりゴスペル科のバックやらなくちゃいけないみたい
だからよろしくね〜♪来週には楽譜渡せると思いますので( ̄ー ̄)b。
来週渡せるかどうかは、これから僕がちゃんと仕事するかどうかにかかってるんですけど。σ(^◇^;)」
頼むぜ、先生・・・・・。自分の曲がもうどうにもならなくなった今、せめてバックの演奏にかけたいっ!(T-T)

が、この想いもやがて瞬時に泡と消えるのを、この時の私は、まだ知る由もなかったのだった。
(火曜サスペンス風)

■2002年11月14日■

この日のレッスンはあっという間だった。
前のレッスンがレッスン初めて、という人だったので押しており、せっかく時間前に到着したのに10分以上待ちぼうけ。
だのに、私の次にレッスンも入っていて、いわゆる「ケツカッチン」状態(T∇T) ウウウ

おまけに、レッスンといえば、私が暗譜してきてるという前提で『Misty』のフェイクの方法の相談。
一応2コーラスでやるか、それとも3コーラスにして間にアドリブいれるか。2コーラスにするとしたら
2コーラス目はどういうアレンジにするか、等々・・・・・。
「じゃあ、とりあえずやってみましょう♪サックスの♪ソーミー♪で始まりましょうね。はい、ワン・ツー・・」
いきなり私のサックスから始めろ、というのだ。
私が自分でカウントしてテンポを考えて始めないと先生のピアノの伴奏は始まらない。
いやん。

なんどかやったところでやっぱりくじけてしまった。
今回全然練習できてなかったせいもあるが、なんとなく気が乗らない。憂鬱である。
「まあ、気軽に気軽に!高い参加料払うんだから『私の演奏聴きなさいよ!』ぐらいのタカビーな演奏で
いいんですよ〜(^_-)-☆」
そ、そんなこと簡単に言ったって・・・・・・・。
「先生・・・・・お手本・・・・・・・(ぼそっ)」
「マジ??しょうがないなぁ〜(^。^;) ええっとぉ〜・・・」
本当に優しい先生は(爆)デキの悪い生徒のために、渋々自分のサックスをとりだし、
楽譜の前に立って演奏してくれた。 すごいっ!かっこいい〜!!(演奏がね(爆))(^-^)//""パチパチ
先生のお手本を聞くと、いつも生徒としてより一聴衆になってしまう。う〜ん、いい音だぁ〜(ウットリ)。
同じ楽譜を演奏してるとはとても思えない・・・・・・・ヾ( ̄∇ ̄;)おいおい!
「いやぁ〜、今の(演奏)よかったなぁ〜♪自画自賛っ!(笑) あっ!録音しときゃよかった!しまった!」
私もそう思いましたぜ・・・・・(T∇T) ウウウ お手本録音して耳コピしたかったのにぃ。
「もう一度同じ演奏しろって言われても、これがなかなかねぇ・・・(;^_^A アセアセ」
うっぴょ・・・・・・・(;_; )( ;_;)ヤンヤン
「とりあえず、来週録音できる機械持って来ましょう!MDとかなにか、ありますよね?」
「・・・・・・・MDデビューしてないんですけど・・・・・・」
「( ̄□ ̄;)!!うっそ!?ほんと??じゃ、じゃあ、カセットでもなんでもいいですよ!(;^_^A アセアセ」
「カセットならコーラスやってる母のがあると思います・・・・・・探して持ってきます・・・」
「よっし!じゃあフェイクっていうか、アレンジ、もうちょっと考えてきてね!今日は短かくて申し訳ないけど
これでレッスン終了ですっ!お疲れ様〜」

今日の先生、ちょっとやっつけ仕事ちっく・・・(・_・、)
いいの、私も今回はあんまりヤル気ないので・・・前回のレッスンから日も浅いしね・・・
イロイロ考えることあって・・・サックスはこんな気持ちじゃふけないのよね・・・・・・ふにゃぁ〜・・・・・
来週は頑張りますぅ〜・・・・・

■2002年11月10日■

本来は11月7日の日がレッスン日だったのだが、金曜日に札幌出張が入り、やむなくレッスンを
出張翌日の日曜日に変更。
次のレッスンまで日にちはあるといっても、出張準備で毎日大忙し、とても夜にサックスの練習を
する余力など残っていない(^。^;) でも、今週の宿題は『Misty』の「暗譜」。
とりあえず出張前に散々吹きまくって暗譜はした。が・・・・・・・・・・・・・。

お寿司と猛吹雪の出張を終え(笑)、無事に札幌から帰ってきた。
連日の寝不足がサックスのレッスンに影響がでそう・・・っていうより、暗譜したのすっかり飛んで
いるかのような・・・・(;^_^A アセアセ
レッスンは4時からだったので、その前に多少練習していけると思いきや、やはりいつものごとく
余計な他のことに気が行ってしまって、結局出張後一回もサックスに触れないままレッスンへ・・(T-T)

「北海道、どうでした〜??ラーメン、美味そうでしたね〜!( ̄▽ ̄*)にまぁ〜♪」
出張翌日、あまりにも猛吹雪のため観光を断念、空港で時間つぶしをしていた私は、
翌日のレッスンの確認メールを先生の携帯に送る際に、ちょうどその時そこで食べようとしていた
味噌バターコーンラーメンを写メールで撮って添付して送っていたのだった(笑)
「食べ物は美味しかったんですけど・・・・暗譜忘れちゃったかも・・・・(イジイジ)」
「えっ?!出張前の質問メールで『暗譜しちゃったので次どうしましょう?』って書いてありましたよね?」
「は、はぁ・・・・そうだったんですけど・・・・・・事情が変わりまして・・・・(^。^;)」
そう、出張前の必死の練習のせいで一瞬楽譜自体は全部頭のなかに入ったのだ。
で、ずうずうしくも次はどんな練習方法をしたらいいのか、メールで先生に質問していた私。カバ!
壁に向かって音をだして、その反響音を聴いて音色等をチェックするのもいい、とか、いろいろ
教えてもらったのだが。いやはや。

「ま、まぁとりあえず吹いてみましょうか?案外覚えてるかもしれないっすよ( ̄ー ̄)b
じゃあ、いきなりサックスから入ってね。僕はピアノで伴奏つけますから♪」
おっと!私の音からかいっ。!( ̄□ ̄;)!!
よ、余計にキンチョーしますがな・・・。
♪ソーミー・・・・・・。音が弱弱しく震える。
今日はキーボードではなく、本ちゃんのピアノのスタジオでやってるのでちょっと狭いけど音はいい。
先生の姿を見ず、楽譜も見ず、ひたすら自分の記憶を頼りに吹く。
こうなったら音色やリズムはとりあえず二の次だいっ(T-T)
しっかし、結果は惨敗。ブレスはめちゃくちゃだし、第一、音がとれてない。わすれちょるσ(^◇^;)
「う〜ん・・・(←呆れて物も言えない状態?)なんか全体的に音でてないですね〜。
まず最初の♪ソーミーシー♪はもっとはっきりガンガンってだしちゃっていいですよ。その代わり、
次の♪ソラシラララー♪ってとこはつなげてスムーズなかんじで。あ、♪ララララー♪って音が下から
急に上に上がるとこはその直前で一旦切りましょう。そうしたほうが高音の張った音がだしやすく
なるので、より印象的になります。この曲、音がドワっとあがるとこが「キメ」になりますからね♪」
ああ、なんか先週言われたことと同じことまた言われてる・・・・・
でも、いつものように一緒に吹いてくれない。あくまでもピアノ伴奏者に徹して私だけに吹かせて
注意を言うだけ。発表会モードなのね、やっぱり・・・・・(T∇T) ウウウ


何度か吹いているうちに、どうにかメロを思い出してきて(遅い・・)運指もスムーズにいくように
なってきた。でも、タンギングがどうもうまくいかない。疲れてるから?
「なんかすっ飛んでしまうというか・・・。キッチリ音が止められてない気がするんですが」
「そうですね、空振りしてますね〜(^_^;) もっとビシバシ決めてくれちゃっていいんですけどね〜
ほんじゃちょっと練習してみましょうか?下のラと上のラを交互にタンギングで出してみて!」
♪ラ・ラ・ラ・ラ・ラ・ラ・・・・
この上下音の練習はタンギングだけでなく、顎の位置も即座に変える必要があるので
結構大変なのである。出張帰りの疲れた老体にはキツイのである。
「じゃあ今度はラララララララーってすばやく切ってみてください。」
♪ラララッ・・・・ラララッラララッララ・・・・・  うぐぐ、音が続かない〜(・_・、)
「じゃあこれ、来週の宿題ねっ( ̄ー ̄)ニヤリッ タンギングの練習なら、サックスわざわざ
組み立てなくったって、マッピだけでできますからね♪あ、あと、サビの部分の♪シシシシーとか
♪ララララーとか、まともに吹いちゃうとしつこいって感じじゃありません?だから家で練習する際に
いかにここをかっこよく省略したリズムにしたらいいか、よおく考えてきてくださいね。これも宿題!」

その後、私がうかつにもコードのことを質問してしまったら、「ツー・ファイブ」とかいうのの
説明になってしまって・・・・・。ふんふんφ(.. )メモメモと聴いてるフリしたけど、本当は全然
訳わかってなかったのでここには書きませんm(。-_-。)m・・・・あ、「かけません」です、ハイ(・_・、)。

とりあえずお土産の「北海道限定 鮭プリッツ」を渡して帰ってきた私。
これで発表会どうにかでないで済まないだろうか・・・・???あ、こんな安ものじゃやっぱりダメ??

■2002年10月31日■

「頭のなかがこの曲で一杯!グルグル回ってるの〜!!」
小学生の頃、よくこんなことを友達と言っていた。
流行の歌謡曲をTVからラジカセに録音し(古っ!)、テープが伸びてしまう程何度も何度も
しつこく聴く。そうすると、そのうち頭のなかを同じ曲が何度も何度も巡り、
食事中でも歩いてる時でも勉強中でも、頭のなかにその曲が一日中流れてしまうのだ。

ここ一週間は『LEFT ALONE』がまさにそんな状態だった。
毎日速攻で家に帰り、できるだけ時間を作ってコピー譜をひたすら練習していた。
だいたい楽譜をみなくてもできるようになり、CDを聴きながらそれにあわせて目をつぶって
吹く、という 「なりきり練習(爆)」とかもできるようになったのだけど、1〜2箇所だけ
指がよくまわらない箇所がある(T-T)
ここを克服しないと『LEFT ALONE』を吹けます、とは言えないんだろうなぁ・・・・と
思いながらも 結局あまり完璧にできないままにレッスンに行った。A型としては辛いわん・・

スクールへ行くと、スタジオで前のレッスンが終わらないのでしばし先生と談笑。
3ヶ月前にAOLでADSLを引いたのに、いきなりケーブルTVの勧誘があって即乗り換えて
しまった、という先生の話にあーでもない、こーでもない、とインターネットの先生である
私からアドバイス(えらそ〜)。
そうこうしてるうちにやっとスタジオがあいたのでレッスン開始♪

「で、発表会、どうします??もう11月になっちゃうんですけど・・・・(^_^;)」
「えっ・・・(絶句)。や、やっぱりでるんですかね、私・・・・」
「えっ・・・(絶句)。っていうか、今更でないっていうのは無しにしてね・・・(^_^;)」
・・・・・・・・だってあと一ヶ月だよ・・・・・・
「どの曲やりたいですか?( ・_・)ジッ」
う〜ん・・・・ロリンズやりたいのは山々なんですがぁ・・・・・『LEFT ALONE』もねえ・・・・・

「特に希望がないのなら、こんなのどうでしょう?」
先生がおもむろに新しい楽譜をとりだした。あの名曲、『Misty』だ。
「うわっ♪これいいかも〜(o゚▽゚)oニパッ」
「ええっと、『LEFT ALONE』も引き続き勉強していく、ということで、とりあえず発表会までは
こっちの曲に 専念しましょうねっ!」
え・・・じゃあ私のあの『LEFT ALONE』脳みそグルグルの成果は聴いてくれないのぉ??
「はい、じゃあ5分時間与えますから音おってメロ掴んでくださいね。
この曲は勿論知ってますよね?(-_☆)キラーン」
し、知ってますが・・・楽譜見たのは初めてなんすけど・・・ご、5分でメロ全部把握しろと??
焦るとどんなメロだったかがでてこないっ!!o(><;)(;><)o ジタバタ 
落ち着け、たねたん!頑張れ、自分!
必死でどうにか我を取り戻し、メロを見る。Cメジャーの曲なので余計な♯も♭もなし!
よっしゃ〜!e(^。^)g_ファイト!!
途中で臨時記号はたくさんついてるけど、そんなのとりあえず無視無視〜!!(爆)
な、なんか三連譜そこかしこにあるんだけど・・・(;^_^A アセアセ ま、いいか・・・・・。

「じゃあ、もうそろそろいいでしょうか?とりあえず、まず僕が一回吹いてみますので
楽譜見ながらじっくり聞いててください。」
楽譜にかじりつきで先生の見本演奏に耳を傾ける。相変わらずカッコイイ〜♪
先生の見本演奏を聴く時は、ついついライブにきたお客の感覚になってしまう。
「(^-^)//""パチパチ 先生、いいっすね〜♪いやぁ〜、最高!(゜゜)(。。)ウンウン」
「・・・一応これで食べてますから・・・(-_-;)(バカにすんなよ、という口調) 
はいっ、じゃあ次は 一緒に吹いてみましょう!ゆっくりでいいですからね!!」

が、ここで問題発生!
普段聞いてる『Misty』のフレーズが頭のなかに入っていて、楽譜見ながら吹いてるのに
ビミョーに先生と演奏がずれてきてしまう。最初は自覚症状がなかった私σ(^◇^;)
「え、ええっと・・そういう演奏もアリなんですけど、最初なんでとりあえず楽譜通りに
いきましょうね。」
ヽ(。_゜)ノ ヘッ? あ、私??
「そう、ここ、16分で演奏してるけど8分だから。タタッじゃなくてターターね。
多分誰かの演奏が頭のなかにインプットされちゃってるんですよね(^_^;)
あと、時々ファが♯してる(笑) 『LEFT ALONE』が頭にコビりついちゃってますね〜(爆) 
それから、なんかとっても今日、演奏が息苦しそうなんですけど・・・?風邪かな??」
・・・・・・二日酔いでござんす・・・・・・σ(^◇^;)
「昨日飲んでたの?いいなぁ〜(笑) じゃあ仕方ないね。」
「すんません・・・でも、それはさておき、ブレスの位置がいまいちわからないんですけど・・」
「ええっと、この最初のフレーズは一気にいっちゃってください。
苦しくても、酸欠しそうでも、死にそうでも一気に(キッパリ)。最初の目立つとこですから!
あと、二段めのこのあたりはね〜、この音でキメるのがベストだから、いざとなったらこの音は
吹かずにここでブレスしちゃってもいいかな?アレンジ加えていくとこの音は省略されちゃう
場合も多いし〜。まぁ、慣れてきたら自然とできるようになりますよっ(^_-)-☆」
先生は私のテキトーな質問にも即座にテキパキと答えてくれる。
本当にありがたや、ありがたや・・・・(-人-;)。

「じゃ、来週までの宿題〜♪この曲、暗譜してきてねっ!(^_^)b 短いから簡単でしょ?
既に知ってる曲だし。まずはメロを頭に叩き込んで、その後裏技いろいろ考えていきましょう。」
はぁ・・・・・最近多いな、こういう宿題・・・・・。はい、まずは二日酔い治します〜・・・(とほほ)

■2002年10月24日■

耳コピ」なる作業の真の大変さを知った一週間。

毎日会社からまっすぐ帰り、ひたすらラジカセに向かって『LEFT ALONE』を
リピート演奏で聞く。
当初はサックスで一緒に吹きながらやっていたが、CDでは聞きたい場所だけのリピートが
できないので久々にカセットテープを購入し、録音。
<再生→停止→巻き戻し→再生>の繰り返し。
しかもそのテープの繰り返し作業の合間に自分でも吹いているのだ。こりゃ大変!!
ピアノがあればちゃっちゃとできるのに〜。JMの背後で悲しげに流れるマルちゃんのピアノ
の伴奏が邪魔をして私の悪魔の絶対音感を呼び覚ましてしまう。
じっと耳をそばだてて聞いていると、いつしか私の耳&脳味噌は ピアノの音を
追っていく・・・・・。 ダメジャン!(T-T)

頭で覚えていくのにも限界が。歳だからっ?!Σ( ̄□ ̄;)
うろたえてる暇はないので会社帰りに楽譜用ルーズリーフを購入。しっかしこの代物がまた
なかなか手に入らず、実際の購入に至るまで大手文具洋品店を数件もめぐる羽目になる。
昔、そう、私が子供の頃はノートよりはこじゃれたファイルに挟んだりだしたりすることが
できるルーズリーフが大流行だった。
普通の縦罫・横罫のものだけではなく、アルファベット学習用とか、メモとして切り取れる
ものとか、方眼紙とか・・。
そんななかのひとつに、音楽の授業で使える五線譜のルーズリーフも必ず売っていた。
私の地元のちっこい文房具屋さんでも必ず売っていた。だから渋谷や新宿の超大手の
名門文具店でも絶対取り扱ってるものと思いこんで向かっていったのだが・・・・・・。
ない。ない。どこにもなぁ〜いっ(T-T)
散々探して、やっとの思いでどうにかB5版のちっこいやつを見つけた。A4が基本でしょ、と
思いながらもやっと久々に出会えたことに感謝♪((^_^;)ほっ)
早速家にダッシュで帰り、普段書き物なんてしない机の上にラジカセと五線譜、
筆箱を置き、首からサックスを ぶらさげて、いざ耳コピっ!

とっても早い複雑な演奏の数カ所以外は大体コピれた私。が・・私以外は読めんな、これ(^_^;)
正しい楽譜の書き方じゃないと思うし・・・・。一応ドレミの音階はあっていても、
テンポの表記がめちゃくちゃなのは一目瞭然。
これで先生のところで演奏するんだろうか・・・・・・。

「そうそう、今日CD持ってきてくれました?」
レッスンにいくなり、先生からいきなりそういわれた。
「えっ?!てっきり先生が持ってくるかと・・。耳コピに散々使ってたからラジカセの中に
ずっと入りっぱなしですよぉ。先に言ってくれないとぉ・・・」
「そっか〜。じゃあしょうがないから、これやるか・・・・・」
そういって先生が自分のファイルから取り出したものは・・・・・・!!!Σ( ̄□ ̄;)
なんと、『LEFT ALONE』の完全コピー譜だった!先生、ひどい!ひどすぎるっ!
私の一週間はどうなるのぉ〜っ?!
「へへっ、いいでしょ、これ?( ̄ー ̄)ニヤリッ 隠してたんだぁ〜♪」
なんという・・・・・。最初にもらったのがテナー譜。そして次が耳コピ。私はこの曲に
ここ数週間本当に振り回されっぱなしだったのだ。これ最初っから出してくれればぁ・・・・・(T-T)

恨めしげに見つめる私に気づいたのか、少々焦った顔で先生がポツリ((((((^_^;)
「・・・っていうか、僕がピアノで伴奏できるかって話なんだよな・・・・」

とりあえずその楽譜を使って先生と一緒にできるところまで吹いてみることにした。
鬼のように耳コピしてたお陰で8割方メロもテンポも頭に入っている。
でも、やっぱり先生と一緒に吹くとその差は歴然(´ヘ`;)ハァ
「結構イイ感じですね〜♪ ただ、あんまり楽譜にとらわれすぎないでね!実際JMも
遅れめ、遅れめで演奏してるから、楽譜の表記よりちょっと長めに、遅れめにかっこつけて
吹くとちょうどイイ感じだと思いますよ。」
うむ、確かにそのように吹くとちょうどピッタシ。

「ほんでも、ベンドすんごい多いですねえ。上がったり、下がったり。
いい練習になりそうだ〜(^。^;)」
「ふふふ♪そうでしょう?装飾譜もたっくさんあるし。この曲マスターしただけで
すごい上達ですよ♪」
うっひゃ、本当だ!私みたいに運指が重い人間には軽くタラタッとやる装飾譜は
なかなかのワザ。逆にこれが楽にできるようになれば、握り締め過ぎの運指も
軽くなって自由が効く、というものだ。
しっかし、ベンドは・・・・・・。
「大丈夫、大丈夫!ダァー!とか、バウッ!とかやるだけでいいんだから(o゚▽゚)oニパッ」
・・・・んなこと言うたかて、しぇんしぇ〜・・・・・
「ま、とりあえずたくさん練習してくださいねっ♪慣れればできるようになりますから。」
「そうですね・・・。でも、耳コピするのが大変で、あんまり練習できなかったんですよね〜。
音符の書き方とかも忘れちゃったし・・・」
「えっ?(-_☆)キラーン 自分で書いた楽譜あるの???見せてっ!!!」
そういうなり、先生は楽譜立ての上のファイルをがさがさ勝手にあさりはじめた。
楽器を片付け始めていた私は大慌て(;^_^A アセアセ
「ギャーッ!!!!せ、先生、やめて〜っ!!見ないで〜っ!!!」

スタジオの外でこの悲鳴を聞いた人はきっと変な想像をしたに違いない・・・・・
実際ドアの外には学校長がいた・・・目が怖かった・・・・・・・・違うんだってばぁ・・・・・・・(-_-;)

■2002年10月17日■

あっという間の4日間。中3日の登板は辛いわ、やっぱり(-_-;)
しかも今週は締め切り続きで毎日ヘトヘト。帰宅してからサックスを吹く気力も体力もゼロ。
ロクな練習ができないままにいざレッスンへ・・・。

「先生、風邪治りました??(^。^;)」
私はまだ治っていなかった。今度こそ先生にうつして帰ろうと、今日はなみなみならぬ
覚悟でやってきたのだよ、あたしゃ(嘘)。
「いやぁ〜、大分よくなりましたねえ♪でもまだちょっと咳がでるかな?」
ううっ、敵もまだ風邪菌所有者であった!よっしゃ、思いっきり先生のほうに吹きまくって
絶対うつして帰るぞ!!ヾ( ̄∇ ̄;)おいおい!

「じゃあ、音だししましょうか〜。じゃあまずGメジャースケールで・・」
最近はもう「ソの音から順にあがっていってください」とは言われなくなった。
だってコードを勉強してるんだもん。
「では、今度はレから始めて、オクターブのメジャースケール吹いてみてください。
さて、ここで問題ですっ!( ̄ー ̄)b そのスケールを吹いた場合、どの音に♯が
つくでしょう??」
ええっとぉ・・・・レ・ミ・ファ・・・・全音・全音・半音・・・・あ、あれ??(;^_^A アセアセ
どーもこういう問題をだされると、まだピアノの鍵盤を思い起こしてしまう。
ピアノの鍵盤と同じようにメジャースケールであれば「全音・全音・半音・
全音・全音・全音・半音
」であがっていけばいいのだ。ピアノ習っててよかった♪
必死で頭のなかで考えているとすかさず先生に
「・・・・吹いて確認していいってば・・・・(^。^;)」と言われてしまった。あ、そうか!
この手に楽器持ってたんだわ、アタクシ♪←完璧忘れてた人

♪レ・ミ・ファ♯・ソ・ラ・シ・ド♯・レ〜♪

「当たり〜(^_-)-☆ Dメジャースケールですね。で、今日やる『LEFT ALONE』も
同じDの音で始まって終わってるけど、曲調はどう??」
「暗い・・・地味・・・・・BARで飲んでるってかんじ・・・・」
「そう。メジャースケールの曲じゃないよね?で、楽譜を見てみましょう。
最初と最後のコードはなに?」
「Dマイナーっす。」
「そう、短調。だからDマイナーね。で、渡した楽譜はテナーのB♭の楽譜だけど、
これをピアノ譜と考えてください。いきなりセッションとかでやる場合には、伴奏の
ピアノ譜だけを渡される場合がよくありますので自分の吹くべき音を探せるようにしないと。
で、この楽譜をピアノ譜、すなわちCの楽譜だとして。アルトサックスで吹く場合には
E♭にしなくちゃいけないわけですから・・・」
「短三度下げる?」
「そうです。6度上に上げるってワザもあるんだけど、そうするとオクターブ上になっちゃって
変な感じだから、まぁこの場合は短三度下げるってことで・・・。
そうなると、最初の音はレで始まってますが、サックスで吹くためには?」
「シでスタート!」
「わかってきましたね〜(笑)その通り♪じゃあ、吹いてみましょうかっ?(キッパリ)」
( ̄□ ̄;)!!えっ、えっ?!ど、どっちで吹くの??テナー譜のまま
?それとも短三度下げたアルト譜で??
「そりゃあもうそんなにわかってるんだったら、当然アルトの方でしょう??(-_☆)キラーン 
はい、ワンツー・・」
容赦ないわね、先生ってば・・・・・絶対風邪うつしてやる・・・・・・

とりあえずボロボロになりながらもどうにか一通り吹く。
「難しいテンポが結構あったんですけど、ちゃんと楽譜通りに吹けてましたね〜。
一緒に吹きながら ちょっとビックリしちゃいました(笑)」
あ、さいですか・・・・・・そりゃどうも(爆)。
「じゃあ、本題。そろそろ<耳コピ>ってできるようにしたほうがいいんですよ。
楽譜通りに吹くのはもう大体はできてると思うので、好きな曲とかを耳コピして、好きな
プレイヤーのアドリブを真似てみたり、楽譜にはない音色を真似てみたりするのって
結構いい練習になるんですよ。口で説明するより上達も早いですし。」
うげっ・・・・とうとう来たか。
「じゃあ、『LEFT ALONE』のCD持ってきましたんで。これよく聞いてコピっててください。
テープじゃないんであんまり使い勝手はよくないんですけど。ちょっとその間外で
鼻かんできますから♪頑張ってね〜♪(^-^)/~~」

先生はCDをセットしてそのままスタジオを出て行ってしまった・・・・・。
うん、確かにいきなりひとがいる前で耳コピ作業ってのもこっ恥ずかしいよね(;^_^A アセアセ
先生がいなくなった後、ラジカセを目の前にしてB♭の楽譜を見ながらひとり耳コピ作業。
テーマ部分が大体コピれたあたりで先生が戻ってきた。
「どうっすか?できてる??」
「う〜ん・・・。この曲最初から知ってればもうちょっとスムーズにいくと思うんですけど、
あまりまだメロ自体が耳慣れてないので、まずメロを頭に叩きいれてからでないと・・(^。^;)」
「まあそうですよね。メロがわかってれば運指もスムーズにいきますから。」
「あと、どうしても楽譜見ながら吹いてると、時々余計なこのB♭の音符が飛び込んできて
ごっちゃになるんです〜(T-T)」
「あははっ(笑)。うん、それはあるかも!そうしたらやっぱりいっそのこと楽譜なんか
もう見ないで、 耳だけ頼りにして覚えるしかないよね〜。そのほうが早いと思いますよ♪」
うん、そうなのだろうけど・・・・・はぁ(T-T)

「じゃあ、続きの耳コピは来週までの宿題ねっ♪メロやテンポだけじゃなく、ちゃんと音色
コピってくださいね。音の強弱とかかすれ具合とか。そこまでして初めて耳コピって言える
んですから〜!!」
ふぁ〜い・・・・・がんばりま〜す・・・・・(ぼそっ)

■2002年10月13日■

10日のはずだったレッスンなのだけど、体調不良のため日曜日に延期。

いやぁ〜、今回の風邪はひどかった(^_^;)
風邪といっても、咳とか鼻水じゃなくって、頭痛と下痢。同じ症状の人が会社にわんさか
いたので しっかりうつってしまったと思われる。
そういう場合、早く治るためには他人にうつすのが一番なり〜( ̄ー ̄)b
そう、せま〜いスタジオのなかで一時間、サックスフーフー吹いていれば、申し訳ないけど
相手のお方に風邪菌くんは引越してくれるんじゃあないかと・・・ひっひっひ。
で、スクールに行ったら・・・・・・・
先生のほうがひどい風邪やん!!( ̄□ ̄;)!!
鼻水たれてるし、咳こんでるし、顔熱っぽいし・・・。私半袖なのに先生革ジャン着たまんま。
うげっ・・・・。
「ゴベン、今日風邪ひいてるからうつしちゃうカボ・・・(T-T)」
先生・・・それ私のセリフだったのに・・・・・。
かくして、いつもは防音のために締め切ってるスタジオのドア、今日ばかりは全開で、
おまけに換気扇までつけてのレッスンになったのでした(^_^;)。

「ええっと、前回どこまでやったっけ?最後まで通したよね、この曲?」
先生のピアノの伴奏に合わせて何度か『黒いオルフェ』を吹く。
正直宿題だったベンドなんてこれっぽっちもできてないけど、風邪だからしょうがないのだ。
「な、なんか苦しそうだよね・・・僕もちょっと・・・(^。^;) ちょっと鼻かんでくるからその間に
次の曲みといてね〜」
鼻水かみレストかい〜っ(爆)サックス吹きに鼻づまり・鼻水は完璧
致命的ざんすねφ(.. )メモメモ
「お待たせ〜♪はぁ、スッキリV(^0^) じゃあもう『黒いオルフェ』はよいでしょう!次っ!」

次に渡されていた曲は『LEFT ALONE』と『MY ONE AND ONLY LOVE』。
『MY ONE AND・・・』のほうはロリンズのアルバムにも入ってる名曲なので知っております。
がっ!『LEFT ALONE』って聴いたことがあるようなないようなっ?!
「この曲の説明は先週したと思うけど、もう一度吹いてみるからよく聞いててね。」
先生の演奏を聴いて、どこかで耳覚えのあるような感じがした。
「ほら、なんとなく、どこかの安いバーとかで流れてそうなかんじでしょ??(^。^;)」
先生、あんまり好きじゃないでしょ、この曲( ̄m ̄*)プッ。
「あ、でも先生!いただいた楽譜B♭ですよ!テナー用じゃないですか??」
「ピンポ〜ン(^-^)//""パチパチ よくわかりましたね!そう、わざとそれを渡したんです。」
?????ヽ(。_゜)ノ ヘッ? そのこころは???
「そろそろ耳コピとかってやろうと思いまして。ほら、ピアノの伴奏とかに合わせてもらう時に
こっちがキーを変えてあげなくちゃいけない場合のほうが多いですからね。ある程度メロが
頭に入ってれば、そのときの状況によってどんなキーでも演奏できるように。で、それを
可能にするには、耳コピして自分で音拾っていったり、E♭以外の楽譜を見て本来のE♭で
演奏してみたり・・・。いろんなことして遊びながら身体で覚えていくと楽しいんですよっ♪」
そう、音楽とは音を楽しむこと。嫌な勉強と思っちゃったら終わりなのだ。

「で、この楽譜はB♭でレから始まってますよね?じゃあここで問題です!この曲を
アルトサックスで 演奏するとしたら、何の音から始まるんでしょうか?」
ええっと、BからEだから三度でしょ?こういう場合は三度下げるはずだったな・・・。
「ええっとぉ、シ!」
「そう!じゃあこの曲はDmで始まってる曲ですが、さて、ピアノで弾くとしたら音階としては
どこに何がつくのでしょう?」
うへっ(;^_^A アセアセ 最近の先生ってばホンマにスパルタやわ〜
「ええっと、ええとぉ〜・・・・。レで始まるんだからレ・ミ・ファ・・・ファ♯??」
私は頭のなかでピアノの白鍵と黒鍵と戦っていた。こういう問題になるとサックスじゃなくて
俄然ピアノなのだ。昔とった杵柄。応用が利かない、ともいうσ(^◇^;)
「ほらっ!頭で考えずに音だしてみてっ!そのほうが早いよ〜!」
( ゚o゚)ハッ  そうだよね・・・。サックスという楽器を持ってるの、すっかり忘れてました・・・・。
「(プープー)ああ、ファとドに♯がつきます!」
「そう、それはDのメジャーね。でもこの曲はマイナーな曲なので、ファの♯はつきません。」
ためしにその音階で吹いてみると・・・せつな〜い・・・(T-T)
そのほかいろいろクイズをだされていたのだけど、風邪っぴきな私の頭では何を聞かれて
なにを答えたか、覚えておりませ〜ぬ!メンゴッ!m(__)mペコ(by マシュー南)

で、この曲は私がまだあんまり頭にメロが入っていない、ということで一回だけボロボロに
なりながら通して次の曲に行った。
こっちの曲はもうメロがわかってるし、コードも簡単な曲なので、先生のテンポが遅く
感じられるくらい 初見でちゃっちゃと吹くことが出来たV(^0^)
「うん、こっちはもうできそうだよね。特に難しいことないし〜。じゃあやっぱり『LEFT
ALONE』で いろいろやってみますかっ( ̄ー ̄)ニヤリッ
いや〜、それにしてもサックス吹いてると体調よくなるな〜。そうじゃない??」
うん、そうなんですけどね・・・毎週そう思ってるんですけどね・・・・・
先生の体調よくなったってぇことは、私のとこにお引越し???( ̄□ ̄;)!!
次のレッスンは4日後だぞ〜。大丈夫なのかっ?!>自分

■2002年10月3日■

「オルフェ」ってなに?
前回のレッスンの最後にこれが宿題になってしまった。『黒いオルフェ』という曲をやるから
には その意味がわかってないと自分でも気持ち悪い(^_^;)
で、先生に質問したところ宿題にされちゃったのだ。ちっ・・・・・(-_-;)

それは来週までの宿題だったのだけど、忘れそうなのでその日にやることにした(笑)。
ネットで調べりゃ簡単さぁね〜♪♪
すると、でるわでるわ!いろんな話が書いてあったけど、そもそもはギリシャ神話を素材に、
フランス人の映画監督がブラジルを舞台に焼き直したとか、いやその前にお芝居の
脚本があったんだとか、まあ諸説あるようなのだけど、とりあえず今回私がレッスンでやるのは
そのフランス人監督が撮って大当たりした映画『黒いオルフェ』の主題歌。
おフランス映画だけあって、私が渡された楽譜に書いてある原題はフランス語で
「オルフェの歌(La Chanson D'Orphee)」とあったが、ボサノバとして使われる場合には
「カーニバルの朝(Manha Do Carnaval)」という題名で扱われることの方が多いように思う。
ちなみに、日本に初めてボサノバとして紹介されてヒットしたのがこの『黒いオルフェ』だとか。
あの『イパネマの娘』よりこっちの方が先らしいφ(.. )メモメモ。

そんなことをネットで調べていくうちに、ちゃんとした本が読みたく
なり、とうとうネットでたまたま見つけた『ボサ・ノヴァが流れる午後』
なる本まで買ってしまった(;^_^A アセアセ

ブラジル音楽評論家の故大島守氏の説明は初心者の私には
とてもわかりやすく、本当に1日半くらいで一気に読めてしまった。
「小野リサの副読本」というように、子供の頃からの彼女の
エピソードもところどころに盛り込まれていてなかなか興味深い。
最近カフェをテーマにしたコンピレーションアルバムに必ずと言って
いいほど入っているボサノバ。みんな知らないうちに聞いているのだ。
この本を読みながらナベサダのライブの前に六本木の某カフェで
人待ちをしていたら、
『イパネマの娘』をはじめ、次から次へとボサノバの名曲が流れた。そう、今の人たちは
知らない間に洗脳されてるのよぉ〜(^0^*オッホホ だから、こういう本で基本を勉強
しておくと飲み会とかで自慢できてかっこいいかも♪←他に表現ないんか・・・・(-_-;)
だって、ブラジル本国ではボサノバなんてもう忘れ去られたジャンルだなんて知らなかった!

ついでに当然のようにCDも買った。今回は買いまくった!
詳細は『CD COLLECTION』をご覧になって欲しいのだが、1枚だけどちらかというと
ジャズというよりボサノバそのもの、 というアルバムも買って、これが結構お気に入りなのだ。
ジャズではないのでとりあえずここでご紹介♪


ポーランドから女性ボーカル、アメリカからサックス・プレイヤー、
そして本場ブラジルからボーカル&ギタープレイヤーを呼び、
日本人プロデューサーが『Three for Brazil』を作った。
ジャズを愛し、ボサノバをレパートリーの中心においている
このメンバーの奏でる演奏、歌われる歌声は、ストレスフルな
現代社会においてとても癒しになるし、古い曲をやってる割には
とてもお上品で洗練されており、常夏の国の音楽のはずなのに
このアルバムを聴いて頭に浮かぶは軽井沢の森林浴・・・・。まさに「癒し」。
ジャズだけでアップアップなのに、ボサノバまで手を伸ばしてしまいそうな予感。怖っ。

そんなこんなで、必要以上に勉強しまくった一週間。先生の宿題も無事終了し(笑)、
あとはひたすら実際の演奏を頑張るのみ!

ついでにコードもひとつひとつを分解して・・・。そりゃいきなり全部は覚えられないけど
なんとなく構造がわかってきた気がする。うん、気がするだけやけどね。
これはちゃんとした講義を受けてないので解説本とくびっぴき。ムズカスィ〜(T-T)

「人間の名前でしたね、オルファって(笑)」
先生、やっぱり知らなかったのね・・・・・・・
「っていうか、先生のお陰でドップリはまっちゃいましたよ、ボサノバにっ!」
「(^-^)//""パチパチ 素晴しいっ♪いいですねぇ〜。」
「いや、マジでハンパじゃないんですって。ブラジル行こうかな、なんて思ってますからσ(^◇^;)」
「・・・・・・・・・」 そこまでハマってるとは思わなかったらしい。甘い。ハマりやすいんだってば、私。
「でも、いろんな人の演奏聴くとそれぞれアレンジが違ってて面白いですね♪」
「そうでしょう?ボサノバって一言でいってもいろいろですよね。じゃあ、勉強の成果をだしてもらいましょう!」
あははは・・・・・それとこれとは違うなりよ〜(;^_^A アセアセ

とりあえず吹いてみる。あれ?音がなんか変。
「ソだしてみてください。じゃあ上のソ。で、また下のソ。ちょっと高すぎますね〜」
チューニングがうまくいってなかったらしい。
「チューナーが手元にあれば一番いいんですけど、もしなくても、オクターブ上下させてみれば狂ってると
わかりやすいですよ♪」
確かに・・・・・。家での練習はチューナー無しでやってるので結構勘なのだけどこれならいけそう♪

「だいたいいいですね〜。もっとテンポあげてみましょうか?」
実は家では結構早めで練習していたので早いほうが楽だったりしてσ(^◇^;)
「ああ、結構この店舗でもいけますね〜。じゃあ、今日はちょっと裏ワザやってみましょうか?」
なぬ?裏ワザ?
「ベントっていうんですけど、下あごをちょっと開いて『アウー』って吹いてみてください。そうすると、
半音下から音がでてちょっとカッコイイ感じに聞えると思うんですけど」
そういって先生が吹いてくれた『黒いオルフェ』は見事なまでにプロの演奏だった。
で、まずは単音でアウーとやってみる。でない。できない。いっさい無理。
「先生・・・・できないんすけど・・・(;o;)ウエーン 唇切れそう・・・・」
「ほら、もっと力抜いて・・・。最初はいきなり半音あげたりさげたりできなくてもいいですよ。
早めにできればビブラートにもなりますから最初はアウアウアウってかんじで音にエフェクトかけられる
だけでも(^_-)-☆」
い、いや、それさえもできないんすけど・・・(T-T)
単音だけでアウアウやる練習がしばらく続いた。段々必死になって汗ばんでくる。多分すごい形相で
指もガシガシ、肩もいかりまくってすごいことになってるんだろう。
「力いれちゃ余計にできませんからね〜。もしかしたらリードのせいかもしれないし。気楽にやりましょう!」
そうは言っても「じゃあもう終わり」とは言ってくれない先生。今日はスパルタだわん。
結局その場では全然できず、もうひとつの裏ワザとともに宿題となってしまった。とほほ。

レッスン最後にコードのことをいろいろ質問した。テンション・ノートとか、いろいろ教えてくれたけど
口頭で教わったんじゃどうせ覚えられないってばぁ(-_-;)
ボサノバに浮かれてる場合ぢゃなく、ちゃんと真面目に練習&勉強せねばっ!

・・・・to be continued・・・・

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