♪SAX3年目物語♪
■2003年3月26日■

「次回はちゃんと練習してきま〜す!多分!!!」と大見得切ったまではよかったけど、
結局ある事情のためにまたもや全く練習できなかったわけで・・・・σ(^◇^;)。
どう言い訳しようと悩んでいたところ、先生からレッスン当日朝に携帯にメールがっ!
「すみませ〜ん!!先週飲み会に後から遅れていくのに慌てちゃってお名前をスケジュールファイルに
書き忘れてたら他の人にレッスン入れられちゃってました・・・。時間変えてもらっていいっすか?(^。^;)」
・・・・・( ̄ー ̄)ニヤリッ。こっちが上手にでれるわっ(-_☆)キラーン
「しょうがないですね〜。最近そういうの多いですよ、先生っ!じゃあ〜、仕方がないのでぇ〜、
7時20分からでよろしいですよ!」
「ホント、申し訳ないです〜(^。^;) いつもはこの時間空いてるんですけどねえ・・・・」
うっしっし♪私はニヤそうになるのを抑えながらちょっと怒って呆れた風を装って返事をした。

「ほんと、すみません。どーも最近こういうこと多くて・・・」
申し訳なさそうにスタジオに現れた先生。いいのよ、赦してあげるから♪だから私の練習不足も赦してねん♪
「じゃ、お詫びの印に、今日の音だしはちょっと趣向を変えていきましょう!(^-^)/」
えっ?!
「まずはフツーにいつもの音だしやったら、まず♪ドレミファソファミレドー♪って吹いてください。」
んっ?いいの、そんなんで??(・_・?)ハテ
「はい、いいです♪今のはCメジャーですよね。じゃあ、同じ要領でDメジャーやってみて( ̄ー ̄)ニヤリッ」
・・・・・そういうことか・・・・。要はまたコードがわかってないとダメダメなスケール練習なのだ。
こんなのも、例えば1オクターブだすだけであれば「全音・全音・全音・半音・全音・全音・全音・半音」を
頭のなかで想像しながらやればどうにかできるんだけど、中途ハンパに半分だけで折り返すとなると、
ちゃんとコードの構成わかってないとだめなのである。
「あれっ?ええっと・・・」もう頭のなかがパニクリ状態で、MPからクチを外してまでウーンと考え込んでしまう始末。
「ほら、また頭で考えてるっ!(+_+) 音だして探していいですよ!音楽は頭で考えても解決できないですから」
いや、そうなんだけど・・・・(ぶつぶつ)。
とりあえず最後のほうはヘロヘロになりながらどうにか終了。はぁ、エラかった〜・・・・・
「たま〜にこういうのやるといいですよね♪ただ曲やってるだけじゃ忘れちゃいますから。ジャズ研とかで
毎日先輩にシゴカレてるならいいですけど(^。^;)」
yukkyのことが一瞬頭に浮かんだ私。羨ましいぞ、その環境!!

で、曲にはいるわけでして・・。
だ〜いたい出来上がってきたんだけど、問題に2小節になると指が止まる。
「ここはねぇ・・・・(^。^;) 気にしないでいいっすよ。大体全体的な流れは掴めてるみたいだし。」
「そういえば、この曲をやりましょう!って先生にお願いした例の方、今どのあたりです?」
「アチラもな〜んとなく出来上がってきてますけどね〜。『やめときゃよかった・・』って途中でリタイヤしそうに
なってたこともありましたよ(爆)。」
ヾ( ̄∇ ̄;)おいおい! こちとら与えられてる曲だと思って必死でなげださんとやってるっちゅうのに、自分から
やろうと提案した本人が投げたらアカンヤン!!
「発表会の時みたいに仕上げる期間が迫ってたりするともうちょっとどうにかなりそうなんですけどね〜。
最近どーも・・・・(やる気が出ない、とはさすがにいえなかった・・・)」
「いいんですよ、あせらなくても。耳コピの練習と思えばっ♪正直難しい曲ですからね〜。これパパっと演奏
されちゃったら 僕仕事なくなりますし(^-^)」
う〜ん・・・・でももう結構やってるよな、この曲・・・・・飽きてきた・・・・・・(爆)
「次にもっと厄介な耳コピする予定ですから、とりあえず気長にこれ仕上げちゃいましょう!」
また〜、ご冗談ばっかり♪

ただ、自分ひとりで練習していてわからない部分も、先生の解説つきで一緒に演奏してもらうと本当に
わかりやすいから不思議なのだ。この曲は本当にリズムが難しい。ゆっくりのバラードなだけにテンポ間違えると
めっちゃ目立つし。 他人がその時のノリで16分遅らせたりしてるようなのが楽譜に書いてあっても、
こっちはようわからんわっ!(T-T)
だから楽譜を無視して自分もなりきって入り込んで演奏すると結構うまくあったりする。
「なりきったもん勝ちですよ、これ(爆)」
やっぱりそうか・・・。でも、なりきるにはもうちょっと恥を捨てないとだめだな。修行が足りんわ。

そうそう、前回のレッスン後の飲み会の二次会でカラオケに行ったのだが、そこでMISIAの『THE GLORY DAYS』を
歌った私(^0^*オッホホ あんだけ年末聞きまくって練習してたから歌詞はもう画面みないでも頭に入ってるし♪
あんなに歌唱力ないからMISIAにはさすがになれなかったけど、サックスの部分は完璧!(爆)
先生も巻き込んで歌の合間に「♪タラタタ〜ッ、タタッラ〜ッ、チャチャン♪」と口三味線ならぬ口サックスまでして
大いに盛り上がりました(^-^)
正直、歌よりやっぱりバックのサックス演奏のほうが上手く歌えた気がします(笑)。
みなさんも自分で演奏した曲をカラオケでやってみると楽しいよん♪

■2003年3月20日■

例えば、あんないに大学受験で必死に覚えた英単語の数々。
大学入っちまえばあ〜っという間に脳味噌からさようなら・・・・(ToT)/~~~
こんな経験、誰しもあるのではなかろうか?
私の唇もまさにそれだった。インド旅行でちょっとの間吹かなかっただけで、サックス吹きの唇だということを
すっかり忘れているっ(怒)。
レッスンや自宅でのフラジオの練習のせいで、いっきに真っ白いクボミがふたつお目見え。
醤油が滲みるぜ〜っ(T-T)

そんなこんなでやっと痛くなくなったのがレッスン当日の朝。即ち、今週もまたまともに練習できてないのである。
「口内炎、痛いですよね〜(; ̄ー ̄A フキフキ ほんと、つらいつらい・・・。じゃ、はじめましょっか?(キッパリ)」
・・・・・鬼・・・・・・(涙)
「こういう時はね、無理もいけないんだけど、やるしかないっしょ?まだ飛び上がる程痛いですか?」
「いえ、痛くはもうないんですけど・・・・練習してない・・・・できてない・・・(ぶつぶつ)」
「じゃあ大丈夫ですねっ♪(←聞いてない) 痛くないんだったら今ここで練習すればい〜んですっ♪(^-^)」
そ、そうっすよね・・・・・・・

で、まずは音出し。
三度音階を下から上までスムーズにっ。高音部のほうでやっぱり運指がモタついちゃうのよねぇ(^。^;)
「なんか・・・上のほうの音はハッキリでてるのに、下のほうに行くほど力抜けすぎてるみたい・・・(^^;)」
うぐっ・・・ばれてるやん・・・・・(汗)
「上の音吹くときパーンと張ったいい音でてますから、そのまま辛いかもしれないですけど下までいきましょう!
適当な場所でどんどんブレスしちゃって構いませんから。無理に続けてだそうとしないでくださいね。」
してました (。・_・。)ノ。つい一気にいきたくなっちゃうのよね〜(恥)。

「ええっと、じゃぁとりあえず一度吹いてみましょうか♪♪」
『YOU ARE SO BEAYTIFUL』の伴奏カラオケCDを取り出して嬉しそうにCDコンポにセットする先生。
「えっ?!(O.O;)(oo;) あ、あの・・・・まだ途中までしかやってないと思いますけど・・・(滝汗)」
「そうだっけ?ま、いいじゃん!細かいことは〜っ♪ヽ(´▽`)/」
い、いや・・・・・全然細かいことじゃないと思いますけど・・・結構デカいことかと・・・・・・・・
私がアタフタしてる間にすっかりイントロは始まってしまっていた。先生もサックスを構え、私にも準備しろ、と
強い目線で促す。うっぴょぉ・・・・・・・(T-T)
先週までやったあたりまでは大丈夫なんだけど、途中のソロのあたりから当然グチャグチャになる。
例のフラジオのラも最初のはうまくいって、思わず先生が吹きながらピース(^-^)\してくれたまではよかったのだが
その後は安心してボロボロに・・・。まだ手もつけてない超速攻音符の塊の辺りではもう諦めて一抜けしてしまった。
先生は最後までキッチリ吹いてるので(当たり前だがので、)、仕方なくまた最後の方のゆっくりしたテンポの
パートあたりでまたジョインし、最後は形だけとりあえず一緒に終わった(^^;)。はぁ。
「ま、こんな感じっすね〜♪ 最後ちゃんとできたじゃないですか?大体全体的に同じメロでしょ?
ただその場その場でアレンジが違うだけで。途中すんごいとこあるけど、まぁ雰囲気ってかんじで・・・。
僕もあそこはちょっとねえ(^^;) まぁこの曲はフラジオの練習と、この毎回出てくるフレーズがカッコいいから
自分のものになればいいかな、って程度ですからそうあんまり神経質にきちっと吹けるようになろう、とは
思わないでいいですよ。大体吹けるようになったら 次回サンボーンのもっとゆっくりした曲を耳コピでも
してもらおうかな、って考えてますので♪」
ヾ( ̄∇ ̄;)おいおい! そっちの方が大変そーじゃん!!

この日はレッスン後に昔のグループレッスンの時の仲間との飲み会があったので、レッスン中もその話で
もちきりだった私達なののでした(笑)
もう口内炎も治ったし、次回はちゃんと練習してきま〜す!多分!!!

■2003年3月13日■

久々の感触♪・・・って、嬉しい感触ではない(キッパリ)。
下唇の内側の段々というか、ザラザラというか・・・・。
明らかにミミズバレ状態。勿論歯型である。
インド旅行でしばらくサックスから離れ、復活したと思ったらいきなりのフラジオAの練習。
せっかくフワフワに戻った私の唇ちゃんもいきなりの過酷な練習で悲鳴をあげてしまったようだ。
鏡の前でベローンと下唇をむいて覗くと・・・うわっ、血が滲んでるやん・・・・・・・
醤油が滲みる。熱い紅茶が滲みる。歯ブラシが痛い。うぐぐ・・・。

レッスンを明日に控え、気合を入れて練習をしようとするも、唇の痛さでそれどころではない。
月曜日にやったフラジオの練習で、一時間吹きまくった挙句の結果が最後の5分でやっとちょろっと出た程度。
とりあえず明日のために曲の練習を・・・と思うのだが、肝心の唇が痛くて低い音をだそうにもそれだけで痛くて
息が入らない。プラス、精神的に悩んでることがあると吹けない。心当たりあり。うぐぐ。
珍しくものの30分もしないうちに練習を切り上げた。
明日、レッスンでちゃんと吹けるだろうか・・・・・・(不安)

レッスンに行くと、受付にいた先生に開口一番こう言われた。
「・・・今日、疲れてます?(^。^;)」
・・・・顔にでてんのかしら、やっぱり・・・
スタジオに入ってきてからも「やっぱり疲れてるでしょ?なんかあった?」
鋭すぎ・・・・。
「いやぁ〜・・・・・実はぁ〜・・・・かくかくしかじか(〜以下自己規制〜)」
アララ、当たっちゃったわ、と、聞いた先生のほうがビックリしてた様子だったが(爆)、
「まっ、そういう時こそサックスでストレス発散!ってしたほうがいいんですよ!(゜゜)(。。)(゜゜)(。。)ウンウン
勿論音がでない場合もありますけどねえ。かくいう僕もかつて・・・(かくかくしかじか)。
でも、そういう時こそサックスを利用してくださいねっ!そういう時が上達するチャンスかもしれないしっ♪」
うん、先生、いい事言うわ・・・(;_;)ウウウ アタシ、頑張るっ!
「で、そんな体調と精神状態なんで、ましてやこんな難しい曲なんて・・・」
「お〜いっ、甘えるでないっ!(キッパリ)それはそれ、これはこれっ!頑張ればできるっ!」
あっ・・・・・できない言い訳にはなんないってことね・・・・・・・・失礼しました・・・・・・・

「じゃあとりあえずいつものように音だしから。下のドから2オクターブ上のファまで。その後逆に下がって・・・」
いつもレッスンの前にやる音だしをする。
「・・・・・・・・・(・_・?)ハテ。」
先生がクビを傾げてる。
「な、なんか変ですか???(; ̄ー ̄A フキフキ」
「い、いや・・・いつもより音でてるんだけど・・・・・こういう時はでないと思ってたのに・・・今日は特に
上のほうの音がいつもよりキレがあるんですけど(苦笑)。いや、いいことなんだけどね(プププ)。」
・・・・なんてこったい・・・・(-"-;)。逆境をチャンスに変える女とは私のことだったのか(爆)。
「きっとフラジオの練習しまくったからじゃないですか?いいんですよ。でもね、あんまりですぎちゃうと、
半年ぐらい経ったときに、下の方の音とのバランスが悪くなっちゃう場合もあるので、これからはあんまり
力入れすぎないように吹くように意識してみてくださいね。今までちょっと高音は弱い感じがしてたけど
いい傾向ですよっ♪頑張れっ♪」
・・・・なんか複雑だわ・・・・・か弱いイメージで行きたかったのに・・・(嘘)。

で、なんやかんやと先生の口車に乗せられて(笑)、『You Are So Beautiful』のソロの部分まで
レッスンしてしまった(^。^;)
肝心の上のラの音は、家で練習していたときよりでていた。先生の前だから緊張してるのかな?
ただ、単音で音がでても、メロのなかで他の音に繋げてだす、というのが、運指がややこしいせいもあって
なかなか難しい。この曲のなかでは「♪ファラ〜♪」と、ファの音が前後にあるケースがほとんどなのだ。
ファの運指からラに行くのが、プチ手の私には結構至難の業なのだ、これが。
「慣れですから、これも。自転車と一緒。練習してできるようになったら嬉しくてもっといろんな事
どんどんできるようになりますって(^-^)」
人生もそうありたいもんでございます。

■2003年3月6日■

かなり間が空いてしまった。
インド行きの準備に手惑い、正直サックスの練習をするどころではなかった(^。^;)
そして帰ってきたら今度は高熱と下痢・・・・・。お腹に力なんかいれられない状態に。
(私、なんの曲やってたんだっけ?????)
朦朧とする頭のなかで最後にサックスに触った日のことを思い出せずにいた。

で、結局たいした練習できずにレッスン日。
実はインドから帰国後先週からレッスンだったのだが、先生が私のレッスン時間を記憶違いしていて
行き違いがあり、スクールに行くもレッスンできずに帰らざるをえない、という状況であった(T.T)
さびしんぼうのたねたんは(爆)そうなるとヒネクレ者に大変身し(元からそうだ、という声が・・・)、結局
今日までなにも練習せずにきてしまった。ふん、『You Are So Beautiful』がなにさっ!(`へ´)プンプン

「で、インドどうでした?(^-^)」
うっ・・・・それを聞かれると黙ってはいれらない。先生も学生時代にインドを旅していて、ゴアにも行った
覚えがある、 ということだったので、むっとしてたまには懲らしめてやろう、と思っていた策略が
瞬時に崩れ去る。
「いやぁ、面白かったですけどね〜っ♪♪」
まんまと思うツボ。乗せられて10分くらいマシンガントーク。嗚呼・・・・・私ってバカ・・・・・・・(×_×;)
気がついたらいつものようにレッスンが始まっていた。うぐぐ。先生の一本勝ちであった。

「ええっと、どこまでやったんでしたっけ?一度吹いた?」
「いえ、CD聞いただけです」
「そっか。じゃあ思い出すためにもまた聞いてみましょう。知ってる曲だと思うからイメージは簡単に
掴めると思うけど、ソロの部分と例の高音部がちょっと曲者だからね」
先生と一緒にCDの演奏を聞く。ゆっくりなペースで、テーマ自体は難しくない。問題はソロだ。
あ、でた・・・・・フラジオ攻撃・・・・・・。聞いてるだけで顔がひきつる。
インドに行く前の悩みが脳裏によみがえってきた。
「さあて、こんなかんじ。思い出したでしょ?じゃあ、いきなりですけど最初からちょっと吹いて
みましょう!」
えっ?!マジ?
「大丈夫、大丈夫!いつものことじゃないですか〜( ̄ー ̄)ニヤリッ」
あ、そうだった・・・。この先生、最近いきなり初見で吹かすお人やったわ・・・忘れてた・・・・・・

テーマはどうにか。といっても、普通の運指もなんだか忘れてて信じられない箇所でつっかえる。
あちゃちゃ(^。^;)
練習してないのバレバレじゃ(; ̄ー ̄A フキフキ。
で、いよいよ例の問題の箇所。
「あっ・・・・・運指、どうやるんでしたっけ・・・・」
こうなったら恥も外聞もない。
「こうですよ〜♪もしこれがやり辛かったらこういうのもあります。っていうか、こういう運指って何種類も
あるんですよ。今度覚えてたら(ヾ( ̄∇ ̄;)おいおい!)フラジオの運指表持ってきます。←大抵忘れる人
いつも言ってますけど、曲の流れと、その人のくせと、楽器との相性で変わってきますけど、まあ今回は
最初は これでいきましょう!」
そういえばそんなの習ったかも・・・・うっすら記憶が・・・・・・
が、音がでない。何度吹いてもでない。うっすらでている事を先生が指摘するが、本人はわからない。
バホーっと低いかすれた音が大きく聞こえて、その裏でかすかにでてるらしいのだが・・・・・。
しつこく何十回も吹いて、やっと一回でたっ!でもすぐ次はダメ。何度かくリ返してると、段々打率が
あがって きたのだが、まだまだ一軍常連にはなれないってかんじ。
やがてどうにかでるようになったが、今度はメロのなかで他の音に続けて吹こうとするとまたダメだ。(@_@;)
「オッケー!ここまでくれば、後は本当に慣れの問題だから、お家でじっくり練習してきてください!
じゃあ今度はその1度下のソをやってみましょう♪」
え”え”っ?!( ̄□ ̄;)!! ちょ、ちょっと待ち〜なぁ〜・・・・・
「運指は〜、こうやって、こうやってぇ〜・・・」
嬉しそうに運指を説明し始める先生。私の動揺は一切無視だ。あっそ・・・・・・・・・。
仕方がないので言われたとおりの運指をして吹いてみる。パフーッ!全くダメ(-"-;)
ラの音の時は一緒にでてた低音はかすれた感じの音で、もう少し頑張ればでなくなるかな、という感覚が
あったけれど、今回は本来でてはいけない低い音がとても綺麗にハッキリとでてしまっていて、
本来でるべき高音が一切聞こえない。何度やってもだめ(×_×;)。
「う〜ん、この音も運指がたくさん種類あるんですよね〜。まぁ急には無理ですから練習しましょう♪」

暫くサックスに触っていなかったので、唇が昔の状態に戻ってしまっているのもあるかもしれない。
また鍛え直さねば・・・・。鍛えるのには何日もかかるのに、元に戻るのはあっという間。とほほ。

■2003年2月6日■

半音。半音。半音。
ひたすら半音の練習をしていた一週間。
正直『TAKE FIVE』はもう飽きが入っていた(^。^;) いいんだけど、好きな曲なんだけど・・・・。
めっちゃくじけそうな気持ちと葛藤しながら、ひたすら半音階を練習していた。
ピアノ習ってたときもここまで練習しなかったよな、私・・・・。
なにが私をこうさせるのか、皆目検討がつかない。
ライブが控えてるわけでもなし。プロを目指してるわけでもなし。誰かに聞いて欲しいわけでもなし。
ま、お金かけてる分、しっかり元とってやろう、ってのが一番の理由なのかな・・・・・あっはは・・・・。

そして先週できなかった右手小指のワザも練習する。
松井のNY行きニュースを見ながら練習していると、ふと頭に浮かんだ事があった。
松井はかつてスランプに陥った時、スイングフォームの大幅な改造を試みた。端から見たら
「今更馬鹿なことをっ!」と思えてしまうほどの大胆な改造だったが、結果はご覧の通り♪
その出来事をGファンの私はよく覚えていた。松井のNY行きのニュースを見ながらふとそれを
思い出した瞬間、 (で、私のフォームはどうなのさ??)と思い至った。
鏡に映してその姿を見ると、問題の右手、細かく言えば右ひじが左ひじよりもめっちゃあがっている。
要は脇とひじがすごく離れてるのだ。先生の演奏姿勢と比べると全然違う。弱い小指に力を
入れようとするあまり、思いっきり腕に力を入れて、結果、右ひじを湧きから離して不自然な姿勢のまま
演奏するようになってしまったのだ。
とりあえず深呼吸をして、体の力を抜く。右ひじを心持ち脇寄りにしながら、問題のフレーズを
演奏してみる。右ひじを脇に寄せることによって、小指の角度がキーと水平に近い形になり、
自然にキーを叩けるようになった♪
今までは垂直に上から叩き付けてたかんじで、そのおかげで薬指にもめっちゃ力が入ってしまい、
とってもとっても不自然な形で吹いていたらしいσ(^◇^;)
そのことに気づき、直しただけでスムーズに問題のフレーズが演奏できるようになった。
リキみは禁物。サックスも人生も、自然体が一番なのである。

「先生っ!例のフレーズできるようになりました!!(^o^)」
「ほぅ〜、よかったっすねえ。じゃあまず半音階から♪」
やっぱそれかい・・・・(涙)
でも、しこたまこれだけは(爆)練習したおかげでスムーズにできてる。ただ、上に上がっていくときと、
上から下がってくるときで差がある。どうしてもあがっていく方はまだ少々ひっかかるところがある。
「下から上は最初はどうしてもしょうがないんですよね〜(^。^;) まぁこれも『慣れ』ですから。いつも
言ってますが。身体に覚えこませちゃえばなんともないんすよ。ただ一番肝心なのは、別に曲の
演奏中にこの半音階のスケール吹くなんてことは絶対ないですから(爆)、これだけできてても
どーしよーもない。これを身に着けることによって、頭で考えた音をだすにはどこを押せばいいのか、
ってのを身体に叩き込むんです。それがアドリヴへの道ですから。
せっかくカッコいいフレーズが頭に浮かんでても、それを楽器で表せなければ意味がないでしょ?
頭のなかに浮かんでくるフレーズなんて突拍子もないのがドンドンでてきちゃいますから、それを
他の楽器の演奏と合わせて音にしていくには、自分がなんの音を出したいのか、それをだすには
どこを押せばいいのか、ってのをちゃんと身体でわかってないと・・・。まぁ大抵人間が頭に浮かぶ
フレーズなんて曖昧な半音ばかりのが多いですからね〜。
しかも絶対音感入っちゃってる人の場合は(私!)、更にサックスの音階とずれた音が入ってるって
ことですから尚更半音の出番は多いですからね!
ここはしっかりやっておいた方が後々のためです!(キッパリ)」
φ( ̄ー ̄*)メモメモ
最近の先生は本当に心にずっしりくることをおっしゃってくれる。その場でそれを聞いてる時は
すごく感動していて(よっしゃ!しっかり練習しよう!)と思うのだが、家に帰ると・・・・
・・・・・・・(; ̄ー ̄A フキフキ

「スケールだけじゃなく、♪ド・ド♯・レ・レ♯・レ・ド♯・ド・シ〜♪みたいなかんじで、短いフレーズで
あがったり下がったりってのも練習するといいですよ。そういうのからアドリブのフレーズ思いついたり
しますし、指の練習にはスケールで何にも考えずにドワーっと吹くより効果ありますから!」
おうちでの効果的な練習方法を更に教わったあと、いよいよ『TAKE FIVE』だ。

先生のピアノの伴奏に合わせて吹いてみる。ゆ、ゆっくりだな、こりゃ・・・(汗)
あまりにもスローなテンポで、せっかく練習した右手のあのフレーズのボロがモロにでた(爆)。
「もうちょっと早いほうがいいかなぁ?」
うん・・・・・。家ではポール・デズモンドのライブCDに合わせて吹いてたからね〜・・・・・
更にテンポをあげてもらってようやく解決♪
でも、やっぱり家でやってたときの方が上手く吹けてたわ(T^T)クゥー

「まぁ、この曲はこんな感じっすかね?そのうち気が向いたら、半音上の『Grover Washington Jr.』風に
アレンジした楽譜渡すかもしれませんから、そのときはまたヨロシクってことで・・( ̄ー ̄)ニヤリッ」
ヾ( ̄∇ ̄;)おいおい! ヨロシクってどういうこと???( ̄□ ̄;)!!
ま、この先生、結構言ったこと忘れてる場合が多いので軽く流しておきまひょ・・・・

「じゃあ、次はね〜・・・(ガサゴソ)。これ、やりましょう!」
先生がだしてきた楽譜は『You Are So Beautiful』だ。瞬時にして綾戸ネーサンの声が浮かんできた。
「他の生徒さんがね〜、『先生、これやりたいんですよ』って持ってきたやつなんですけどね(笑)」
おい、またそれかい・・・・・。が、楽譜を見て愕然とした。A4版3枚に渡る長さはまあいいとして。
なんだかとっても上へ下への大移動の音符たち( ̄□ ̄;)!!
「あ、ビビらないでいいですよ。なんかね、市販のCD付きの教則本に載ってるヤツらしいですから♪」
そういって先生はそのおまけCDをかけてくれた。一緒に楽譜を追ってみる。
なんだかすごく音の高いフレーズのオンパレードで、ケニー・Gがソプラノサックス吹いてるように
聞こえなくもない。
「・・・ま、途中は気にしないでください(^^;) 勢いで吹いてるだけですから。僕だってこんなの楽譜で
いきなり渡されて『この通り吹けっ!』って言われたってビビりますよ(爆)。
それより問題はフラジオなんですよね〜」
でたぁ・・・・・・・
「ビギナーレッスンの頃、だしたくないのにピキーッって上の高い音がでちゃったりしたこと、
よくありましたよね?それを偶然じゃなく、今度は意識してだすんですけど・・。
この上のラの音はそのフラジオでだすんです。」
上のラ?????ヽ(。_゜)ノ ヘッ?
「ええっと、運指は、下のレを押さえる形にして右手人差し指だけあげて・・・。
で、少々噛み気味にして、それから喉にもいつもよりちょっと力いれる感じで頭のてっぺんから
音をだす意識で吹いてみてください。」
頭の上からっていうけどねぇ・・・・・(ぶつぶつ)
一瞬それらしき音がでたが、結局玉砕(;_;)ウウウ。だ〜めだ、こりゃ。
「倍音ってやりましたっけ?その練習をすればでるようになるんですよ。下のドを吹いて、
口元の操作だけで上のドをだすって・・・。やりましたよねえ、最初の頃、みんなで。
あの練習をまずやってみて、その感覚で吹いてみればどうにかでるようになるはずですよ。
まぁ、この音が楽にだせるようになれば、もう他は楽勝ですからっ♪♪」
先生ってさ・・・・・本当にのせ上手だよね・・・・・

とりあえず来週と再来週のレッスンはインド行きでお休みなので、しばらくサックスから離れちゃいますが
頑張って上のラがだせるように頑張ってまいりま〜す!

■2003年1月30日■New!

とにかく忙しい一週間だった。
インド行きのビザの準備やらなにやらでしっちゃかめっちゃか。
サックスの練習すべき時間は既にグッタリで、なかなか思うように練習できなかった。(´ヘ`;)ハァ〜

「すみません、また遅れますので、先に練習しといてください!」
ほいな、ほいな♪こっちにとっては好都合!ゆっくりいらしてくださいましな♪
先生から遅参のメールがきたので、ゆっくりとスクールに向かう。
到着したらやっぱりいなかった(シメシメ)。今日はいつもおnおしゃべり相手のO先生の姿もないようなので
仕方なく(爆)真面目にスタジオ入り。

それにしても、このスタジオで一人で練習するたびに思うけど、この場所ってなんだかすっごく変。
渋谷駅前を行きかう人々を見下ろしながら、または目の前のビルのそれぞれのフロアーでのみなさんの
働きぶりを眺めながらサックスを吹く私。自分だけがい次元空間にいるようなかんじがしてすごく不思議だ。
そして、時分が吹く曲がちょうどBGMになり、なんだか深夜のつまらないドラマでも見ているような気がしてくる。
いい監督のすごい映画に見えないってことは、やっぱり私の演奏がイマイチなんだな、きっとσ(^◇^;)

『TAKE FIVE』はとりあえず暗譜できてる。練習量は足りないけど、実はもう前々回あたりから暗譜しちゃってるのだ。
暗譜しました、なんていうと先生はまたいぢわるなことをさせるので、言わないけどさ・・・・
「遅くなりました!毎週すみませんねえ・・(; ̄ー ̄A フキフキ」
やっと先生の登場。
「ほんじゃー、僕が準備してる間に半音階!下のシから2オクターブ上のファまでね!」
うげっ!し、しまった!半音階の練習、忘れておった!!( ̄□ ̄;)!!
シ、ド・・・・あれ??下のドのシャープって?これはレのシャープでしょ????
「もう忘れちゃった???(-_☆)キラーン 小指、小指っ!」
先生が助け舟をだしてくれて思い出した。すっかり忘れてた・・・・・・。いかん、いかん。
オタオタしながらどうにか上まで。
「じゃあ、そのまま下までね。ちゃんと指がどこを押さえてるか考えながら。急がなくていいからね。」
ええっと、ええっとぉ・・・・・・・。(((^^;)(;^^) ))
考えれば考えるほどこんがらがってくる。曲を吹いてるときは運指として覚えてしまってるきらいがあるので、いざこの
音!といわれると、普段使ってない音だと一瞬わからなくなることがまだある。初心者じゃん、それじゃ・・・(泣)
「いえいえ、まだまだですよ。確かにもう3年目ですけど、まだまだやってないことたくさんありますし、吹いてない音も
まだたくさんありますから、自信を持って!でも、一度やったことは確実に覚えていきましょうね!」
そりゃそうや・・・・すんまへん・・・・・・

「はい、じゃあまずCマイナースケール」「次、Cメジャー」「違い、わかって吹いてる?」
矢継ぎ早に質問が飛ぶ。考えながら吹き、吹きながら考える。ただやみくもに曲ばっかり吹いてる訳じゃないのだ。
で、当の本人は・・・・・わかって吹いてるんか、私は・・・・???(^。^;)

スケール練習の後、早速『TAKE FIVE』に。
一度暗譜してしまうと楽譜を見てしまうとかえって混乱して間違えてしまう事が多いので、楽譜を見るフリして
見ないで吹く。怪しい・・・。
今日は右手の小指がうまく動かない。同じフレーズのところで、何度吹いても失敗する。
レ♯を装飾程度にポラーンと吹くのだが、その音がうまくだせない。その音を押そうとすると、その次の音が
飛んでしまうのだ。最初の頃はちゃんと吹けてたのに・・・・・・・・(泣)。
「そんなに力入れないでいいですよ(^。^;) ごまかす方法もそろそろできるようになった方がいいし。
クラシックじゃないんですから、何度もいいますけど、楽譜渡されたら、その通りにふけるってのがまず基本ですけど、
相手が期待してるのは楽譜通りに吹ける事じゃなくて、それをベースにどうアレンジしてくれるかってことですから♪
自分がうまく吹けそうもないフレーズをかっこよく『誤魔化す』ってのもテクのひとつですから( ̄ー ̄)ニヤリッ」
先生・・・・いいこと言うねぇ・・・・(涙)
うん、上手く誤魔化せるようにがんばって練習してきますわっ!ヾ( ̄∇ ̄;)おいおい!

■2003年1月23日■

朝にみぞれが降った(らしい)。すっかり爆睡してたから気づかなかった(^_^;)
すごく寒い日。きっとレッスンの時間帯は雨。嗚呼。「レッスンの日=雨」伝説が2003年も復活?!

電車に乗っていると携帯にメールが。先生からだ。
「すみません、ちょっと遅れるので練習でもしててください(; ̄ー ̄A フキフキ」
えへへ。先週は私がちょっと遅刻しちゃったからこれでおあいこだわん♪
ゆっくり滑らないように行こうっと。しかしながら腰痛のせいか、低気圧のせいか、
いつもよりズッシリと肩に食い込むわ、このセルマー君(¨;)
先生が遅れてくるのを幸い、雨も降ってきたことだし、ここはゆっくりいきましょか〜

レッスン前のO先生と<大人の女の世間話(^。^/)ウフッ>をしていると、レッスン予定時間の
35分遅れで先生がやっと登場。
「す、すみません・・・・。ちょっと前の用事がおしちゃって・・・・・(; ̄ー ̄A フキフキ」
「大丈夫で〜す♪女の話してましたからっ♪ね〜っ♪」
三十路前後の女ふたりでニヤリとほくそえむ。思いっきり固まる先生。
「なにっ、先生、寒いのっ?」
「・・・うん、なんだかここにきたらもっと寒くなった・・・・じゃあ、しばらく暖まって動けるようにしますので
先にスタジオで音だししててください・・・」
ど〜いう意味じゃ、それっ?!(ーー;)
とりあえず先にスタジオにいく。
使いたかった手前のスタジオはすでにボーカル科の青年が使用中で絶唱している。
(ちっ、奥の部屋は一面窓だからめっちゃ寒いやん・・・・)
心のなかでぼやきながら笑顔で青年にドアの小窓から御辞儀をし、更に奥のスタジオへ。

ドアを開けっ放しのその部屋に入り、電気をつける。

ビョ〜〜ッ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

めっちゃ寒い。前に人がいなかったせいもあるが、やっぱり一番窓側のスタジオなうえに、その窓が
天井までご丁寧にあるので、夏は暑いし冬は寒いっ(T^T)クゥー
ダウンジャケットを脱いで準備をしたいのだが、なかなかその勇気がでない。
室内にあるエアコンをリモコンでつけるも・・・・つ、つかない・・・うっぴょ・・・・・・( ̄□ ̄;)
仕方が無いので気合を入れてジャケットを脱ぎ、マフラーをとり、サックスの準備を始める。
音だしを始めるが、寒くて指は回らんし、口元も固まってるし、第一セルマー君がなかなか温まらない。
ぎょえ〜、先生早く来てぇ〜!サックスと共に凍死しちゃう〜・・・

「すみません、思いっきり遅れちゃいまして・・・う”っ、さっ、寒いっ!!」
「・・でしょ?(^_^;) さっきからリモコンずっといじってるんですけど、ぜんぜん言うこと聞かないんです・・・(涙)」
「ちょっと待ってて!」そういうと先生はダッシュでどこかへ行ってすぐ戻ってきた。
「へへっ♪隣のスタジオのリモコンと取り替えてきちゃった♪これでどうにかなるっしょ( ̄ー ̄)ニヤリッ
向こうの部屋暖かかったからこれ使えるはずだし。電池切れてるだけだと思うからあの部屋使った人が
電池換えておいてくれるでしょう(笑)。」
そうね、そうやね・・・とりあえず早くつけて〜っ!
「あ、あれ??な、なんかピッピッて音がでるわりにはついてないような??ま、そのうちつきますよ♪」
そ、そういうもんか・・・・・?
「ええっと、とりあえず最後までやったんでしたっけ?AメロとBメロまで?」
「エンディングはまだですね。」
「まあ、そういっても、結局Aメロの最後のフレーズが前後入れ替わっただけですからね(爆)」
あ、たしかに・・・・・。楽譜の構成としては、なんたる簡単な曲なんだ、こいつはっ。
「じゃあ、曲演奏するまえに。スケール。Cメジャー吹いてみて。」
な、何?急に焦るわん(^^;) ♪ドレミファソラシド〜♪
「そう、正解。じゃあ、今度はCマイナー。」
そうか、本題だな。この曲はCマイナーだもんね♪ええっと、♭がつくのが、シとミと・・・。
私が一瞬固まって頭のなかで♭がつく音を確認していると、即座に先生がこう言い放った。
「3音と6音と7音がフラットだから。わかる?」
ええっと・・・・・Cマイナーだからドから始まるスケールで、ドを1番目の音(1音)として3番目と
6番目と7番目ってことでしょ?そりゃわかるべ〜。でも急に言われると頭がパニックになる。
もともとシとミとラがフラットしてることが頭に入っていても、違う言い方されると焦っちゃうわん(^_^;)
オロオロしながらなんとか吹く。
「そう。これからはいちいち『シとミとラをフラットしてね♪』なんて言い方しませんからねっ!(キッパリ)
セッションやったりすると、『Eマイナーで3音フラットして・・・』とかいう言い方で他の楽器の人と
合わせていきなり演奏しちゃったりするんですから( ̄ー ̄)ニヤリッ そろそろこういうのにも慣れて
いきましょうね〜♪」
・・・・・それよりも、そんなセッションなんてできる日がくるんでしょうか、このアタクシに・・・・・

「じゃあ、さらーっと吹いてみましょうか。とりあえず1かっこ前までね」
先生と一緒に吹く。これはどうにかクリア。
「うんうん、いいじゃない?じゃあ、今度は僕伴奏しますからひとりで吹いてね」
耳慣れたイントロが始まる。一番最初にこの曲やった時はどこで入ればいいのか全然わからなかったけど
ここまで練習するともうわかる。本当に練習って大事だな、と感じるのはこういう一瞬である。

自分が家で練習していたテンポよりかなりゆっくりめでやったため、運指がバラついていたBメロは
どうにかクリアできたものの、逆にモタついてしまう。
「まぁ、ゆっくり過ぎて逆に辛いかもしれませんね〜(^_^;) 今たぶん大体88ぐらいだと思いますから
じゃああと10ぐらいテンポ早めてやってみましょうか?」
うん、ちょっと早めのほうがいいかも♪そして次更に10ぐらいあげてやってみる。
「これで大体オリジナルと同じか、それよりちょっと早いくらいですね〜。そうそう、グローバー・
ワシントンJr.、聞いた?」
「聞きましたっ♪かっこいいですよ!彼の曲、どれも好きですぅ〜♪(^-^)」
「でっしょう??( ̄ー ̄)ニヤリッ クールっていうか、大人っぽいというか。彼がビル・ウェザースと
一緒にやってる『Just Two Of Us』って曲があるんだけど、それもいいんですよね〜」
「ビ、ビルっ???」
ビル・ウェザース。知りません??」
「聞いたことないっすね・・・。帰って調べてみます!φ( ̄ー ̄*)メモメモ」
この先生はレッスンでやってない曲やアーティストについても教えてくれるのでありがたい。
しかも先生は思いっきりジャズっていうよりフュージョン系がお得意のようなので、私とジャンルがダブらない。
私がスタンダード系のジャズのCDを貸してあげたりして、先生がフュージョン系のを教えてくれたりして。
なかなか充実したレッスン内容である。時にPCの話で盛り上がっちゃうのは玉に傷だけど(^^;;;

一通り最後まで演奏する。う〜ん、今日はなんだか右手がうまく動かないっ!(T^T)クゥー
「寒いせいもあると思いますよ。っていうか、もう曲自体はほとんど頭に入っちゃってるでしょう?」
「ええ、まぁ・・・。だから余計に指動かないのがイラつくんですけど(-_-メ)>」
「まあそれは練習すればクリアできるし。練習熱心だからすぐですよ♪そうだ、来週は暗譜してきてっ!」
「へっ?!(¨;) あ、暗譜っすか??」
「うんっ♪(^-^) だってもうほとんど覚えてるでしょ?楽譜みないでできるぐらいに練習すれば、
もっと細かい表現方法とかにも気を使えるし、運指もラクになりますよ。まだ楽譜にかじりついてるとこ
あるようだから運指が気になっちゃうんです。曲頭に入ってるんだから楽譜から離れて、もっと気持ちに
余裕をもって演奏して、ごまかすことも覚えたりすっれば(笑)もっといい演奏になりますよ」
そうか、心に余裕ねっ。そういえば肩や腕に力入りまくってるからうまく動かんのだわ。
がんばって暗譜してきま〜す(^o^)/ハーイ

■2003年1月16日■

『TAKE FIVE』で一週間。寝ても覚めてもこの曲ばかり。
昨年12月の発表会以来、私のサックスへの入れ込みような並々ならぬものになってきている。
何が私をそうさせるのかっ?!自分でもよくわからんちん・・・(-"-;)
わかっているのは『TAKE FIVE』の入ったCDがまた一気に何枚も増えたってことっすかね・・・・。
(詳しくは『CD COLLECTION』をご覧あれ。)


さて、曲の上達具合はどうかというと・・・・。
自分なりには結構イケてるかな、と(自画自賛)。何度も言うようだが、去年の発表会以来、
今までの自分の練習の仕方があまりにも物足りなかった事を認識し、逆にちゃんと気合いれれば
短期間でそこそこまでいけるな、という妙な確信(思い込み、とい噂もあり)もできたせいか、
ほんじゃ〜まじめにやったろかぁ〜というような前向きな方向に考えられるようになっていた。
フツーの人はここで「やればできるんだから・・」とおサボりしてしまうのだろうが、そこは私は逆。
アマノ・ジャッキーたるゆえんである。あ、いや、「誉めれば伸びる子」ってことか(爆)。
・・っていうかぁ〜、普通以上に練習せんとボロボロになるんだってば、この曲ってば・・・(T0T)

「一杯聞きましたよ〜、この曲。」
「ああ、<タケ5>ね(笑)」
「たっ、タケ5??」
「『TAKE FIVE』のこと!僕達の間ではそう呼ぶんですよ。セッションの時とかに、
『じゃあ、タケ5からねっ!』みたいなかんじで(爆)」
「へぇ〜、おっかしー!でも中学生の時とかって、英語そういう風な読み方で覚えたりしましたよね(笑)」
「そうそう、それそれ・・・って、中学生レベルかいっ!(爆)」
「あははっ!Orangeがオランゲとか、ありましたよね〜・・・(遠い目)」
「・・・・じゃ、レッスン始めましょか・・・(-"-;)」


「ええっと、前回どこまでやりましたっけ?Aはやりましたよね?」
「はい、とりあえずAメロだけやってBメロ以降は宿題ってことで・・」
「じゃあ一緒に吹いてみましょうか〜」
自分が練習していたスピードよりゆっくりめで先生と一緒に吹く。うん、大丈夫♪
「うんうん、問題なさそうですね〜(^-^)。で、Bメロはやってみました??」
「た、多少は・・・・。完璧じゃないですけど・・・。シ♭の運指がまだどっちがいいか決めかねてるし。」
「はいはい、じゃあとりあえず演奏してみましょう!」
有無を言わせず、Bメロを吹かされる。あの発表会以来、結構無理を言うようになった先生。
これが3年目というものか・・・。
とにもかくにもボロボロになりながらもどうにかBメロを吹く。
「まあ、難しい曲ですけど、要はこのAメロとBメロのふたつの繰り返しだけっすから♪簡単でしょう?」
い、いや、構成は確かに簡単じゃが・・・・(-"-;)
「でね、やっぱりBメロがあんまり運指うまくいかないんですよね〜」
「そりゃそうです!難しいもん!(キッパリ)」
あっそ・・・・・・・。
「そんなに簡単に演奏されちゃったら商売あがったりっすよ!難しいんだから焦らないで練習あるのみ!」
そうは言うても・・・。
「とりあえず、楽譜通りに吹くとしたら♪=120ですから(^-^) この速さで文句なく吹けるようになって
それでも納得できないことがあったらなんでも聞きましょうかねっ(ニヤリ)」
「今、どれくらいの速さでしょう?」
「う〜んと、大目に見積もっても(笑)88くらいかなあ??」
し、失礼しましたぁ〜・・・出直してきま〜す・・・・。

■2003年1月9日■

早いものでサックス修行ももう3年目に突入。
周りの友達に「最近なにやってるの?」と聞かれると「う〜ん、サックスぐらいかなあ?」と答える。
すると、皆異口同音に「えっ?!サックス、まだやってんの?今回は続いてるわね〜っ!」と驚く。
私は飽き性で有名だが、そこまで根性なしと思われていたとは・・・・(汗)
「う、うん、まぁ、サックスは先生が楽しくやってくれるし、せっかく高い楽器買ったからねえ・・・」
「そっかぁ〜。じゃあ、次の発表会、必ず呼んでね!楽しみにしてるよ♪」
ぐぞ〜っ、こうなったらしこたま練習して、今年はみんなをギャフン(死語)と言わせてやるっ!(泣)

クリスマスも終わったことだし、いまさらクリスマスソングの着メロでもないだろう、ということで
ハーフノートから新春にふさわしい(?)着メロを探してみた。
すると『2002年リクエストTOP20』なるページがある。覗いてみると・・・・・
なんと1位は『TAKE FIVE』だった。ふ〜ん、前に栄養ドリンクのCMで流れてたアレだよね?
新春に使うのはちょっと暗いかなぁ・・・っていうか、この曲が1位?なんでやねん?
まあ、あの曲サックスでかっこよく吹けたらそれこそみんな「ギャフン!」だろうなあ。
でも、難しそうやし・・・まあ、当分先だわね、これやるのは・・・・。
結局違う曲をダウンロードした私。が、ここでこの曲と出会ってしまったのは運命かっ?!

新春早々第一回目のレッスンだというのに大遅刻(汗)。
先生にメールで「遅れます!」といれようとしたところ、ゴスペル課のO先生から先にメールが
きてしまった。「私も羊一匹ほしい〜〜〜っ!」と羊ちゃんの絵文字入りで(爆)。
年末にニュージーランドに行ったので最終日のレッスンに行けなかったのだが、きっとその日に
私がこない理由をうちの師匠に聞いていたのだろう。しかも、師匠には「先生にはお歳暮代わりに
羊一頭担いで帰ってきますから♪」と冗談を言っていたのがどうやらO先生にまで伝わったらしい。
ううっ、一応お土産は師匠には買ってきたのだが、O先生にはないわ・・・(汗)
仕方がなく「すみません、かなり格闘したんですけど、羊って結構大暴れするんで持ち帰って
こられませんでした<(_ _)>」と返事をしておいた。

恐る恐るスクールの入り口から入っていくと、O先生はちょうどレッスン中(ほっ)。
早速師匠に新年の挨拶をし、レッスンを始めていただく。
「どうでした〜?(ニヤリ)」
「あっ、ニュージーランド?うん、期待していかなかっただけに結構よかったですよぉ。羊には足
踏まれたりしましたけど(笑)」
「あははっ、そりゃ貴重な経験ですねえ(笑)。」
しばし旅行談義。師匠のご両親も4月にニュージーに行くことになったらしく、「なんだか俺の近所で
急にニュージーランド大流行だわ(爆)」と楽しそうに笑っていたが、生徒のお休みの話を
いちいち聞かなくてはいけないのは仕事としては辛いっすよねえ・・・・・・(しみじみ)

「さあて、今年一発目、なにやりましょうか?なんか遣り残してたっけ?」
「うう〜ん・・・。最後はクリスマスソングでしたけど・・・・。」
「いまさらクリスマスってのもねえ・・・(笑)。『TAKE FIVE』は?」
「へっ?!(ドキッ!)」
「こういう曲!(そういって先生はピアノでイントロを弾き始めた)知ってるでしょ?」
「は、はい・・もちろん知っておりますが・・・・(唖然)」
「いいんじゃない?ちょっと難しいけどもう3年目なんだしこれっくらいはねえ。」
「・・・・・・大丈夫でしょうか・・・」
「っていうか、本当は他の生徒さんがやってるから自分が伴奏練習してるしちょうどいいかな、って
都合のいい選曲でもあるんだけど(笑)。この曲できればさっき話してた『ルパン三世』なんて
チョロいもんよ!人前で吹くのも、この曲サラサラって吹けば『おおっ!』って言われるし♪」
先生・・・今年もそのノリね・・・・ありがたいわ・・・・・・
「嫌なら別の曲にするけど?(チラッ)」
「い、嫌じゃないですっ!(汗)」
「じゃあ、そうする?しようか?しよう!よっしゃぁ〜っ!ほんじゃ楽譜コピってくるから待っててね♪」
先生はウキウキしながらコピー機の方に消えていった。
残された私は・・・・・(マジかよ・・・マジかよ・・・マジかよ・・・・(汗))と固まっていた。

「ほんじゃぁ、まず音だしから♪ドの音だけ4分音符、それ以外の音は8分音符で下のドから一番上の
ファの音まで上がって下がって最後はドーシードで終わってください」
♪ドーレミファソラシドーレミファソラシドーレミファーミレドーシラソファミレドーシラソファミレソーシードー・・
「うん、なかなかいい音でてますね、新年から(笑)。じゃあ、楽譜を見て。フラットが3つ、さあ、どこに?」
「シとミとラ!」
「正解っ!ってみりゃわかるか(爆)。ほんじゃー、コードは何の曲?長調とかの言い方でもいいよ。」
「ええっと・・・♭が最後から二個目についてるのがEの音だから・・・・Eメジャー?」
「・・・と思うでしょ?惜しいっ!この曲、一見イントロだけ聞くと暗いけど、途中から結構明るくなるから
メジャーって思いたくなる気持ちもわからないでもないんだよね〜。で・もお〜。
最後に終わってる音はなに??」
「あっ・・・・・ド・・・・・・・・・(汗)」
「そう、ドで終わってるでしょ?Cの音。だから、Cマイナーなんだなあ、これ。」
しまった・・・。最後の音チェックし忘れてた・・・・。っていうか、去年勉強したこと、丸忘れしとる(汗)。
「で、コードはいいとして、リズムが問題なんだよなあ。何拍子?」
「4分の5拍子・・」
「そう、変でしょう?多分メトロノームでもできないんだよねえ。(と、メトロをチェック)。
ほらあ!やっぱりダメじゃん!まぁ、3拍子と2拍子がくっついたと思ってくれればいいんだけど。」
1、2、3、1、2、ってか?!う〜ん、頭ではわかるけど、実際に吹くとどうかなあ??
「まぁ難しいことは正直難しいんだけど、メロ自体は2つのフレーズの繰り返しだからっ♪
練習して運指さえ慣れちゃえば、あとはリズムの問題だから(^-^)b」
先生ってば、今年もまたそんな爽やかな笑顔で私を泥沼に落としいれるのね・・・
「で、変え指だけは気をつけてね。シ♭。最初はどっちでもいいけど、Bの高いフレーズ吹くとき、
右手も使うほうじゃないと無理がでてくるから。あと、上のドもいつもの運指じゃなくて
変え指の方の右手もつかうこっちでやらないと途中の16分3連譜は難しいから。あの16分3連譜は
3連譜っていうより♪シドシ〜ってかんじで装飾音みたいに吹いたほうがいいから、そうなると
いつもの運指だとキツイよ。」
ああ、このド・・・。右手が3つ並んでるキーの真ん中を押しながら左手はシを押すやつね。
「このドだと、普通に押したドと微妙に音が変わっっちゃうんで本当は薦めないんだけど、こういう
場合は仕方がないからね。だから長音吹くときは絶対にこの運指は使わないでね。」
は〜い、わかりました!で、とりあえずシとミとラがフラットするわけでぇ・・・(ぶつぶつ)

「ほんじゃ、さらっと吹いてみましょうか?」
ヾ( ̄∇ ̄;)おいおい!ま、まだ頭に入ってないってば・・・
「大丈夫っしょ?曲は頭に入ってるんだし♪じゃあ、ワン・ツー・・」
先生は勝手にピアノで伴奏し始めてしまった。うぐっ!こうなったら吹くしかない!
で、いきなり壁にガツンとぶち当たりっ!(泣)
この5拍子のタイミングの中途半端な最初の音がとれないのだっ!
何度やっても遅れるか早くなってしまう。先生もだんだんいらいらしてきたのか、
「いくよっ!せ〜のっ!♪ズズンチャチャ、ズンチャッ、ズズンチャチャ、ズンチャ、ズズン、タラリラ〜♪」
わかるの、頭ではわかってるのよぉおおおおおお〜〜っ(T▽T)
でも演奏がついていかへん・・・・・。
かなりの長い時間四苦八苦してどうにかかろうじて入れるようになった頃にはお互いもうヘロヘロ(^^;;
「でも、なんとなく雰囲気は掴めてきたでしょ?あとはちゃんと運指練習すれば・・・。うん、大丈夫!」
今年も先生のその超ポジティヴな励ましに、いい意味でだまされてついていきますわ。

運命の曲(?)だもん、頑張りまっしょ〜♪♪


・・・・to be continued・・・・

【SAX奮闘記TOP】 【JAZZY NIGHT TOP】