パレルモ

まったく眠れてないのに清々しい朝。たくさんの種類のチーズと硬いパン
(でも中はふっくらです)、 そしてエスプレッソの香ばしい香り。
確実にイタリアの朝を迎えている事実を再確認し、自然と頬が緩む。
そして、目の前を右往左往するおばさま軍団・・・・(^。^;)
こちらで「コーヒー」っていったらエスプレッソのことだから、普通のコーヒーのみたかったら、
「アメリカン」もしくは 「カプチーノ」って 言わなけりゃ・・・・(;^_^A アセアセ・・・

本日宿泊したホテルは「ホテル プリンチペ ビアフランカ」。
外見は街中の一般的なホテルに過ぎないが、 実はもと修道院を改造したホテルだとのこと。
食堂やロビーのそこかしこに、 昔はそうだったと思わせる部分が残されている。
そういえば、私の部屋の前に無造作に置かれた木造のアンティークは、たしか昔の告解部屋
(いわゆる懺悔ルーム)のようだったっけ。

朝食を早めに切り上げて、出発までにあたりを散策。
まだ、シチリアという場所の実態がよくつかめない。通りにでてパッと見わたしたところ、
ローマなどと変わらないフツーの都会ような気もするし。


現地ガイドさんがやってきて、今日のツアーの始まり始まり!
イタリアでは観光地をツアーで見学する場合、現地ガイドさん(難しい国家試験をパスした
イタリア国籍の人)が 同伴でないと たとえ日本から同行したガイドさんがイタリア語が
ペラペラで現地の知識があっても 勝手に観光できないのである。
今回は日本人の女性が現地ガイドさんだった。
デビ夫人のようにお派手な方(^。^;)おばさま達とソリがあうかしらん???

とにもかくにもツアーは出発した。今日はパレルモ市内観光と、遺跡巡り。
バスに乗るまでの間、道端でカルチョッフィ(アーティーチョークのこと)だけを
売っているトラックに出会う。
日本の家庭ではそう食さないかもしれないが、イタリア料理だとピザにのせたり、
サラダにいれたり、 いろいろな料理方法で食される。
今はちょうど旬らしい。現物をこんなに見るのはそうそうないかも。
ちょっと歩くと、今度はオレンジや生玉ねぎ(私たちの知ってる茶色い玉ねぎになる前のやつ)が
たくさん売られている。 このあたりは、みな路上販売なのかな?スーパーはないのか?
それにしても、オレンジのなんておおきくておいしそうなこと!

ガイドさんの案内で、近所のメルカート(市場)にいく。その土地の「台所」を知ることが
その土地のことを知る一番の近道。
おばさまたちの目が(-_☆)キラーンと輝き始めた。いよいよ本領発揮?!
先ほどのカルチョッフィやオレンジはもちろん、さすが島なだけあって海産物も豊富だ。
特にマグロがたくさんとれるらしく、日本からわざわざ買いつけにもきているそうだ。
目の前では魚屋さんが一生懸命マグロの切り身と格闘していた。

ペルメッソ!(ちょっと失礼!)」
イライラした声で後ろを通る地元の人たち。生活がかかってる彼らの邪魔は申し訳ない(^_^;)。
早々にその場を立ち去ろうとするも、おばさま達はまるでご近所のスーパーにでもいるように、
いや、それ以上にはしゃいでなかなか立ち去ろうとしない。終いには魚屋のおっちゃんと一緒に
記念撮影しはじめる始末・・・・・(^-^; こらぁ〜、スリに遭ってもしらんぞぉ〜!!

市場の前にはっぱばかりを売っている出店が。これは、ちょうど復活祭の前だったので、
枝の主日」のためのもの。棕櫚(しゅろ)が本来のものだが、このあたりではソテツの葉も
使うらしい。日本ではとにかくなんでもいいから木の枝を教会にもっていくが、
それとはずいぶん赴きが違う ・・・・・(^-^)

市場から少し歩くと、おおきな劇場につく。
なんでもかの有名な『ゴッドファーザー』の舞台になった由緒ある劇場らしい。
いよいよマフィアの登場かっ?!なんかちょっとワクワク。←極妻好き
TVカメラの取材がきていたり、修学旅行生がいたり、とても賑やかだ。



写真を撮れ、撮れ!とうるさかった子供達(^-^;

おばさま達の記念撮影ごっこの合間に、ひとり離れて撮影ポイントを探していると、
男の子が「コンニチハ!」と話し掛けてきた。「Ciao!」と挨拶すると、
私のカメラを指差し、ポーズをとって、盛んに自分を撮影しろ、という。
(もっと小さい子供ならなぁ・・・)と思いつつも、NOといえない日本人の私は
カメラを構える。すると女の子がもうひとりはいってきて上の写真になった(^_^;)
撮ってあげた後、カメラのモニターに写った姿を見せてあげると、
とてもビックリしていて、仲間を呼び始めた。(^_^;)\('_') オイオイ...チョットマテ
いっきにイタリアの中学生(らしい)の団体に取り囲まれる。こ、怖いよぉ・・・・(笑)

劇場のなかには、今まで日本人は入ったことはないらしい。ガイドさんが
「みなさんはとてもラッキーです!普段はここは閉っているし、私もはいるのは

初めてですから! 」と。う〜ん、どうせみんなにそう言ってるでしょう?

そこからまたバスに乗り、石灰質の根かどーろの山並みを眺めながら、
やがてモンレアーレという町に到着。
シチリアを代表する観光地だけあって、おきなドゥオモ(大聖堂)がそびえ立つ。
ドゥオモへ向かう細い道の両脇には、とても購買欲をそそる店が建ち並ぶ。

カラフルに彩色された絵皿や、ブリキでできた兵隊のあやつり人形、その他
大好きな雑貨たちが 「買ってくれ〜!!」と私を呼んでいる(笑)。
イカン、いかん、旅はまだ始まったばかりだってば・・・・ (^-^;

自分の欲求と戦いつづけながら(笑)、やっとドゥオモのある広場へ到着する。
さすがに観光客で一杯。イタリア人と思いきや、結構ドイツ語が聞こえる。
ガイドさんの話によると、シチリアはドイツ人観光客がとても多いのだそうだ。
よくよく目を凝らしてみると、看板にもドイツ語がかかれている店が結構多い。

とりあえず大聖堂に入ってみる。
入り口右側には教会の建物を手にかざしたエラソーな人が(笑)。
イタリアの教会には、たいていその教会を建てたお金持ちというのがいる。
「貧しい人は幸いである」という聖書の内容に反してしまった自分の罪を償うために
昔のお金持ちは大概教会を建てた。そうすることで神の国への道を確保しようと
したのだ。 大枚はたいて、町の人のために教会を建てるのは大変結構。
しかし お金持ちというのは 虚栄心の固まりであるから、しっかり自己主張も忘れない。
お約束として、教会の入り口の内側の上部にその教会が誰に捧げられたものであるか、と
いうことを示す絵が 描かれる。 たいていはその場所に、その教会をたてたお金持ちが
その 手に教会を捧げもってひざまずき、 キリストや聖母マリア(もしくはその街の聖人)に
捧げている姿が描かれる。
しかしながら、この大聖堂を作ったお金持ちは、絵だけでは満足できなかったらしく、
銅像になって 入り口に立ってその名誉を後世にまで強調しているのだった。
よっぽど自己主張の強い人だったんだね(^_^; アハハ…
私もイタリアでもう数え切れないほどの教会を見学したけど、このパターンは初めてでした。

大聖堂に入ると、先生たちがやおら不穏な動きに・・・。
( ゚o゚)ハッ、みなさん、もしやここで歌っちゃったりする???

BINGO! おばさまたちは先生の発案で、いきなり『アヴェマリア』を歌い始めた。
は、恥ずかしい・・・・・(*^_^*;)(一応、教会側の許可はとってある)歌声を聞きつけて、
ワラワラと人が 集まってくる。(この東洋人たちは一体・・・・?????)ってか?(^^ゞ
ああ、もしかしてこの先、こういう場面がどの場所にいっても・・・・・?????

熱くなった頭を冷やすために、初ジェラート。イタリアでジェラートたべなければ嘘。
修学旅行生の団体のなかをずんずん分け入って、コーヒー味といちご味のダブルを買う。

「カッフェ エ フラゴッラ、ペルファボーレ!(コーヒーと苺、ください!)」
こんな簡単なイタリア語でも通じると嬉しい。ポイントは聞き直されないこと(笑)。
一回で相手が理解してくれれば、「通じた」とする。 私は心のなかでVサインをした(^_^)¥
ん〜っ、ウマイッ!!本場のジェラートはどんなに大量でも甘さ控えめ、
フルーツの自然の甘さなので全然飽きがこないし、喉も乾かない。いくらでも食べられる。
同じ量をアメリカで食べると・・・・・・うぐぐぐっ。泣きそうになるくらい甘いんだよなぁ。(^_^;)
満足、満足♪♪さっきの顔から火がでるような体験もとりあえず忘れよう!

ランチを食べに、また一旦シチリアの街に戻る。
それにしても、サボテンの木が多い。イタリアでサボテンを見ることになろうとは。
そういえば露店でサボテンの実を売っていた。甘酸っぱいらしいが、ちょっと断念。
そしてサボテンの木を上回る量で植わっているのが、オレンジや檸檬の木。
日本では青々とした実がなってるのしかみたことがなかったが、
ここではまさに果物屋さんで売ってる熟した状態のものがたわわに実っているのだ。
檸檬はまっ黄色、オレンジは熟したオレンジ色で・・・・

ランチはショートパスタ。シチリアのパスタはロング(スパゲッティに代表される)ではなく
マカロニのようなショートがよく食されるのだそう。海産物によくあうからだろうか。
カメリエーレ(給仕さん)のオニイサンがとても陽気で、私が「Grazie!(ありがとう!)」と
言うたびに大喜びでまた更に皿に盛る。おかげで他の人より二倍近い量(ーー;)

若いから気に入られちゃったわねぁ〜」

同じテーブルのあるおばさまに嫌みっぽくそういわれた。 どうせ
若さだけで気に入られたんですよぉだっ!!←かなりひくつになり始めたぞ(^-^;
しかし、ここで気付いた。シチリアにきて、食後にコーヒーがでた試しがない。
この島は食後のコーヒーはこういう店では飲まないのだろうか??
とにもかくにもドルチェ(デザート)がめっちゃ甘いのだ!シチリアはドルチェ、
特に焼き菓子っぽい もので有名、ということだったので、とても楽しみにしてきてるのだ。
でも、この甘さは一体???
アメリカの甘さと一緒だぞ、こりゃ。もしかしたらアメリカのそれより強烈かもしれない・・・・・
少量でノックダウン、の甘さ。
さすがの私もコーヒー無しのこの甘さの前には感服してしまった。(ノ_・。)
おそるべし、シチリアのドルチェ!

バスに乗り、一旦ホテルへ戻る。バスの窓からぼーっと外の景色を眺めていると、
いきなり歩道を歩いている キュートな男の子(高校生くらい?)が私めがけて
バチッとウインクを飛ばしてくる!!キャァ〜♪♪(*^_^*)
イタリアだぁ〜ねぇ〜。お返ししてあげようにも、バスはさーっと通りすぎていく。
(^_^)/~~ Ciao......(ううっ)
おばさまストレス(笑)に少々バテ気味だった心が多少は癒された気分(あはは)。

宿に戻ってから自由行動の時間。待ってました!
しかしながらここでもおばさまパワーは大炸裂。 自由時間だってのに、自由にしてくれない(ーー;)
途中まで付き添ってあげたが、どこに行きたいかもわからない彼女達にとうとうぶち切れ、
夕食まで時間ないんだから、さっさと買い物しないとねっ!!(怒)
と怒号に近い声で言い放つ。やっとこれで解放される。ふぅっ・・・
ホテルから1キロぐらいしか離れてない繁華街なのに、砂漠に取り残されてしまうかのような

おびえよう(^-^; そんなに心配なんだったら、どうしてホテルの地図持ってきてないの、皆様?
私だってこの街初めてざんす!でも、迷うといけないから地図持ってきてるざんす!
(アンタら、私がひとりひとりのためにガイドするとでも思ってるんかぁ〜!!
ひとりで買い物できないんならホテルで待ってろっちゅーの!! )
心のなかでそう叫びつつ笑顔でみなさまとお別れし、母とふたりでショッピングをすることに。(爆)

シチリア一番の都会、パレルモであるが、やはりミラノやローマとは違う。
お目当てのイタリア・ブランドのお店がないっ!セレクトショップみたいなのはいくつかあるが、
直営店じゃないので、偽物つかまされたら嫌だし・・・。結局、フランスの某ブランドに入り、
買わないつもりだったのに斜めがけバッグを購入。その国のブランドじゃないものを買うのって
ポリシーに反するのだけど、この場合は仕方が無いなー。えっ?じゃあなんで買うのかって?
もうひとつのポリシーに、「海外旅行にでかけたら、旅の記念になるブランド物をひとつ買う」って
ポリシーがあるのさっ!(笑) だから、私の持ってるブランド品はすべて海外で記念に購入したもの。
だから日本でブランドのお店で買うことはまずない。 あ、バーゲンは別ね(^_^;
とにかく、私の持ってるブランド物には、思い出がひとつづつ詰まっているので捨てられない。
で、今回はイタリアなので、大好きな○ッチや○ラガモ、○ンディのものを狙っていたのだが、
なぜかおフランス製品を・・・・・・・。ま、この先でもイタリア物は買えるかもしれないし。
この時はそう信じていたのよねー。実際はこれが最後のブランド店だったんだけど(爆笑)。

今夜のディナーは民族音楽やダンスを鑑賞しながらというもの。
お店の入り口でいきなり手拍子と楽しい歌でお出迎え。ちょっと恥ずかしい。(#^.^#)
そのまま店内の小さなステージにあがり、貸し切りのなか彼らの演奏が始まる。

運ばれた料理は勿論郷土料理。しっかし、こりゃなんだ?
ナスのグラタンはわかるんだけど、 この揚げ物の山は一体????
チーズに衣をつけて揚げたものと、マッシュポテトに同じく 衣をつけて揚げたもの!
う〜っ、胸焼け・・・これがオードブルなのね・・・・・
その他、多分普通のレストランではオーダーしないような(笑)メニューの数々。
おまけに彼らは何度も何度もでたりはいったりで、ゆっくり食事を堪能できない(^^;;;
そしてここでも、演奏のお返しに、と『さくらさくら』をみなで大合唱(私を除く)。

その様子をカメラマンとしてパチパチ撮影していると、またしても私のカメラがっ!
今度は大人の男性に囲まれて質問責め。私が大人気じゃないのが悔しかったりして(^^ゞ
まだまだデジタルカメラは一般的ではない模様。今うつしたばかりの画像をみせると
「ウォ〜!!」という低い喚声が・・。盛んにこのカメラについて話している様子。
ふと気付くとすでにみんなバスに戻りはじめている。待ってぇ〜・・・・・・・



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