◆五島列島に行かねばならないその理由

なんだか今年は母との旅が多い(^^;)。しかも今回は母の友達のオバサマ軍団との旅(;^_^A アセアセ。

今回の旅は、以前シスターをやっていらした方が厳しい修道女人生に終止符を打ち、世俗に戻って来て創設した
旅行会社企画による、長崎は五島列島の巡礼の旅。

そう、私は一応クリスチャンだったりするわけで、今回旅をご一緒する皆様もみなクリスチャン・・・。
「巡礼の旅」というのは本当らしい・・・・・(-"-;)。


今回の旅行に誘われて、断れない理由が「暇」の他にもうひとつあった。
それは行き先が「五島列島」であったということ!


小学校の自由研究で隠れキリシタンを調べて以来(笑)「五島列島」は私にとってまさに聖地のような存在であった。
その頃はまだ自分が本当にクリスチャンになるという予定も気持ちもなく、ただ歴史の不思議さ、キリスト教への単純な興味というものでしかなかった。
今思えば、単に占いや宇宙好きな傾向の延長線上にあっただけなのかもしれないのだけど(^^;)

が、調べれば調べる程、ただの不思議大好き感覚とは違った思いがどんどんと募っていく自分に気付くのに、そう時間はかからなかった。当時親戚のおばさんが隠れキリシタン関係の品々を扱う仕事をしていたこともあり、こんなにも五島列島や隠れキリシタンに心惹かれる私は、いつの日か絶対にその場所を訪れなくてはいけないのだ、と思わずにはいられなかった。
何かが、誰かが私をいつかその場所へ導いてくれるだろう、と思い込みの激しい(笑)当時の私は信じて疑わなかった。

そして苦節●十年(爆)、やっとそのチャンスが巡ってきたのだ。
同行者にいささか?マークはあるものの、まぁとりあえず今回を逃したら次いつチャンスが巡ってくるかわからない。
今回の旅は、なにがなんでも行くしかないのだ。
ちょうど仕事もひと段落した。この数ヶ月忙しくしてた自分へのご褒美を与えてあげるといたしましょう♪

五島列島って?(・_・?)

長崎港から西へ100キロメートル余り、西南から北東へ
約80キロメートルに渡って大小127の島々からなる。
列島各地が「西海国立公園」に指定されているので景観は美しいが、
隠れキリシタンでも有名なその歴史には長く辛い時代があった。

◆そして旅は始まった

羽田に着き、今回ご一緒する方々と合流。
JASに乗って長崎空港に着き、そこからオリエンタルエアブリッジにて五島列島の福江に向かった。

長崎空港から乗ったこの飛行機は、ちっこいながらもとっても可愛い飛行機だった。
その機体を見るなり、たねママの表情が一気に曇った。
「セスナになんか乗るの嫌よぉ〜っ!ニュージーランドですごく怖かったものっ!」
が、たねママの予想は大きく裏切られた。
カナダ製というその飛行機の内部はすごくオシャレで、「いやん、可愛い飛行機ね♪これ、好きだわ〜」と思いっきりゴキゲンになっている・・・。
どっちやねん・・・・。

長崎空港からたった30分でやがて五島列島に。空からみた長崎空港が出島のように海上にポッカリ浮かんだ島だったのが見えたのにも驚いたけど、五島列島が本当に島だらけなのにもビックリ!
西海国立公園のなかにあるらしいのだけど、本当に空から見ても綺麗な島々。気持ちのなかでは「巡礼」って言葉が結構重くのしかかっているんだけど、この景色をみたらそんな気分はすっとんでしまった。

東京は雨降りで梅雨明けもまだだったけど、現地では晴れるといいなぁ〜。
天気?晴れるに決まってるじゃない!
またまた根拠のない自信満々の発言をするたねママであった・・・ヾ( ̄∇ ̄;)おいおい!

「ようこそ五島へ」の看板には大きな椿が。
さすがに椿は時期じゃないだろうけど、綺麗なお花や景色が拝めるかしら♪

空港を出ると、予約していた観光タクシーの運転手さんが待っていた。タクシーといってもこちらは7名なのでバン。
そう、まさに『あいのり』(爆)。このバンがピンク色じゃなくて本当によかった、よかった・・・(^。^;)ホッ

「とりあえず昼飯先に食べましょう!私もお腹空いたし。何食べたいですか??」
おだやかな口調で運転手さんが聞いた。

ウニッ!( ̄0 ̄)/」

私はすかさず叫ぶ。オバサマ達は下準備などしてないのだ。
こちとらネットやガイドブックで下調べ済み。今回の旅でこれ位しか出番がないのだし、
ここで言いたいこといっておかんと・・・。オバサマ達は私のこの提案に案の定「キャーッ♪」と大賛成(笑)。
が、なんとウニはもう季節外れらしく、ウニ専門店では次々断られた。だからといって、絶対に引かない私達。そんなのはもう慣れっこ。彼女達に「不可能」はないのである(-"-;)
「え〜っ?!せっかく東京からはるばる来たのにねぇ〜っ?!もう一生来られないかもしれないのにぃっ!」
怖いもの知らず、とはこのことである。バスの中はクレームの大合唱だった。

都会のオバハンパワーに押され、運転手さんは何度も携帯で各方面に連絡をとり、やがてやっとウニ丼が食べられるお店を探してくれた♪かたじけない・・・・。

ある資料によると「アカウニは主に九州の西岸(長崎・熊本・鹿児島)でだけ採れるウニ。
地元で大変人気がある為一部の高級寿し屋などへ送られる以外は、ほとんど他地域には出回らない」そうで。
うっしっし( ̄ー ̄)ニヤリッ


これも美味しかった。おこぜの味噌汁。
お腹一杯になったところでやっと観光がスタート。
今日の運転手さんは仏教徒だという。「クリスチャンの運転手は一人しかいないので、明日は彼が担当すると思いますので今日は勘弁してください〜」とわざわざ謝ってくださる。
いえいえ、私だってそんなに聖なる気持ちで参加した訳じゃ・・・(; ̄ー ̄A フキフキ
食事をした福江市は結構都会だった。商店街もあるし、人も車も多い。
まずは福江教会にいく。ここは新しい教会なので観光ではない。滞在中にミサに参列したい、という皆さんの希望をかなえるために、仏教徒の運転手さんに無理に頼んで(笑)ホテルの近くのこの教会にお願いに来たのだ。
急な訪問で慌ててでてきた神父様らしき男性が思いっきりTシャツにジャージだったのには笑えたけど、快く参列を許してくださった。

じゃあ、明朝6時からですので・・

え〜っ?!( ̄□ ̄;)!! 今朝だって5時おきなのに・・・無理だってば・・・(T∇T)。

 
  街を後にして、いよいよバスは田舎道に突入する。
自然が一杯、緑が一杯(^-^)。おまけに天気は最高だ。聞けば、昨日まで大雨で今日から梅雨明けしたんだとか。よっしゃ〜♪\(^O^)/

「ほーらねっ?絶対こうなるんだからっ♪♪( ̄ー ̄)ニヤリッ」

たねママが自慢げである。いや、ちょっとマジですごいかも。あなた様と一緒の旅で過去に大雨ってないかも・・・。ニュージランドでは地元ガイドさんまでビビらせた程だしね。
しばらく行くと、ある場所でバスが突然止まった。
「ここはね、昔は教会があったんですよ。でも今はないので、その跡地を示す為にこういうの作ってるんですね〜。島のなかにいくつかありますよ。過疎化がどうしても進んでしまってるので信者がいなくなってしまったり、あとは老朽化です。教会を維持していくのって大変なんですよねえ・・・。それは神社仏閣も一緒なんですが・・・。」

あまりにも可愛らしいその教会の
モニュメントのさらに数十メートル向こうには、十字架をかたどった墓石が並んでいた。
やはりクリスチャンはこの島にいるのだ。日本の田舎でこんなに十字架がたくさん並んでいる場所はそうそうない。ちょっぴり浮き足立った観光気分がちょっとだけ引き締まった。
   
「教会を見るのもいいですけどねぇ〜、せっかく五島にいらしたんだから、いい景色も見てもらわんとぉ〜。
この辺りは西海国立公園っていって国に守られてる自然ですから、そんじょそこらの公園とはスケールが違いますしねぇ。
頼まれたスケジュールにははいっとらんですが、サービスで見せてあげますわ」


運転手さんが自慢げにそう語って連れていってくれた見晴台がここ↑。

う〜ん、確かに見晴らしがよろしい。

海は穏やかで静かだし、緑も青々としている。
岬には白い可愛い灯台が建ち、遠くに進む船を見守っている。穏やか・・・。

井持浦教会


◆西海国立公園のビーチ

 最初の教会巡礼を終え、あいのり・・・ぢゃなかった(汗)、私達のバスの中はちょっとした興奮状態。
迎えてくださったシスターが優しかったこともあり、暑さも忘れて修学旅行気分だ。
まだこの先いろいろあるのにこのペースで大丈夫かしらん?(^。^;)

バスのなかではしゃいでいると、運転手さんがまた素敵な場所に連れていってくれた。自分がカソリックではないのに巡礼ツアーの担当になってしまったことを申し訳なく思っているらしく、予定したメニューにない場所にも時間が許す限り連れていってくれようとしている。
五島の人って本当に
いい人だぁ〜♪(^-^)
今回連れていってくれた場所もちょっとした高台。
しかも思いっきり道路の途中(笑)。
道端にバスを止め、木の間から下を見下ろすと・・。
真っ白いビーチと遠浅の海が一望!キャーq(≧∇≦*)(*≧∇≦)pキャー
赤い屋根はレストハウスだが、ここは国立公園なので民間の建物ではないらしい。
高浜海水浴場
という五島でNo.1人気の海水浴場なんだとか♪

「こんな海で泳いで育ったら、東京のきったない海なんて入れませんよ〜っ!<(`^´)>エッヘン」

とってもとっても自慢げに仰る運転手さん。
おっしゃるとおりですがな・・・。これを「海」と呼ぶのなら、東京湾のあの海は海とは呼べないっす。
でも、私達も好きであの海に入ってる訳じゃないし、・・・(ムニュムニュ)。
っていうか、やっぱ羨ましいっ!!(T∇T)

貝津教会



この画像の横に、東シナ海を臨む海岸線に十字架の墓石が並ぶ。

 三井楽教会へ向かう途中、またもや観光名所的な場所に連れてこられた。
みると、どこまでも続く海岸線に沿って十字架の墓石が立ち並んでいる。
なかには教会に置いてあるような大きなマリア像まで一緒に並んでいるお墓も!しかも周りは
自然に生えたであろう草花が潮風に揺られながら咲き乱れ、とても日本とは思えない、いや、
現実のものとは思えない光景である。もし、自分がこの世での命を終えて違う世界を旅立つ時、
こんな場所にいくんだろうなぁ・・・と心のどこかで思い浮かべてきたような風景。
仏教的に言えば「三途の川」だろうか?
ま、今回はクリスチャンの巡礼ツアーなので「天国」という表現が適当かしら。

自分が死んでしまった後のことでも、できればこういう明るい場所に眠らせて欲しいな、と単純に思った。そうすればお墓参りにきてくれた人も、きれいな風景を楽しめるし。
いつまでも泣いて悲しまれるより、墓前で酒盛りでもして楽しんでもらった方がいいかも♪
おそらく隠れキリシタンが故にこういう人里はなれた場所にしかお墓を建立できなかったという理由
もあるのだろうが、ある意味幸せだったのでは・・・とも思う。
神様はやっぱり平等なのだ。辛かった人生の人には天国を。そして私には?


三井楽教会



水ノ浦教会



楠原教会



楠原教会を離れ、ホテルへ向かう途中に「予定にはありませんがここにも行っておきましょうか、せっかくですから(^-^)」とドライバーさんが気を利かせてある場所に私達を連れていってくれた。

「楠原の牢屋」と呼ばれているところのようだ。

ここはまさにキリシタンの弾圧が行われ、狭い牢屋に信じられない数の信徒が押し込まれ、飢えや渇きで命を落としていった現場なのである。
左の銅像は、100周年の記念像ということらしい。
銅像そのものには近寄れないように前に鉄柵がある。
そしてその向かい側には牢屋後を示す小屋も。あの小さい小屋のなかに座ることすらできないすし詰め状態で押し込まれていたのだ(T-T)
歴史を知らない外国人がこの風景を見たら、単なる空き地にしか見えないかもしれない。
が、その質素さ、素朴さが余計に当時の惨事を思い起こさせて辛い。
弾圧被害を受けたキリシタンが天国で安らかに過ごせるよう心のなかで深く祈った。


◆お楽しみのディナータァ〜イム♪

  教会巡りを終えてホテルに向かった。今晩泊まるホテルは『カンパーナホテル』。
天皇ご夫妻も宿泊された宿とのこと。しゃれた外観のリゾートホテルで、最上階の
展望風呂が素晴らしかった♪当然寝る前と早朝に入浴o(^o^)o
夜は近所のお城がライトアップされた島の夜景、朝は港の船まで丸見えで
とても気持ちよかった〜♪♪


  夕飯は宿からまたバスに乗って移動。
ホテルと同じ経営の『香珠子 椿茶屋』 への道は、田舎の道と呼ぶにふさわしく、
舗道もなければ街頭もない(-。-;) この道歩く時はでっかいライトもってないと・・・と
一瞬思ったけど、みんな車だから必要ないのか・・。
畑のなかの道をずんずん進んで、だいぶたった後、やっと到着。
丘の上に上っていったバスが到着した場所は、なんとも見晴らしのいいところだった。到着した時間が遅かったのですぐに真っ暗になってしまったけど、明るいうちであれば目の前に広がる島々と海の景色が堪能できる素敵な場所のようだ。

んがっ!今は景色より食い気♪♪お昼に食べたウニ丼などとっくのとうに消化しきっていたのだった(-。-;)
腹減ったぁ〜・・・

で、今夜の夕食は炉辺焼きざんす♪板の間がちょっと辛いけど、夜の海を眺めながらの素朴な感じがなかなかヨロシ♪ 

各自飲み物をオーダーし、後はコースになっている。
目の前の網状の鉄板の上には、串にさしたお魚や野菜、殻つき帆立貝が。
更に、鶏の腿や五島牛のステーキまで出てきてお腹一杯〜♪

五島牛は結構柔らかくて、でもちゃんとしっかり歯ごたえもあり、噛むと肉汁がジュワーっとでて、とても美味しかった。韓国風に食べたらもっと美味しいかも〜。

さて、もうお腹もいっぱいだし、もう終わりかな・・・と思っていたら、五島うどんがっ!!
旅にでる直前に四国在住の方から教えてもらったのだけど、五島うどんというのは、「日本三大うどん」のひとつであるのだとか。(そんなカテゴリーがあったことすら知らなかったが・・・)
うどん好きなアタクシとしては、そりゃあ食べなくちゃ、と思っていたのだけど、まさかここででてくるとはっ!!
スープはあごだし(とびうお)の独特の味。魚っぽい臭みは全くなくスッキリしている。
そしてうどんは五島特産の椿油を使用するので、これまた独特のツルツル感があるという。
で、早速ズルズルっと味わってみると・・・・・。う〜ん、美味いっ!!!
本当にうどんがツルッツルなのだ。うどんにしては結構細めだけど、ちゃんとコシもある。
スッキリしたあごだしスープと一緒にズルズルっと喉越しよく入っていく。
こ、こりゃあ何杯でもいけてしまいそうや・・・・σ(^◇^;)
確か、もうお腹ははちきれんばかりのはずだったのに、結局完食してしまいました・・・・。
五島うどん、恐るべし!

宿に戻って展望風呂に入り、目の前のお城や港の夜景を楽しみながら旅の疲れを癒す事ができた。
はぁ〜、一日長かったなぁ〜。
明日はもっと大変そうだから今日はゆっくり眠っておくかぁ〜
(__)。。ooOZZZZ