急な階段を上っていった先は整地されていて、小さなお堂といくつかの石碑があった。

何気ない石の碑であるが、そこに書かれた内容に心が動かない人はいないだろう。


 

<<抜粋>>

「五島崩れ」と呼ばれるひどい迫害のなかでも、ここ『牢屋の窄』の殉教は特にひどいものだった。

畳12枚ほどの場所を二つに分け、男女別々に188人の信者が押し込まれた。ぎゅうぎゅう詰めのため、足が地面に届かない。
子供が地面にずり落ちても拾い上げられず、トイレにいけないので用便もそのままそこで・・・。食事は朝晩に芋1つづつ。とうとう数日後には死者がでたが、役人はその遺体を取り除こうともしなかった。やがてそこには蛆虫がわき、13歳のドミニカたせは下腹を食い破られて亡くなった。

この牢屋に入れられて8か月、亡くなった信者39人、牢からだされてすぐに亡くなった信者3人、他の信者は2年後に自由になった。