パーカーショック(爆)で凹んでいたのもつかの間、その翌日には『熱帯倶楽部』のライブで六本木の
スイートベイジルSTB139にて盛り上がりまくっていた私σ(^_^)
開演直前に到着したのに、なんと前から3番目の、しかもサックスの藤陵氏のまん前、という超ラッキーな席を確保♪
全身でノリまくる他の客と違い、問題のフラジオを吹きまくる藤陵氏の運指にじっと目を凝らして1秒たりとも見逃さないぞ、と
いう私の必死さがステージに伝わったのか、藤陵氏とこんなに近くにいるのに一度も目が合うことがなかった(爆)。
きっとこの日のライブ終わりの飲み会では「怖いお客がいたよ・・・じっと凝視してるんだよね、顔じゃなく手元をさ・・」と
恐怖話の主人公になっていたかも (。・_・。)ノ 藤陵さん、すみません、あれは私でした。勉強させていただいておりましたっ!
勿論ライブの演奏そのものも、とーーってもスンバラしく、去年の東京JAZZで『熱帯JAZZ楽団』の次の日のチケットしか
取れなかった私としては、半分だけ雪辱を果たしたような気持ちもあり(笑)、念願のラテンリズムをライブで満喫できて
大興奮な一夜だった。
熱いライブも終わり、さて、そろそろ帰ろうか、とトイレに行っている途中でelmoからメールがきた(笑)。
なんちゅータイミングやぁ〜と思って中身を見ると、なんとあさっての日曜日にBigBandの練習があるから見学に来ないか、という
ありがたきお誘い♪♪('-'*)キャーキャー
先日「そろそろ見学だけでも行きたいなぁ」と言っていたのを覚えていて手配してくれたらしい。なんて優しいんだっ(T∇T)
早速「行く!行く!お願い!よろしく!」と返事を送る。そんなありがたいメールの返事をトイレからでごめんよぉ〜・・・
そして日曜日。
緊張の面持ちで現地へ。最悪なことに、こんな時に限って電車の乗り継ぎが悪く、私はちょっと遅刻をしてしまった(汗)。
よって慌てて現地でサックスを借り、自分のマッピをつけるが音だしもできずにそんまんま皆様が練習しているスタジオへ入っていく。
うげー、人が多い・・・・。しかもサックスって一番前の席やん・・・。誤魔化せられん・・・・┐('〜`;)┌
受付で大量に渡された楽譜のどれがどれやらもわからずアタフタしていると、やってる曲が『真珠の首飾り』だということはわかった。
ああ、これか、これか(^。^;)ホッ とりあえずそんなに難しくはなかったので吹いてみると・・・。どうも隣のelmoとキーが違うような・・・・・。
大分たってから気づいたのだが、サックスもパートが2つに分れていて、彼女と私は違うパートの譜面を見ていたのだった。
どうりでな・・・・・。
elmoは本当はもっと遅い時間の、上級者のバンドのメンバーで、この時は私のために初心者レベルのビッグバンドの方に一緒に
つきあってくれたのだ。だから彼女も初見。私も初見。そりゃわかんないっす・・・。
みんなを指導してくれる先生はトランペットの先生で、私達よりお若いのにオッサン達をビシビシと指導している。素晴らしい。
私のサックスの先生と大体同じくらいの年齢のようだけど、自分より年配の人(しかもこっちは大量)を指導するのって大変なんだ
ろうなー、と他人事のように感心しながらみんなの演奏についていこうと頑張る。
渡された楽譜のうち知らなさそうな曲は2〜3曲で、後は殆ど知っていた。このチームはジャズといってもクラシックといわれる、
グレン・ミラーやカウント・ベイシーのバンドと同じくらい、もしくはそれより前のをメインにやるチームらしい。その頃の曲はテンポも
ゆっくりめが多いし有名な曲が多いからビギナーには適してるんだろうなぁ。とはいっても、渡された大量の楽譜のなかには、
Billy Joelあり、ラテンあり、と結構幅広い。ひとりでサックスを習ってる分には絶対に巡り合えないであろう曲もここだとできるので
レパートリーの幅が広がるから嬉しいなりっ♪
「見学だけ」に来たつもりだったけど、「アルトサックスはあと1人分の枠しかない」と言われ、そんなところに実は自分以外の見学者も
きていて、思わず「残りの一個で〜す!」というバーゲンの時の掛け声のようなものが聞こえたような気がして・・・・。
気がついたら速攻で入会申し込みをしていました、ハイ。 (。・_・。)ノ いや、こーなるとは・・・・・いやはや。
で、ビッグバンドに入ったとはいえ、私の正式の入会は来月から、ということで、まだどーなるかわからんちん。
よって、しばらくはいつもの先生にはナイショ♪にしておくことにした(-。-;) あのスクールでそういうコースがあればよかったんだけど
残念ながらないし、うちの先生はビッグバンドの経験はなさそうだから(ブラバンやジャズ研あがりではない珍しいお方なので)
寂しがっちゃいそうだしぃ(爆)。
ま、徐々に、徐々にね・・・。
そんな激動の週末を過ごし、でも仕事の忙しさで練習はままならず、後ろめたい気持ちのままレッスンへ。
「こんにちは〜。よろしくお願いしま〜す!」
スクールの受付へ入っていくと、ちょうど前の生徒さんのが使ってた貸し出し用のサックスの手入れをしていた先生であった。
「あ、こんにちは〜♪いつもの部屋でお願いしますね〜(^o^)」
「は〜い・・・」
笑顔でその場を去りながら(やっぱりバンドのこと言った方がいいのかな・・・水臭いかな・・)などと不安がよぎる。
前のレッスンの熱気が篭る部屋で準備をし、冷静になろうと『テイク・ファイブ』を吹いてみる。だめだ、余計焦る(^^;)
やがて先生がスタジオへ。
「あ、先生っ!!」
「な、なに?今日元気いいっすね〜(笑)」
「・・・・・・買っちゃったんです、これっ!!!!」
そう、私はバンドの話ではなく、衝動買いしたメイヤーのマウスピースのことを思わず言ってしまっていた。
「え”っ?!もう買ったの???( ̄□ ̄;)!!」
フラジオのハイGがなかなか上手くだせない事で悩んでる私に、先生は「今使ってるマウスピースを変えると出やすくなるかも。
本当はメタルとか使えば多分もうそこまで練習してたらすぐに簡単にだせると思うけど・・・高いしねえ。」
「他にお薦めはあります?」「メイヤーの5番かな、やっぱり。ジャズぽい音だしたいんだったら。ちょうどそろそろ他のマウスピース
とかにもチャレンジしてみれば、と言おうと思ってた時だったから、もし余裕があったら・・・・」とアドバイスしてくれていたのだ。
で、もうそのレベルだったら試奏させてもらって買いなさい、といわれていたのだが、たまたま仕事の都合ででかけたビルのなかに
大きめな楽器屋さんがあり、何気なく覗いてみたらそのメイヤーの5番様が私を待って鎮座していたのだっ♪
しかも1個しかない。しかも・・・・・・激安っ!!!('-'*)キャーキャー
事前にネットで調べていた値段のほぼ半分だった。こりゃー私に買えってことでしょう。もし間違ってたとしてもこの値段なら
惜しくないわっ!第一調整にすらだしにいけてない、レッスン以外にサックスを持ち歩くことがものすごく億劫な私が、マッピを
買う為だけに時間を作って わざわざ楽器を持って試奏させてくれる楽器屋を探すとはとうてい思えなかったヾ( ̄∇ ̄;)おいおい!
今買わないと一生出会えないような気がして・・・・気がついたらレジの前に立って支払いをしていたのだ。
多分、熱帯倶楽部の熱気やら、ビッグバンドの盛り上がりやらいろ〜んなものが影響して気がでかくなってたんでしょうな、うん。
「試奏したの?」
「・・・いえ・・・仕事のついでにたまたま寄った楽器屋さんにあったので・・・安かったし・・・他の楽器で試奏しても意味ないかな、と・・・」
「ちなみにいくらだったの?」私は値段を答えた。
「げっ!!そりゃ安いっ!そりゃお買い得!!でも、安けりゃいいってもんじゃないからね〜」
「そうなんですよ。買った本人もちょっと心配になって早速家で吹いてみたんです。とりあえずフラジオだす為に買ったようなもん
なので 問題の『Chicago Song』でやってみたんですけど・・・」
「どうだった?」
「実はそのMPを買った時に、リードも新しいのを買ったんです。『MARCA』ってやつ。ご存知ですか?」
「ああ、なんかフランス製なのに作りがアメリカっぽいっていうやつでしょ?ジャズっぽい音をだしたい人が結構使ってるかも。」
「ええ、私はよく知らないんですけど(爆)、たまたまメイヤーの側に置いてたんで・・・。なので、そのリードと今までのバンドレンの
JAVAとの組み合わせと、新しいリードと今までのセルマーのMPの組み合わせとか、いろいろやってみたんですよ。」
「ほうほう、で、結果は??( ̄ー ̄)ニヤリッ」
「まず、新しいリードと新しいMPで吹いてみました。で、ビックリ!!!音が伸びないっ!(爆) 思いっきり吹かないと音でにくいし、
やっとでた音はすごく渋くて深くて私個人的にはすごく好きな音なんですけど、ただサンボーンの曲を吹くには全然合わないって感じ。
こんなにも違うのかいな〜、とビックリしつつ、今度は同じリードでMPをセルマーに換えてみました。そしたら結構伸びのある音が
簡単にでたんですよ。 あらっ???なんで??(^。^;)と思いつつ、今度はメイヤーにJAVAのいつものリード。そしたら恐ろしいほどに
簡単に伸びる音がでて・・・。この組み合わせが今の私がサンボーンを吹くには一番いい組み合わせのようでした。
勿論、ハイGもあら簡単♪♪ 今まで下唇の裏に横線(T∇T)作ってヒーヒー泣いてもでなかったあの音がこんなに簡単に・・・。
しかも他の音もものすごーく素敵ないい音でノビノビでてる。なんやねん、私の腕のせいじゃなくて道具のせいやったんか・・・
んなアホな ・・・はよ言うてや・・・って感じでしたわ。」
私の熱い語りに先生は(゜゜)(。。)(゜゜)(。。)ウンウンと頷きながら聞いていてくれた。
「リード自体も個体差ありますし、当然MPも個体差があるので、当然組み合わせによっても大きな差は生じます。いくら高くて良い
MPを買っても悪いリード使って悪い吹き方してたらいい音でませんし。そういう意味では、初心者の人があまり楽器のパーツに
こだわりすぎてお金かけたりするのは薦めないんですよ(^^;) 違いのわかる男・女になってないと本当の価値はわかりませんから。
お金ならあるから大丈夫、といわれる方多いのですが、そういう問題じゃなくて・・・・。せっかく良い物買っても使いこなせずに
変なもの買ったと思い込んでサックス自体が嫌いになっちゃうのが怖いんですよね。そういう方も実際多いんですよ(^^;)。
でも、今回ご自分で買っていろいろ試してみて、自分で思った以上に違いがわかってビックリなさってたようですが(笑)、その違いは
もうこれだけやってきてますからわかって当然なんですよ♪同じセルマーの同じ型番のMPの個体差もわかってたじゃないですか。
あんなの、フツーわかんないですよ、初心者じゃ。それがわかるってことは、もうメーカーごとの違いなんてもっとわかっていい
はずですから、 無理しない程度に今後はいろいろ試してみるのもいいと思いますよ〜。(゜゜)(。。)(゜゜)(。。)ウンウン
自分の好きな音を追求するってのも大事なことですから♪ あ、ちなみに、『先に言えよ』って言われそうですが、
フラジオの ハイGは、そういうやつじゃなくて、メタルのMPだったら簡単にだせるんですよね〜(; ̄ー ̄A フキフキ」
さいざんすか・・・・・・。でもいいの、どうせメタルなんてもっと高くて今のボンビーな私じゃ買えないし(T∇T)。
メイヤー君でだせただけで万歳三唱の夢ごこちなんだから♪\(^O^)/
で、やっとレッスン。
音だししながらフラジオもださせられる。あんなにエラソーなことを言っていたのにでなかったらどないしよー、とドキドキしながらも
頑張ってチャレンジしたら、ちゃんとハッキリしたいい音がでてくれた♪
「うん、当たりでしたね、このMP。まぁこれからどんどん吹き込んでいけばもっとよくなってきますからガンバリましょう♪」
はぁ〜いっ♪♪(^0^)/
音だしも無事終わり、いよいよ曲のほうへ。
「じゃあ、曲やりましょう。パーカーの楽譜渡してあったと思いますけど、どれがいい??」
(; ̄ー ̄A フキフキ どれもできてないっす・・・・今週忙しくて・・・・・・・
「じゃぁ・・順番としては、まず『Now's the Time』と『Billie's Bounce』かな。この曲もともと同じ曲なんだけど・・・。
テーマは短いから指の練習ってかんじで軽く吹けるようになるといいと思うよ。この前みたいにフラジオの練習でドツボにはまったり
したらこういうのをチャチャっと吹いて自信回復っていうか気分転換っていうか(笑)。僕も一時期パーカーにハマったんですよねえ。
アルト吹きは誰もが 一度はハマる。でも段々自分の演奏がパーカーになり過ぎちゃってヤバイと思って離れるんだけどね(^^;)。
でも、身につけると使えるフレーズもたくさんあるから、ハマらないにしても一度はある程度は吹けるようにしておくと後々便利だよ。
ビッグバンドとか入ると アルト奏者は絶対にパーカー吹ける、と思われてたりもするみたいだし・・・」
( ̄□ ̄;)!!ビ、ビッグバンドですとっ?!心臓の鼓動が一気に早まる。
「じゃあ、まず『Now・・・』からね♪これはずーっと同じメロの繰り返しだから大丈夫っしょ。じゃ、吹いてみましょう!」
え”っ?!いきなりですかい・・・・・。最近多いわ、こういう進め方。まぁ今回は楽譜事前にもらってたしね・・・・。しかも曲も全部
知ってる奴だし。でも簡単そうに見えて、簡単そうに聞こえてても、実際に吹いてみると結構テンポの取り方が難しかったりする(T∇T)
しかも先生は、「楽譜にはこう書いてありますけど、実際はここをこういう風に装飾して・・」といろいろ小技を入れてくる。
「音源お持ちだと思いますんでよおく聞いて、楽譜に書いてない技をちょこちょこっと足してみてください。それだけでこの単純なメロが
ずいぶんとかっこよく聞こえるようになりますからね(^o^)」楽譜があっても耳コピの戦いは続くのであった。
結局宿題はこの二曲をなるべく早いテンポ(オリジナルに近いテンポ)で吹けるようにしてくること。
ビッグバンドの曲の練習もあるしなぁ・・・・練習時間増やさねば・・・・・・・・・(^。^;)