たねたん・どっとこむ  >> TRAVEL NOTES >> 京都2003梅雨 >> 出発
■2003年7月1日(火)
新幹線の座席 然、京都に日帰りで行く事になった。
たねパパのカメラの師匠が京都で個展を
やるというので、たねママと私で便乗する
ことになったのだ。
JRの『ジパング倶楽部』で2人分のチケットをゲットすることで、私ひとり分のチケット代が丸々浮くからついて来い、という。はぁ、ありがたいこってす・・・(-。-;)

思えば久々の新幹線。仕事以外で乗るのは久しぶり♪これから向かうのは仕事先じゃないのね、と思うとなんだかとっても嬉しい(^-^)

が、旅のはじまりはいきなりの大失敗からだった。それは自宅近所の駅で起きた。

「携帯忘れた・・・・」

今日終日でかけることを編集部に伝えてはあったが、昨晩遅くの担当者からの
メールで「ご相談したい事が・・・」と意味深な内容が(-。-;)。
いつ連絡がくるかわからないのでとりあえず携帯は持ってないと。
また、たねパパが行く個展に私達はいかない事にしていたので、
帰りの待ち合わせ等を携帯でするつもりでいたのだ。
たねパパの「携帯、持ってるだろうな?」というたねママへの確認の一言に、
私の方が反応してしまったのだ。(たねママも実は忘れていた(^^;))
「と、取って来る・・・」
現在7時20分過ぎ。次の39分発に乗れなければ新幹線に間に合わない。
通常、自宅から駅までの片道は5分くらいかかる。距離はすごく近いのだけど、
間に急な坂道が あるので、朝まだ頭がボケてるこの身にあの坂道はかなり辛い。
そこを往復10分以内で戻ってこないといけないのだ。

私は全力疾走した。多分ここ20年位、こんなに真剣にダッシュした事はないだろう。
(・・ったく、なんでこんな日に忘れるのさ・・・・)
自分で自分の情けなさに腹立たしくなりつつも、とりあえず体力保持に気を
使いながら携帯をとってまた駅へ戻る。何やってんだ、私・・・(-"-;)。

「すごい!往復6分弱ね!」



 たねママが無邪気に笑っている。あのなぁ・・・・(-。-;)。
通勤ラッシュ前のまだ人ごみが少ない駅のホームで、私はひとり
ゼイゼイ息を切らし、大汗をかいてグッタリしていた。
よかった、薄着できて・・(^。^;)ホッ・。
が、しかし。この「薄着」が後々更なる不幸を迎えることになるとは、
この時は一切 気付いていない私であった。

京都につくとあいにくの雨模様。大晴れ男と晴れ女でも、日本の梅雨には叶わないのか。それともニュージーランド旅行でそのパワーを使い果たしたか?!

まず、最初の目的地である貴船にどうやっていくか。ランチを予約してある店に電話すると「タクシーで40分です♪」という。
電車を乗り換えいくことも可能だが、雨も降ってることやし、ここはさっさと現地について食べるもん食べて観光した方がええんとちゃうかー、と緊急家族会議で決まり、お店の方のいう通りにタクシーで店へ向かうことにした。

京都駅駅から乗ったタクシーの運ちゃんは気のいいオッサンだった。
しゃべりすぎる訳でもなく、むっつりしてるでもなく、たねパパのはしゃいだ
トークに適当につきあってくれて、適当におもろい事も言ってくれて・・・。
ああ、そういえば京都の人ってこんな感じだったな、と思い出してきた。
京都人の友達は結構多いのだが、みな似通ったところがある。
マジメな顔でオモロイこと言うところ。ギャグなんだかマジメな話なんだか
曖昧なところがいいのである。

運ちゃんのユーモアたっぷりの京都弁トークを楽しんでいるうちに、
車はどんどん山深い場所に入っていく。