♪SAX個人レッスン日誌3 -2004年編-♪

■2004年11月21日■New!

Breath of Heaven: A Holiday Collection というアルバムを最近聞いている。
皆さんの大好きなグローバー・ワシントンJr.のクリスマスアルバムだ♪
(皆さんの・・・と書いたのは、ウチのサイトから彼のアルバムだけが最近猛烈に
何枚も売れているから!なぜ??)

最近ウチのBBSでも何かと話題になってる「あのオッサン」ことグローバー氏の、
肩の力の抜き加減の絶妙さはこのアルバムでも勿論いかんなく発揮されている。
『Christmas Time Is Here』をはじめとして、クリスマスにはどこでも流される名曲をさらーっと、
でも決してケニーGのように爽やかさはなく(爆)、どこかにかならず「オッサン節」が潜んでいる。
「いかにもクリスマスーってのはちょっと苦手だわ(^^;)」というへそ曲がりでアマノジャッキーな方にも
このアルバムは喜ばれるのではなかろうか?
それにしても、このジャケットの不気味さは一体・・・・・・・・Σ( ̄□ ̄;)|||

それにしても年末が近いせいか、あっという間に次のレッスン日がきてしまう(; ̄ー ̄A フキフキ。
最近仕事はそんなに忙しくはないのだが、どうもサックスの練習に時間を割けないのが悔しい。
以前は都度「仕事が忙しくて・・・・」などとレッスンの前に言い訳していたりしたものだが
最近は毎回のことなのでもう言い訳をするのさえ億劫になっていて、なにも言わなくなってしまった。
先生もそんなに期待してないみたいだしね(笑)。

とりあえず「誠意」だけは見せようと(そんな言葉を使うこと自体がハガケンジっぽくてなんとも怪しい)、
レッスン時間の20分も早く到着。
スケジュール表をみると、この日は私のレッスンだけ。やったー♪後ろを気にせずレッスンできるわ♪

で、この日やったのが『Georgia on My Mind 』。先日惜しくも亡くなったレイ・チャールズ氏やルイ・アームストロングの
しゃがれた渋い声を思い出す方が殆どだろうか。最近は綾戸ネーサンもかなり歌っている。あぁ、やっぱりしゃがれ声か(爆)。
それにしても、前回の『My Funny valentine』に続き、またしてもムーディーなスローテンポな曲。
「うん、だって、そういうの、苦手でしょ?だからやるの!!(キッパリ)」
あっ・・・・・・そういうこと(納得)。
「色っぽさとか、艶っぽさとか、曲にズドーンと入り込んで『聞きなさい!』ってなくらいに自分の世界に浸るのができるように
ならないと、サックスはいい音だせないですから(^-^)。恥ずかしがってる場合じゃないですよ〜っ!」
いやいや、そう簡単に言われましてもですな・・・・・・(; ̄ー ̄A アセアセ

とりあえず先生から楽譜を頂いて、初見で吹いてみる。
私が知ってるブルース全開のアレンジとは違うので、メロはわかっていてもちょっと吹きにくい(^^;)。
リズムの取り方がなんか変だし・・・。

譜面どおりに吹くにしてもなんだか自分のイメージ通りではないのでしっくりいかない。ならば、自分のイメージ通りに吹いてしまえば
結局それがアドリブっぽいアレンジになる?!(-_☆)キラリ
「先生〜、お手本吹いてくださいよぉ〜。これ、わかんなぁ〜い!」三十路女が年甲斐もなく甘えてみる(怖っ)。
先生はものすごーーーくカッコイイアレンジを吹いてみせた。思わず拍手(^-^)//""パチパチ。すっげーっ!
「いや、だから、拍手してるバーイぢゃなくって!次は君がこれやるのっ!!(-"-;)」
・・・・・・・無理でーすっ!(キッパリ)

結局あーでもないこーでもない、と何度も何度もカラオケCDや先生の伴奏をバックに吹いてみたが、
どうもしっくりこない。
「じゃあ次回までにたーーーーくさんこの曲聴いて、イメージ膨らませてきてくださいね!(-_☆)キラリ」
ふぁ〜い・・・・・。

まーったく、シラフじゃできないわよっ(T-T)
今の私に「色気」を求めないでくださいまし・・・・・(とほほ)
マジで次回のレッスンは一杯ひっかけていこうかしらん???


■2004年11月7日■

月末締めの仕事もようやく終わり、余裕で練習を・・・と思いきや、そうはいかなかったここ数日。
フリーランスの仕事をする人にはよおくお分かりいただけることなのだが、仕事まーったく音沙汰ない日があると思えば、
ドカンとまとめてやってくる日も。アンタら、わざと私をいぢめる為に手を組んで仕組んだやろっ?!(T-T)と叫びたくなるほどに、
不思議とどの仕事も同じタイミングでやってくる。
相手様は自分だけが仕事を頼んでると思ってしまいがちだが、そうではなーいっ!数ヶ月間音沙汰なかったクライアントが
急に「2ヶ月以内にHPアップしたいので・・・」などと恐ろしいことを言ってきたり。まぁいつものことではあるのだが・・・・・むぅぅ。
で、当然「趣味」であるサックスの練習などプライオリティー一番最後になるわけだ。嗚呼。

しかも最近あんまり体調良くないし。なぜか熱が急に出たり下がったり。この日もその状態で、直前までドタキャンしようかと
ベッドの上で悩んだ。が、もし休んだとしても次にいける日曜日は予定が入っていて、全てがずれてしまう・・・・・。
暇なはずなのにこのギリギリのスケジューリング(T-T)。
しかたなく、重い腰を上げ、重いサックスを担いでスクールへ向かった。

いつものように音だしをし、レッスンが始まった。
「さて、例の曲やりましょうかっ♪」
先生の言葉に、仕方がなく例の本『It had To Be You〜24 Standards in Singer's Keys』を出す。 (10/24参照)
まずは普通に吹いてみる。練習してきてない、とは結局言い出せずに緊張しながらどうにか吹く。
「うぅ〜ん、まあいいんですけど、もうちょっと艶っぽくというか、色っぽくというか、ムーディーにというか。
曲にドップリ入っちゃってください(^^;)」
・・・・・・・色気ねえ・・・・・・・・・。シラフじゃ無理だわ(^0^*オッホホ
気のせいか、先生の伴奏が前回よりかなり上手くなってる気がする。っていうか、この伴奏にちゃんと合うような演奏
しなくちゃだわ!(; ̄ー ̄A

しかし、なんだ。この楽譜・・・・見難い(T-T)。暗譜すりゃいいことなんだけどさ。はんっ。
ボーカル譜をそのまま吹いてるので(E♭に転調していない)、そのままだとキーが低くて演奏しづらいので、
あえて1オクターブ上げて演奏してるのだ。よって、ドがラに見えたり、ソがシに見えたり(^^;)。演奏してる途中で
ヽ(゜∇゜;)ノはっと頭が真っ白になることしばしば。
その都度全身硬直し、演奏が止まってしまう。先生はそれを横目で見てクスクス笑いながら伴奏を続ける。
うーむ・・・・・。

「じゃあ次は、ちょっと変えて演奏してみましょうか。楽譜のリズム関係なく。もっとまったりとした、ブルージーな感じで。
曲にドップリ入ってこんな感じで伴奏より遅らせ気味に・・・」と、先生がなんともムーディーに演奏してくれる。
う〜ん、カクテル1杯注文したくなってきた♪
で、自分でやってみると・・・・・あれれれれ(^^;)。なんともミョーチクリンな演奏。何が違うんだ・・・・・・。
「僕のピアノと競ってる感じですよね。どっちが先にでるか・・・・みたいな(笑)。できればそうじゃなくて、
『はい、じゃあ次は私!』みたいな掛け合いっぽい感じになれるといいんですけどね〜。相性悪いのかな?ははっ(^^;)」
はははははぁ・・・・・・。相性悪いのかもしれんですねえ・・・・・・・・・・・(T-T)。
前回は先生が私に合わせてくれる感じだったが、今回は私もちゃんと先生がどうでるか、じっくり集中しながら演奏すうことに。
結果・・・・・・・・ふたりとも待ってしまう箇所があり、かなーーーーーーりまったり(しすぎ?)なムードに(爆)。
「うんうん、だいぶ合ってきたかな?後はもう少し、待つだけじゃなく、余裕というか予想というか、『おっ、この次はきっとピアノは
こうくるかな、私はこうでしょう! 』みたいに、先を読んでの待ちだともっといいんですけどね。さっきも言ったように、
こういうアドリブ的なかけあいって、相性でもあり、勝負でもありますから、相手がどうでるか、ってのを先に予測した上
で自分がかっこよくでられる形を読み取って準備できた方の勝ちなんですよ。だから、初めての相手だとどうでるかわからない
面白さがあるし、長年一緒にやってる相手だと相手がどうでるかわかってるから安心して自分も面白いことができるっていうのが
あったり。アドリブの面白さってそういうところなんですよね(^-^)」
ふむふむ。今日の先生のアドリブに関する説明はミョーにわかるわっ!相手を信頼しつつ、駆け引きも・・・。恋愛と一緒だあね♪

「さて、じゃあ今度はリズム変えてやってみます?こんなにゆっくりブルージーな感じじゃなく、アップテンポとか、スイングとか。」
その後、いろいろリズムを変えて伴奏に合わせて演奏してみた。やはりこれも、自分の「引き出し」がたくさんないと
ついていけないのだという事がわかる。
私の「引き出し」、もっと増やさなくちゃだわ(; ̄ー ̄A フキフキ。

■2004年10月24日■

いよいよ仕事も大詰め(-"-;) 本当はサックスなんて吹いてるバーイではない。
が、今日レッスンに行かなければもっともっといけなくなる。
月末締め切りの私には残されたレッスン日は今日しかない。
しかも今日は、お食事会もあったのだ。家族一同でお世話になってる方からのご招待で母のお誕生日会。
逃げるわけにはいかない(T-T)
「あ、サックスの日なの?じゃぁ、渋谷駅で待ち合わせね。終わったら電話ちょーだい。」 母の事務的な声に仕方なくうなづく。
私のレッスンのために、実はお食事会の開始時間を遅くしてもらっていたのだ。うぅっ。

ということで、今日はいつものようにゆっくりとレッスンできない。ケツカッチンなので時間通りに行かなくては。
早めに行くと先生はすでに到着して喫煙場所で一服中(-。-)y-~~~~。
「あぁこんにちは。今日もいつものスタジオで・・・って、今日はいつもの服装じゃないっすね!」
そう、この日私は珍しくスーツ姿であった。以前OLしてた時は会社帰りにきてたのでそういうこともあったが、
フリーの身の上になってからは色気もへったくれもない、ジーンズ&シャツ&スニーカーという泥臭い格好ばかりであったのだ。
それが突然タイトスカートのスーツにヒールなのだからそりゃ驚きますわな・・・・(; ̄ー ̄A フキフキ
「すみません、この後ちょっと用がありまして・・・・(アタフタ)」
「いや、いいっすよぉ〜( ̄ー ̄)ニヤリッ」
・・・・・・・・デートかなんかと思ってるじゃろ?!っていうか、思われてたところでなんもないんすけど・・・・・(T-T)

少々焦りつついつものスタジオに行くと、開いてるはずのドアが閉まっていて、なかなか若者のシャウトが聞こえた。
(なんや、使ってるやん・・・・)
あまりにも集中した歌声(というか叫び声に近い)だったので恐ろしくてドアを開けられず、そのまま踵を返して先生のところへ。
「せっ、先生っ!いつのもところ、誰かがシャウトしてるぅ・・・・(T-T)」
「えっ?!ホント?おかしいなぁ・・・・。」私の音だし準備の間一服しようとしていた先生は困った顔でいつものスタジオへ行ってくれた。
が、先生ですらそのシャウトに圧倒されたらしく(爆)、ドアを開けて占有時間の確認をするでもなく
「じゃぁ、隣にしましょか♪」と笑顔で振り向いた。
「本当はこっちの方が良かったりするんですよね〜。妙な空間がなくて( ̄▽ ̄)b」
向かい側の部屋はキーボード1台がやっとの大きさ。その隣にサックスを持って立つと嫌でも先生の近くになって、
嫌でも細かくチェックされるのだ。生徒としてはちょっと気まずい部屋(^^;)。しかも、ちょうど立った目の前の辺りになぜか鏡が・・・・・。
ボーカルさんはいいけど、サックス吹いてる顔、見たくないぃ〜(T-T)

渋々狭い方の部屋で音だしをし、先生の来られるのを待つ。
「じゃぁ、今日何しましょうか?この前みたいなやつ、やる?それとももう飽きた??(; ̄ー ̄A フキフキ」
・・・・・・・・。言っていいんかぁ・・・・・・???それを私に言わせるんかぁ・・・・?????
「・・・・・・・・そろそろ違うのやりたいかなって♪(^。^/)ウフッ」
大人だわ、私って。た、多分これで先生を傷つけなくて済んだ?!(; ̄ー ̄A フキフキ
「あはは・・・・やっぱり飽きたかぁ・・・・。もっとやりたかったんだけどねえ・・・・」Σ( ̄□ ̄;)||| 
そ、それならそうとおっしゃって欲しかった・・・・。
「まぁいいでしょう。じゃあ、なんか曲やりましょうか。なにやろうかなぁ〜・・・」
きまずーーーい雰囲気を解消すべく、私は持参したある物をカバンから慌てて取り出した。
「せ、先生っ!!!こ、これ、前に話したと思うんですけど、シンガー用って書いてあって、もしかしたら歌キーの楽譜かな、と。
でも、そしたらいつもボーカル科さんやゴスペル科さんに合わせるのに苦労してるのが、これで慣れておけば
あの苦労も解消されるってことでしょうかー?」
私は矢継ぎ早に先生にたたみかけた。一秒でも早く先生のガッカリフェイスを消したかった。この狭い狭いスタジオから・・・・・・・。

「えっとぉ、どれどれ・・・・」

Jamey Aebersold私が差し出したのはこの楽譜集←。
Jamey Aebersold『It had To Be You〜24 Standards in Singer's Keys』である。
彼の楽譜は実は過去にレッスンで何度も使っていた。
チャーリー・パーカーやロリンズ様の曲をやった時のは全てこの楽譜である。
先生がLA留学してた時に使ってたのがこのシリーズだったようで、何がいいって、
伴奏CDが付いてるのが良いのだ♪
どの曲もテンポがかなり速めで(オリジナルよりも速い!)、ついていくのが
めちゃ大変なのだけど、逆にこのCDでらくらく吹けるようになれば、大抵の伴奏では
余裕で吹けるのではないだろうか、と思う。
時々ストリートでひとりで演奏してる人は、このCDをラジカセで流してやってる人が殆どだ。
(つまり、このCDでストリートで堂々と吹けるほど上手い人ってことなのだが)

「う〜ん、やっぱりボーカル用ですね、これ(^^;)」
だ・か・ら、そういってますがな。
「結構いろんな曲載ってますねぇ。これは初めてかも。ええっと、これはあれかな?」
ピアノを弾きながら確認していく先生を横目に(まさか、この本を使って今日のレッスン
しようなんて言い出しませんよね・・・・・・(-"-;))とヒヤヒヤしていた私。
「じゃっ、今日はこれでやりましょうかっ?!ちょうどいいじゃないですかっ♪」
いえ、あのね、だからぁ・・・・。そういうことではなくてぇ、ただ単に前に話題に上ったから
見せたかっただけの話であってぇ・・・・・・・。
長々と言い訳しようとしたところで、ふと気付いた。
そう、今日の私にはあいにく時間が無かった。後ろが押してるのだ(T-T)。
ンニャローっと思いつつ、笑顔がひきつりながらも、私は先生の提案を呑むしかなかった。

「じゃ、じゃあ・・・・・先生の好きな番号は?(^^;)」
「 ええっと・・・・・・12番♪」 もうゲーム性でもだして楽しむしかなかった(とほほ)。
「12番、12番・・・・」ページをめくって12番目の曲を探す私。
「あっ・・・・・・・・・・・・・・・・・ヽ(゜∇゜;)ノ」
「なっ、なっ、なに????( ̄□ ̄;)!!」

 

「・・・・・・・・・・・・・・・・『My Funny Valentine』です・・・・・・・・・・・・・」

「・・・・・・・・・・・・・ず、ずいぶん渋いの引いちゃったね・・・・・・・・・(^^;)」
「はい・・・・・・・・・・」   しーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーん。

確かこの曲以前もやったような、やらないような(・_・?)ハテ。
とにもかくにも、この狭い部屋の私達には、とっても重過ぎる曲を引き当ててしまったのは確かだった。
「とりあえずやりましょう(^^;) ええっと、このキーだからぁ・・・。あぁ、いいや、楽譜通りに行こう!伴奏をそっちにあわせるから!」
先生もなんだか急なことでパニくってしまったようだ。とはいえ、歌キーの楽譜を見ながらすぐに伴奏してくれるのは
毎度のことながらすごい!サックス吹けてピアノで伴奏もできるなんて・・・・私もそうなりたい♪
で、先生の技に感激してる場合でもなく、楽譜に向かって曲を吹く。あ、あれれ??
なんか、私の知ってるのとテンポがチガーウっ!!(; ̄ー ̄A フキフキ

その後の四苦八苦ぶりは書くのも情けない(T-T)。
思うに、「歌本」なのでシンガーの方の自由が効くようにあえて基本のテンポで書かれているのではなかろうか。
ジャズなのにまるっきり裏拍でもシンコペーションでもないのだ。
そう、まるで小学校の音楽の教科書のようなテンポ。ハ長調の4/4で、しかも知ってる歌。
これだけ条件揃ってればちゃっちゃと吹けるはずなのに・・・・・。
ラテン・ボサノバ好きな私にはゆっくり過ぎるテンポと耳慣れないメロで思いっきり調子が狂ってしまったのだ。
最後にはどうにか形らしいものにはなったけど、自分としては全然納得できてない。
「ゆっくりで吹きづらいと思うけど、次回はもうちょっとムーディーにふけるようにしましょうね〜。」

艶っぽさを求めますか・・・・・・・・・・。はぁ・・・・・・・(T-T)
サックスの修行っちゅうより、人生の修行が足らんってことっすよね、それってば。とほほ。

■2004年10月17日■

仕事が忙しい。あんなに暇だった夏はなんだったんだろう・・・(遠い目)。
「貧乏暇無し」って感じもなくもないが、ココに来て急に仕事があちこちから舞い込んできた。新しい仕事もさることながら、以前諸事情で途中で投げ出したあの仕事までがまた戻ってくるし(^^;)。NOといえない日本人代表の私は「やらせていただきます・・・<(_ _)>ペコリ」とつい言ってしまう。
これがフリーランスの辛いとこ(T-T)。仕事欲しい時にゃ音沙汰無く、「しばらくいいや」と思った瞬間にドカンと、しかも束になってやってくる。
ほらほら、順番に並んでぇ〜っ!今から整理券配りますからぁ〜っ!(とほほ)

そんなこんなで、結局また一度もサックスに触れない二週間。しかも、 本当は14日に行くはずだったのに、広島旅行の疲れがでたか、当日あまりのしんどさにドタキャンする始末(^^;)。こっちはこっちで、ヤルキ満々なときに限って体調不良だったり。嗚呼、これもまた人生哉。

しかしながら、この日は久々の快晴♪しかもすずしーっ♪♪
意気揚々とサックス担いでスクールへ向かう。20分ほど早く着いて、当然先生はマダのようだがOK!ちゃんと本も持ってきたしぃ〜( ̄ー ̄)ニヤリッ
・・・・と読書タイムに入ろうとした瞬間に先生到着。いやん、もっと遅くていいのにっ!ヾ( ̄∇ ̄;)おいおい!

ところが、先生を見てみると、なんか足りない。ありっ?!(・_・?)ハテ
「あ、今日僕楽器ないんですよ・・・(^^;)。この部分のフェルトがとれちゃって〜。一応応急処置したんですけど危ないので今日はお休み♪」
さいですか・・・・。せっかくBBSでたびぃちゃんに「先生が自分のためだけに演奏してくれるのって感動だよねっ!」って書いてきたばかりなのにぃ(T-T)。
でも、今回もなんとなぁ〜く基本練習させられる雰囲気なので、結局そんなに演奏聞かせてもらえないよな、多分。ふん。

いつもの音だしの後、先生は( ̄ー ̄)ニヤリッとした。うげ・・・・・まさか・・・・・・・・・(滝汗)。
「では、これも最近マイブームなんですけどっ♪ 4度音程っ!例えば、♪ソレミファミレドレミファミレ・・・と、3回上げ下げしてみましょう!」
つまり、♪ドレミファミレドレミファミレドレミファミレドー♪ってことだ。
まずは普通にCメジャーをこれでどんどんあがっていく。まぁそんなに難しくないわな。
「はい、まあそれはできますよねっ?! 」
んっ?!心なしか、今先生の最後の「ねっ」が意味ありげに強く聞こえたような・・・・・(((( ;゜Д゜)))ガクガクブルブル 
「では、次はFメジャーでいきましょうかっ(^-^)」
え、エフメジャーね・・・・。ええっと、ファが主音で、シが♭だったっけ・・・。とりあえずFメジャーを1オクターブ吹いて確認してみる。

ファ ソ ラ シ♭ ド レ ミ ファ       (Fメジャー)

おお、合ってる、合ってる(爆)。しばらくサックスから離れてると、こんなことにまでドキドキしちゃうっ(; ̄ー ̄A フキフキ
「じゃあ、その音階でさっきの4度音程、やってみてください!」
♪ファソラシ♭ドシラソ、ファソラシ♭ドシラソ、ファソラシ♭ドシラソファ〜♪
♪ソラシ♭ドレド♭シラ、 ソラシ♭ドレド♭シラ、ソラシ♭ドレド♭シラソ〜♪
♪ラシ♭ドレ・・・・と、上のファまで続くのである。まぁ♭1つくらいじゃどうってことないけどねっ(^0^*オッホホ

「おっけ〜!じゃぁ、今度はB♭いってみようっ( ̄▽ ̄)b」
・・・・・・・。主音がシの♭ってことですよね・・・・・。「うん、下のシからねっ( ̄ー ̄)ニヤリッ。有る意味、これが一番難しいんだよねっ」
先生はなんだか嬉しそうである。先生ってば、Sね、きっと・・・・・・・。
本当はそんなことを考える余裕はなく、B♭のスケールがどうなっていたかを考えるだに脳内パニックを起こしていた私であった。
ゆっくりスケールを吹こうにも、つっかえまくりで余計に焦る。
これがピアノ譜で♭2つになってれば、あっという間にシとミを半音下げればいい、と瞬時にわかる。
だのに、サックスを持ち、ひたすら頭の中で考えなくては。。。となると、一気に真っ白になってしまう。
「シ♭が主音ってのはわかるんだけど・・・。ええっと、全音全音半音だから、ドー、レー、ミー、あっれえぇ〜?」もう半泣きである。
「ほらほら、落ち着いてぇ〜(^^;)。ゆっくり、1音づつ吹いて確認していけば大丈夫なんだからっ!」
先生が励ましてくれるも、わからんものはわからんばいっ!!(半ギレ)

シ♭ ド レ ミ♭ ファ ソ ラ シ♭    (B♭メジャー)

そうよっ、そうだったのよ!!やっと思い出したその時、右手の小指が言うことを効かない。
レの後にミを半音下げる為に小指を使うのが、私の脳味噌と小指がどうもナットクしてないらしい(-"-;)。何度やってもそこでつっかかる。
「先生・・・・・。手が、言うこと聞かないんですけど・・・・(T-T)。ピアノの脳味噌が邪魔して、レ吹いた後にミ♭吹くのにまた小指がでしゃばるのが
嫌みたいで・・・。ピアノだと音が上がるんだったら手前の鍵盤引くはずなのに、この場合音は上がってるのに指が下がってるというか・・・わかります?」
だんだん自分の質問内容にまで不安になってきた。
「あぁ、わかりますよ〜。よくあるんですよね、そういう症状。でもね、考え方を変えるっていうか、できれば、でいいんですけど・・・」
そういって先生はこういうアホな症状から抜け出す方法を教えてくれた。
「ピアノの鍵盤を弾くみたいにやろうとするそう考えてしまうのも無理はありません。でも、よーく楽器見て!ミの♭のキーを押すことで何が変わってる?」
「ええっと・・・(じーっ)・・・・・。一番下の曲がってる部分の裏に地味に隠れてる穴が空きます」←なんちゅうトーシローな言い方っ(爆)。
「そうでしょ? 穴が開くってことは・・・・・・( ̄ー ̄)ニヤリッ」
「ヽ(゜∇゜;)ノはっ 音が高くなる?」
「そう!( ̄▽ ̄)b ミの♭ってことは、レの♯。つまり、レを押して、さらにそのキーを押すことで穴を開けて音を高くしてるの。メロディーでみると
レの次のレの♯なのに、あげた小指をまた下げて押さえるって、なんか音まで下がってる気持ちになるけど実際はそうじゃない。ちゃんと穴をあけて
そこで音を高くしてるわけ。そういう風にイメージすれば、なんとなく押さえやすくなってこない?まぁイメージだけの問題なんだけどね(^^ゞ」
にゃるほどぉ・・・・・。 なんとなーくわかったような、わからんような(^^;)。いや、でもわかった気がする!
実際、そのイメージを持ちながら吹いてみたら、見違えるように(自画自賛)できるようになった♪先生、ありがとぉ〜!!!(T-T)

だからといって、B♭の4度音階がすぐにできるわけではない。が、まぁぼちぼちかな。
「じゃあ次はE♭で・・・・」
はぁぁああ?そしてここでふと気づく。あ、♭ばかりがどんどん増えていってるのね・・・・・。
「E♭ということは、主音は?」
「ミ♭です」
「そう。今話題になってたミ♭だよね(笑)。じゃぁ、このスケールは?」
・・・・・・・。また来たか・・・・・・・・・・・。うーん、うーん・・・・・。眉間にシワを寄せ(多分そうなってたと思ふ)、ウンウン唸っていると
先生が小声で「♭は最後から2個目・・・・」とささやいてくれた。
そう、哀しきピアノ小僧だった私は、♭が増えていく順番が「シミラレソドファ」だってことは一応常識として頭に入っている。
先生はそれをわかっていてそうヒントをくれたのだった。そうっ!シとミとラに♭がついてて、しかも「シミラ」の後ろから2つ目、ミ♭が主音・・・・。

ミ♭ ファ ソ ラ♭ シ♭ ド レ ミ♭ (E♭メジャー)

うーむ。今わかったのではなく、すでに昔わかっていたよね、これって(^^;)。でも急に「E♭は?」って聞かれるとでてこない。アカン、まだだめだ・・・。
まぁ、いつも言うことだけど、「慣れ」だよね、「慣れ」。ちゃんと練習の時にこういうのも自習しつつやってりゃ忘れないってことでしょ。ハイハイ・・・・・。

「じゃあ、この先は自分でちゃーんと練習してくださいねっ♪じゃあ、次は・・・・・。」
そしてまた、先週と同じようなCメジャーでのアドリブ練習。今回はあまりリズムを刻み過ぎずに、ロングトーンも入れることを指示された。
ぶっちゃけ、ロングトーンのような静かな音を入れるって恥ずかしい(^^;)。ただでさえこっ恥ずかしいのに、間が持たないのだ。
でも、頑張ってやってみる。ううむ、やっぱりハズイ・・・・・。でも、なれてくるとこれまただんだん心地よくなってくる♪

レッスンの後、先生に先日うちのBBSで話題になった映画について聞いてみる。
「先生、『キャバレー』って映画、知ってます?ハリウッドのミュージカルじゃなくて、日本の・・・・」
「野村宏伸っ?!(-_☆)キラリ」 先生が身を乗り出してきた。
「・・・・そ、そうですけど・・・・。ご存知なんですかっ?!」
「( ̄0 ̄)b”チッチッチ ご存知どころじゃないよっ!僕がサックスやりたいって思ったきっかけの映画だもん!勿論リアルタイムで見たんじゃなくて、
TVでの再放送かなにかで見たんだけどね!」・・・・・・若いってこと言いたいのね・・・・・・。
「いやー、私ぜーんぜん知らなかったんですけどぉ〜。たまたまネットで見つけてDVD買ったらすごいのなんのっ!いろんな意味で感動しました!」
「なんかヤクザ映画っぽいんだよね?上映されてた頃が多分僕は小学生だったから、TVでの放送を見てかっこいいなぁ〜って・・・」
だ・か・らっ!若さ強調すんのはもうええってっ!!(oC=(__;バキッ
師匠のサックス始めるきっかけになった映画だったとは・・・・・・。そっちの方が驚きでやんす。確かに小学生にはショーゲキ的かもしれませんな、アレは。
人によっていろんなきっかけがあるもんだ、と改めて思った秋の日でした♪

■2004年9月30日■

宿題だされたにも関わらず、今回のレッスンの間触れたのはたった2回(^^;)。
仕事先の都合のおかげで仕事が急に激増してしまい、24時間勤労体制なので無理はないが。特に、以前は練習時間に当てていた時間帯がそっくり仕事時間に入ってしまっているのでどうにもならない。明け方5時過ぎくらいまでPCに向かってるから朝は起きられないし。
ま、突然やりすぎても長くは続かんけどね。無理は大敵。マイペースでいきまっしょい。←自己防衛

読書がしたかったので、30分早くスクールに到着。案の定先生はまだ前のレッスン中らしい。
仕事用の(^^;)本を集中して読み始めていると、ボーカル科のO先生が登場。
「あっら〜、久しぶりっ!元気だった?(^-^)」
この先生はいつも明るいので逢っただけで元気がでる♪
「そういえばね、聞いて、聞いてぇ〜」
O先生は私と会うといつもこうなのだ。うちの師匠と同世代の先生は私よりもかなりお若い。よって、人生の先輩というか、女性としての先輩として、三十路女に起こる様々な出来事について相談されたりするのだ(爆)。まぁ、お肌のことや健康のことね。
で、今回は何かと思えば「占い」。ヒッヒッヒ、任せなさい!( ̄ー ̄)ニヤリッ
読書しようと思って早く行ったけど、結局O先生の話に思いっきり没入し、しかもそれまで隣に座ってひとことも話さなかったもっと若い生徒さんまでが「よく当たる占い師さん知ってますよ」と私のいう言葉に思わず身を乗り出してきて・・・(^m^*)ぷっ
ちょっとした社交場と化していた受付前サロンであった(爆)。

そしてちょうどいいところ・・・というところで、O先生の次のレッスンの生徒さん登場。
「あ〜ん、じゃあまたこの続きは来週ね〜!」O先生は名残惜しそうに去っていく。 再来週なんすけど・・・・・・σ(^◇^;)

さて、レッスン開始♪
今日は何をやるんだろう、とちょっとドキドキ(; ̄ー ̄A 。しかも先生は開口一番「今日はシゴキますよっ!」と言ってたし。
先週もシゴキだったはずなのだが・・・・。
やる曲目が決まってるレッスンじゃないと、本当に緊張する。もう何年も教わってるのにいまだに緊張。
「じゃあ、今日のシゴキは、『基本をビシバシやる』ってのと、『アドリブを考える応用編』みたいなのと、どっちがいい?( ̄ー ̄)ニヤリッ」
・・・・・・・・・・・・・・・。
「あっそ♪両方やりたいんだっ?!しょうがないなー、じゃあ両方やろうっ♪♪( ̄▽ ̄*)にまぁ〜♪ 」
・・・・・最初っからそのつもりだったでしょ、しぇんしぇぇええええ〜〜っ!!!(号泣)

そしていつもの音だしの後、先生の目つきが変わった(^^;)。
「では、♪ドレミファソファミレド〜♪と吹いてください。」
なぬ?この簡単さは、明らかにその後の地獄を予想させる・・・・。
「はい、では、今のフレーズで半音ずつ上げていって吹いてくださいね」
でたぁ・・・。「半音ずつ」である。「1音ずつ」ではない。最初の音が、ドからド♯、レ、レ♯、ミ・・・・となるわけで。
こんなの、ピアノで弾けばチョチョイノチョイなのに(T-T)。

先生は私の弱い部分を熟知している。今までのレッスンで、曲の演奏をメインにやってきているので、私はこういう基礎が抜けている。
厄介なのが、ピアノをやってたりバンドをやっていたせいで中途半端な知識だけはあって譜読みもできるものだから余計に「サックスの基礎」が足りないままに曲が吹けちゃったりしてたのである。
これは、過去に何度も書いているように、楽譜通りの演奏は出来ても、アドリブにはまーったく しかもそれは、私自身が一番自覚していることだった(^^;)。そしてその解決法が、今までずーっと見つけらていなかった。
基礎をやるしかない。ピアノの鍵盤をたたくようにスムーズに、音を考える速度で運指ができればいいのである。そう、それだけっ!(涙)

先生に言われて吹いてみると、自分がいかに1音1音をいい加減に吹いてきたのかがわかる。たとえ曲がスラスラっとふけたところで(吹けないけど)、基本ができてなければ突然の変更に答えられない。
私は何度も何度もつっかえながらこなしていく。先生、ごめんなさい、ダメな生徒ですぅ・・・・・・(T-T)

「じゃあ、このコードの主音は?」「ではE♭が主音になった場合はどうなる?」
実技が終わると、今度は口頭試問である(^^;)。どんどん先生の質問が飛ぶ。多分家でひとりで落ち着いて考えてる時はスンナリ答えられることでも、目の前で解答を迫られると間違いなくパニック状態に。はぁ、本当に勉強しなくちゃ・・・・・・。

なんとか騙し騙し(爆)答えを並べ、再び実技にはいる。
「じゃあ、Cメジャーは?」
「・・・・・ドミソ・・・・(ぼそっ)」もうこれですら自信喪失になっている私σ(^◇^;)。
「そう♪当然わかってるよね、これは(笑)。じゃあ、そのCメジャーだけで、しかも最初は下の1オクターブの中だけでメロディーとリズム考えて吹いて!僕がピアノで伴奏つけるので、なーんでもいいから。」
へっ?やっぱりアドリブ練習???( ̄□ ̄;)!!

私はこれが苦手である。まーったくダメである。
家でロリンズ様やバードのCDかけながら一緒にテキトーに吹いたりするのはできるんだけど、先生の伴奏でひとりで吹くってのが本当にこっ恥ずかしいというかなんというか・・・・_(^^;)ゞイヤー
この練習になるといきなりふけなくなってしまうのである。
「できないのは当たり前なんだから!できるって思うのは100年早いって!いきなりできたら僕の仕事いらないでしょ?」と先生はおっしゃる。頭ではわかっちゃいるのだが、身体硬直、手には汗、顔は引きつり逃げ出したくなる。
以前に何度かトライさせられたが、全くの玉砕であった。アドリブできないのにステージに立てるはずはない。

でも、今回のはなんか違った。なんかできそうな気がしてきた♪
「簡単だよー。ドミソ使うだけだもん。なーーんでもいいからさ。サン、ハイッ!」いきなり先生はピアノで伴奏を弾き始めた。
最初はオロオロして入れなかった私だったが、先生の姿を視界にいれず、窓の外の景色に集中して家にいる時と同じだ、と信じ込むようにしてチャレンジしてみることにした。
先生には申し訳ないが、ちょっぴり方向が違う方を向いてしまうけど、狭いスタジオだから音は聞こえるし(^^;)。

で、やってみると、これが結構いける!!
そりゃあめっちゃくちゃのメロだけど、とりあえずリズムはジャズっぽくして吹ける。ドミソなので運指のこと考える必要ないし、純粋にメロをジャズっぽいフレーズにすることに集中できる。以前単音だけで同じのをやったが、それよりは面白い。
「うん、いいですよ!でも、今はただダーっと流してるだけだから、今度は8小節づつメロを区切って繰り返しっぽい感じでやってみて。」
あぁそうか!そりゃそうだ!過去にやった曲を思い出せばそうだった!(爆)
頭の中でアレンジを考えながら、なんとか8小節に収まる形になるように自然となっていく。
先生の伴奏はいつ終わるかわからない。永遠に続くのだ。で、キリのいいところで終わるフレーズになるので、その時自分もちゃんと終わりっぽくまとめられれば大正解◎!はぁ〜っ、結構いけるわ、これ( ̄ー ̄)ニヤリッ

「だんだん良くなってきてますよー。では、今度は上の1オクターブも追加しましょう。別にもっと上のも入れてもいいですよっ(笑)」
慣れてくると、1オクターブの中だけではつまらなくなってくる。更に上のオクターブが追加されるだけで可能性もグンと広がる。更にジャズっぽさも増すのだ。(・・・っていっても、私の吹いてたソレがジャズっぽく先生に聞こえてたかどうかは不明っすけど)。
「そしたら、今度はまず裏拍から入るようにして!」
そうよ、ジャズは裏拍命よっ!『スウィング・ガールズ』だってソレに気づいてから急に盛り上がったんじゃないの!!!(涙)
そうなると、嫌でもメロはジャズっぽくなってしまう。
「おまけで、3連符も混ぜてくださいね〜(^-^)」
うひゃひゃひゃっ♪こりゃ楽しいっ♪♪o(^^o) (o^^o) (o^^)o キャアキャア♪
いつのまにか、私は先生がピアノを弾く姿をちゃんと目で捉えながら吹いていた。

「ね、結構いいでしょ、これ??( ̄ー ̄)ニヤリッ」
はいっ!私にはとってもよかとでしたっ!!
「いやぁ〜、前からいろいろやったけど、これ、結構評判いいんだよね〜♪みんなこのやり方だったらスムーズにいけるみたい。そのうち今度は違うコードでやってみたりすればどんどん広がるでしょ?」
「はい・・・・・ということは、結局コードの勉強ちゃんとすればもっと楽しくなるってことですよね・・・・(-。-;)」
「そのとーりっ!(^^)v」

多くの反省点がありながらも、今回はちょっと前向きになれそうなレッスン後のたねたんでした。
勉強しなくちゃ、したい、するぞーっ!( ̄0 ̄)/

■2004年9月16日■

私ってサックス習ってたんだっけ・・・・・・・。

実はこの久々のレッスンの前に一回、7月にレッスンに行っている。が、季節外れの五月病にかかっていた私は、何事にもやる気を無くし、
更に猛暑のせいですっかりサックスに触ることすら敬遠していた。
(あ”ぁ〜、マジで辞めるかな・・・・)
そう何度思ったことか(^^;)。
いろいろ思うところあり (実はこの間、このサイトが先生にバレて気まずい思いをしていたのも理由のひとつ。リアルの知り合いにネットのことがバレるのってメチャ恥ずかしいし気まずい〜っ!)、無理にサックスに触れて更に嫌いになるのも怖いと思い、そっと部屋の片隅に鎮座させたままで2004年の夏は過ぎていった。

そうはいっても、この飽き性女王の私がサックスから離れていることをそう長くも続けていられる訳もなく、アテネ五輪やF1で燃えに燃え、
「熱くなれる自分」を思い出すのに、そう時間はかからなかった。更にelmoに映画『スウィング・ガールズ』のお誘いを受け、どうにか以前とほぼ同程度のヤルキを復活させることができた。

がぁ〜っ!!

やはりほぼ2ヶ月のブランクは想像を絶するものであった・・・・・・。

「(レッスンに来るの)二ヶ月ぶり・・・・ですよね?(^^;)」先生が笑顔を引きつらせながら言う。
「は、はい・・・・・・。サックス触るのも同じくらいぶりでぇ〜すっ♪」開き直る私。

その間に、私が『Wave』をサポート演奏するはずだったライブがあったことは、お互い口にもしない。怖くて言えないってか(爆)。

「では〜、今日は基礎練習しましょう!」
音だしでチューニングの後、私も覚悟を決める。
「じゃあ〜っ・・・・。スケールでもやりましょかっ♪ では、まずC、そしてFメジャーっ!」
ドキドキしながらも、どうにかこなしていく。多少音がふたつきながらも、吹いていくうちにだんだん感覚を取り戻していく。
「うん・・・ちょっとモタつくとこありましたけどまぁまぁですね(^-^) では、 B♭いきましょう!」

・・・・・・・・・・・・・・。

(ええっとぉ・・・・B♭だからシ♭でしょ?だからぁ・・・・・)
突然頭がパニっク状態に陥った。ビビリながら吹き始めるも、途中でチンプンカンプンな音を吹いてしまう。
「・・・・ま、マジっすかぁ・・・・(^^;) またまたぁ〜、冗談はやめましょうよぉ〜( ̄0 ̄)b”チッチッチ」
い、いや・・・・マジなんすけど・・・・。B♭スケールって、どんなだったっけ?????
冷静に考えればわかることなのに、焦りまくって脳味噌真っ白、指がむなしくカタカタ動き周るだけ・・・・・。
「もうっ、できないフリすなんかしちゃってぇ〜っ(爆)。じゃあ、ちょっと僕は外にでてますので、ゆっくり思い出してみてください(^-^)」
そういって先生はスタジオを出た。ひとり残された私はキーボードの鍵盤を睨みながら、必死でスケールを思い出し、
指の動きを練習した。(´ヘ`;)ハァ

なんとか時間をかけて吹けるようにはなったものの、以前のようなキレ(?)はない。たどたどしい。初心者チック。
ガックリ凹む私。眉間のしわが深く深〜く刻まれた。
「じゃあ、宿題ですねっ!スケール、次回までに全部ちゃんとスラスラ吹けるようにしてください!」
ふあぁ〜い・・・・・・・(-"-;)

その後、一番上のEの替指をやるも玉砕(T-T)。←そもそも指の長さに問題あり
一瞬燃え上がったヤル気は再びシュンと小さくなっていた。
「そうそう、これ、見てくださいよ!「完璧スワブ」っていってYAMAHAから今度でるらしいんですけど、知り合いの楽器屋さんでもらっちゃって・・・」
私の凹みぶりを見かねて先生が話題を違う方向に必死で持っていこうとしていた。
先生、優しさをありがとう。でも今は、その優しさがかえってつろうございます・・・・・(T-T)

■2004年7月15日■

二週間ぶりのレッスン。が、その間の練習は一切できておらず(T-T)。
どうも私の場合、間が空いてしまうのはまずいらしい。過去の実績をみても、毎週レッスンがある方がより多く練習をしている。
そして今回はもうひとつ理由が。前回もらった『Wave』の譜面にちょっと問題があり、修正版をこの2週間の間に送ってもらえるはずだったのだが
先生が忙しかったのか届かなかったのだ。まぁ、それが届かなくとも練習はできたから、理由にはならないか、やっぱり(^^;)。

「すみません、ちょっと忙しくて・・・楽譜、送ってませんよね??(^^;)」
開口一番、先生がすまなそうにこう言ってきた。
「はい、いつ届くのかなぁ・・・と思って待ってたんですけどぉ〜。お忙しいんだろうなぁと思ってましたけど。」
「いやぁ、正直ちょっとドタバタしてまして(^^;)。ま、○○さん(私のこと)だったら別にこのまんまでも大丈夫だと思いますがっ( ̄ー ̄)ニヤリッ」

・・・・・・・・。

先生、最近の悪い癖っすよ、それ(^^;)。なにかにつけ、おだて攻撃。その手に乗るほど練習してませんぜ、アタシャ。

「ええっと、その前に、重要なプレゼントが・・。」
えっ?!な、なに???この先生のプレゼントなんて、たいてい「ギャーっ( ̄□ ̄;)!!」と叫びたくなるようなものに違いない。
ゴソゴソとファイルのなかから先生が取り出したものは・・・細かいスケールがたーくさん書かれた譜面。ほらね・・・・・(涙)。
「ふふっ、いいでしょ、これ?(-_☆)キラーン 夏ばても
吹っ飛ぶ感じで♪ 今コピーとってきますね〜(^-^)」
鼻歌まじりにコピー機に向かっていった。ううっ、そんなもん作るので忙しかったんか・・・・・(ブルブル)

しばらくして先生が渋い顔で戻ってきた。
「うーん、ここのコピー機、今壊れて使えないみたい。」
ひっひっひ( ̄ー ̄)ニヤリッ。念が通じたかしら?!(爆)
「じゃあ、来週ってことで・・・・(ぼそっ)」つぶやく私。「そうだね・・・・。じゃあそういうことで。うーん、残念。」
はぁ〜、ちょっと安心(^。^;)ホッ この夏ばて状態でそんな難しいスケールやらされたら死んでしまうわぁ〜(汗)。

壊れたコピー機さまのおかげでレッスンは『Wave』に。

ピアノ科から渡されてる譜面はC。が、実際にはそれを半音で2つあげるということで、それをアルトサックス用にすると
C#に。うーん、♯がいっぱいだぁ〜!!(涙)っていうか、結局全ての音を半音上げ、臨時記号も盛りだくさん。
これ以上複雑な芸術的な譜面は無いって感じに。
「ま、メロは頭に入ってると思うので、後は慣れですよ、慣れ・・・」
いや、本当にその通りなんすけど・・・・これに慣れるのは容易なことじゃないっすね・・・・・(・_・、)。

何度もフルコーラスを吹くが、同じ場所で必ずミスってしまう。
私の一番苦手な部分で、譜面が半音ずれた時に違う音になるのを運指がついていかないってとこ。
たとえばピアノであれば半音ずれれば白鍵が黒鍵に、黒鍵が白鍵に、という感じで本当に半分隣の鍵盤にずらせば
いいだけの話なのだが、サックスではそうはいかない。ピアノ頭の私にとって、頭のなかの楽譜は半分ずれても、
運指がずれないのだ(・_・、)。このあたりが未だにアドリブできない所以。ここを克服しないことには先に進めないのだ。
楽譜通りに吹くために、楽譜と運指を一致させるという作業は時間をかければ誰でも出来る。
が、それしかできないのだ。そこから発展して応用させるには、そこで止まっていては何も始まらないのである。

わかっちゃいるけどねえ・・・・・・・・・・・・。

レッスンの後、来週のレッスンの予約をしていると、ピアノ科の先生がニコニコしなが寄って来た。
「○○さん、ライブ、でるよねっ♪(^_^)ニコニコ 」
「あっ・・・・。し、仕事が急に入っちゃったので・・・直前にならないと・・・・・(シドロモドロ)」
「でも、仕事って24時間やってるわけじゃないでしょ?生徒数増えたからライブ長い時間でやってるから自分の出番の時だけ
来てくれればいいしっ♪『Wave』の伴奏弾きたいって子がいるからお願いしたいのよね〜♪」
「あぁ、一応それように今『Wave』もうやってますよっ♪」
師匠が余計なことを言う・・・・。
「なぁ〜んだ!もう準備してくれてるんだっ\(^^\)(/^^)/ じゃあ宜しくねぇ〜!!(喜)」

・・・・・・・・。

最近本当に次の仕事が入ってきたので、本当にどうなるかわからないんすけど・・・・・。
ま、いざとなったら先生がやればいいし・・・・。
「あ、今、『先生がやれば・・・』って思ったでしょ?!ダメ!僕はカメラ係なんだからっ!」
バレたか・・・(^^;)

■2004年7月1日■

 7月第一回のレッスン。

「先生、今月もまだ<あのシステム>続行でしたっけ?」

<あのシステム>とは、月2回のレッスンのことだ。基本的にこのスクールは月4回のコースしかない。
が、事情があって私だけ月2回のレッスンをさせてもらっているのだ。「もう辞めたい」と思った時に、「まぁ○○さん(私のこと)は
いろいろ貢献してくれてるから特別ね」と、校長先生に許可をもらえた♪
ゴスペル科やボーカル科のバックをやってあげてたのが貢献と認められたらしい( ̄ー ̄)ニヤリッ。
毎週行かなくちゃいけないプレッシャーから解放されたおかげで、私のサックスへの嫌悪感がどうにか和らいだのは事実。
大好きでラブラブで一緒になった相手でも、月日がたてば嫌になることも。幸せな結婚生活は3年で終わる説はサックスにも
有効なのかもしれない(^^;)。でも、別居とまではいわないが、ちょっと距離を置いたことで自分にとっての必要度が再認識
できた気がする。まだまだ私はサックスの全てを知ったわけではない。努力すれば多少は歩み寄れる可能性は残されている。

「ええっと・・・。あ、ちょうど今月までみたい。来月更新だね。」
受付の要更新リストに私の名前があった。
「そっかぁ・・・・。じゃぁ、いい機会だから卒業かな(笑)」
私の冗談に、先生の笑顔は引きつっていた。恩を仇で返すのか、テメー!と心の中で叫んでいたのかもしれない。

前回のレッスンから課題があった。
8月に南青山でライブがあるという。生徒数が増えたのか、毎回規模がデカくなってる(^^;)。去年はスクールの受付での
アコースティックコンサートだったのに。わざわざライブハウス借りるってか。
で、とりあえず参加するしないに関わらず、またもやピアノ科さんのヘルプということで参加要請が来たのだ。
曲目は「黒いオルフェ(Manha de carnaval)」と「Wave」。どちらもボサノバ。

「でね、毎度毎度のことなんだけど、まだピアノ譜しかなくって・・・(^^;)。あ、あと、生徒増えたから、まだ誰にやってもらうか
決めてないから、『私がやります!』ってな感じで頑張ってアピールした人にやってもらいますので、頑張ってね」
「い、いや・・・・やってくれる方がいたらその方に・・・。いつも私ばっかりやってましたし・・・」
「またまたぁ〜っ!本当はやりたいくせにぃ!( ̄ー ̄)ニヤリッ 両方とも以前やった曲だから任せて♪って感じでしょ?」
・・・・・・・・・・。

確かに「Wave」は前回のお正月のライブの際にソロででるならやりたかった曲。
年末にアントニオ・カルロス・ジョビンのコンサートに行って感動し、自分でレッスンでやりたい、と申請してやった曲だったし。
前回のレッスンでは「黒いオルフェ」の練習をし、自分で指定のキーにあわせたアルト譜を作り、レッスンした。
今日のレッスンでは「Wave」をやるはずだったが、先生が作った楽譜の最初の方が拍がなんだかおかしくなっていて結局
使えず、再び「黒いオルフェ」のレッスンに。

とにもかくにも、両方の曲で重要なことは、「与えられた楽譜がどのキーであろうと、すぐに自分でアルトキーに合わせて吹ける
ようになること」だ。
先生は最近またバンド活動を再開しているのだが、そういう場面ではよくあることらしい。
2曲とも自分でかつて演奏したことある曲なので、メロは頭に入っている。あの時はそのままのキーで演奏していたが、
ピアノやボーカルと合わせるとなると、ちゃんとE♭にあわせてキーを変えて演奏しなければならない。
楽譜作りをしてそれを確認することも重要だし、その場でパっと正しいキーがわかって演奏できる技能も必要。
頭ではわかっていても、これがなかなか指が追いついていかないのだ(T-T)。
特に臨時記号連発になってしまうようなメロだとねえ・・・・・・。

「大体大丈夫だね。後は、ひとつメロ覚えたら、言われたキーですぐその場で吹けるようになれば最高!
もう結構いろんな曲覚えてるはずだから、自分で家でそれをいろいろやってみて。かなりいい練習になるよ」
確かに。かなりいい勉強になります。っていうか、ちゃんと基礎わかってないとできないし。
演奏技能云々というより、理論ちゃんとわかってますか、ということですな。
次回のレッスン(15日)まで頑張りまっす♪(^o^)ゞ・・・・・と、一応いってみた(爆)。


たねたん@管理人より皆様へ

お久しぶりです。

昨年の5月から1年2ヶ月ぶりの奮闘記更新(^^;)。長らくお待たせいたしました<(_ _)>ペコリ
本当にこの奮闘記を楽しみにしてらっしゃる方が多いこと、お休み中によくわかりました。
BBSなどに登場されない様々な方から「いつ再開するんですか?」というお問合せのメールを何通いただいたことか・・・。
単に自分の「記録」として書いていたつもりだったのに、このヘタレレッスンぶりを毎回楽しみにチェックして、果てはご自分の
練習の参考になさってたり、という方も少なくなかった、ということを知り、改めてWEBの力のすごさを知りました(^^;)。

・・・・とはいえ、そんなありがたいお声をいただきつつも、すぐには再開できない理由がありました。
それは、仕事。ご存知の方も多いのですが、昨年の4月からライターの仕事を始め、それは子供の頃から夢みていた
「物書き」という仕事でした。機会あってお声をかけていただき、慣れない状況に焦りつつもどうにかやっていこう、と
必死に毎日を過ごしており、とてもサックスを吹ける余裕などありませんでした。レッスンもドタキャンに次ぐドタキャンで
一回も練習できないで翌週のレッスンに行き、先生を呆れさせることも度々(;^_^A アセアセ。
そんな状況ではとてもここに書ける内容はあるはずもなく、期待して待っておられる方がいる、ということがかえって
プレッシャーになっていたような時期も。さらにサックスを吹くことすら嫌悪感を抱いていたことも。
実際、(このままじゃアカン)と、某スクールのビッグバンドクラスに申し込みをしたものの、仕事のせいでたった最初の
1回しかでられず、結局半年後に辞めたという悲惨な経験もしていたのです(T-T)。
個人レッスンさえも辞めてしまおうか、と何度も何度も思い、大好きなはずのジャズもあえて聴かなくなったり・・・。

あれからやっと1年が過ぎ、最近になってどうにか状況も落ち着き、ここにきてようやくサックスと再び交流できるように。
まだまだ本調子ではありませんが、 出来る限り頑張ってたとえ数行だけでも更新していこうと思ってます。
皆様のご感想などが励みになりますので、読まれたご感想などをBBSやメールでお知らせ戴ければ幸いです。
またいつの日か更新ストップすることもあるかもしれませんが(^^;)、それが「たねたん」ですのでどうぞご了承くださいませ。

・・・・to be continued・・・・

【SAX奮闘記TOP】 【JAZZY NIGHT TOP】